FXオプション注文画面の見方「権利行使価格」「権利行使期日」「プレミアム」の仕組み

わかりにくいと言われているFXオプション注文画面の見方を用語解説とともにまとめました。FXオプションは多彩な攻めができる優れた投資商品です。慣れて、使いこなしていきましょう。使うFXオプション注文の紹介「FXオプションからのスワップ投資」で使うFXオプションポジションについてご説明します。FXオプションについては下記ページにてまとめています。参考記事:FXオプションとは ただ、大まかすぎて具体的な部分がつかみにくいだろうと思ています。ここでは、今回の売買で「何を」「どのように」使っていくのかという視点で説明させていただきます。最初に、FXオプションの画面をみながら基礎事項の復習をしておきましょう。FXオプション画面 解説サクソバンク証券のFXオプション画面を元に説明をさせていただきます。図1:全体像(クリックすると拡大します)これが、サクソバンク証券FXオプション取引画面です。FXもFXオプションも「為替相場をもとに売買する投資商品」です。FXは為替の現在値そのものを売買します。画像左上に米ドル円の現在値が表示されています。拡大してみましょう。図2:米ドル円現在値この時点の米ドル円値は109.019-036です。いつもであればサクソバンク証券の米ドル円スプレッド0.1~0.3銭くらいなのですが、画像は朝7時10分ごろだったこともあり少し拡がっているところです。この現在値でのFXオプション値がその下に表示されています。FXオプションは、為替値の権利を売買します。権利は、コールオプション=買う権利・プットオプション=売る権利の2種類あります。図3 コールオプションとプットオプション画像左側が「コール」の列がコールオプション、右側「プット」の列ががプットオプションです。ビッドとアスクは、FXと同じで「買いならアスク」「売りならビッド」値を売買します。つまり、コールオプション・プットオプションそれぞれに「売り」「買い」ができます。FXオプションの売買種類は、大きく4つあることになります。FXオプション 4つの売買種類コールオプション買い(米ドル円買いポジションと似た性質)コールオプション売り(米ドル円売りポジションと似た性質)プットオプション買い(米ドル円売りポジションと似た性質)プットオプション売り(米ドル円買いポジションと似た性質)似た性質ですので、同じではありません。具体的には「利益の出方・損失の出方」が違います。この大雑把な違いはここでまとめています。参考記事:FXオプションとは連載中に売買に沿った形で詳しく書かせていただく予定です。。ここで表示されている値はプレミアムと呼ばれています。このプレミアムは、「権利行使価格」「権利行使期日」の組み合わせでいくつもの種類があります。この仕組みによって、FXとは違った売買が可能となります。現在値110円で107円のコールオプションを売買する。2019年11月に2020年3月の米ドル円107円の売買をする。例えば、現在値よりも下値で「米ドル円買いポジション」と同じようなポジションを持てば「損をしにくいポジション」なんてのも作れます。こんな売買です。参考売買:米ドル円107.825円で権利行使価格107円のプットオプション売り作成このプットオプション売りは、「米ドル円が上昇すれば利益・下落すれば損失」というポジションです。このポジションで権利行使価格は107円というのは、権利行使日(満期日)に107円以上であれば利益を確保できるというものになります。現在値よりも下落しても利益確保ができるため「損をしにくいポジション」という訳です。これらの性質を考慮しながら、自分の目的に応じて、「どの権利を売買するか」を選び注文をだします。図4:権利行使期日(満期日)と権利行使価格右上「満期」となっているのが「権利行使期日」左側薄赤色部分が「権利行使価格」です。権利行使期日は、毎週水曜日のNY時間となっていて、最長半年くらい先までのものが提供されています。投資家は、自分の戦略に合わせて使い分けていきます。注文のために決める項目「コールオプション」または「プットオプション」「買い」か「売り」「権利行使日」をいつにするか「権利行使価格」をいくらにするかFXよりも、注文に際して決める項目が多いですよね。決める項目が多い分、長期展望に基づいた緻密な売買も可能となります。私は、「戦略をきっちり練って」「売買する期日を決めて」注文を出すようにしています。現実の注文はこんな感じになります。図5:現実の注文イメージこの図の薄赤色部分の注文はこういう内容です。通貨ペア:米ドル円 コール・プット区分:プットオプション売買区分:売り権利行使日(満期日):2019年11月20日権利行使価格:109.00円プレミアム0.267売買は1万通貨単位です。仮に1万通貨の注文であれば、この注文でやり取りするプレミアム代金はこうなります。0.267×1万通貨=2,670円プットオプション売りは、注文発生時に「プレミアム受取」となります。この場合、ポジション作成とともに2,670円を受け取ります。FXオプションの管理画面は以上のような見方をします。今回のFXオプション専門用語整理FXオプションに慣れていない方は、いろんな専門用語で混乱されているかもしれません。本日分を簡単に整理しておきましょう。コールオプション買う権利のこと。「買い」と「売り」があります。プットオプション売る権利のこと。「買い」と「売り」があります。権利行使期日(満期日)FXオプションは、売買できる期間が決まっています。その最終日を権利行使日と呼びます。画像では「満期日」となっています。「権利行使をする日」という意味で、権利行使によってFXポジションとなることもあります。権利行使価格売買対象とする権利価格。現在値から0.25円~1円単位くらいで設定されています。権利行使日が近い場合、現在値から1円~2円程度のものが中心です。権利行使日が数カ月先くらいになると、現在値から5円くらい離れた権利行使価格の売買もできます。プレミアムFXオプションの価値です。プレミアムの元となるのは為替の現在値+時間的価値+ボラティリティなどです。FXオプションでは、このプレミアムを売買します。

参照元:お気楽FX 相場生活入門編

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