年間成績をプラスにするための「スワップサヤ取り仕掛け編 5つのポイント」

前回仕掛け方の流れにについて書かせていただきました。今回は仕掛ける時に私が心掛けているポイントを5つご紹介します。2010年公開運用を始めてから1度も年間成績をマイナスにせずにやってこれた注意点なので、参考にしていただける部分があると思います。そこでも簡単に書いているものもあるのですが、復習のつもりでお読みくださいませ。 仕掛けるときのポイント仕掛けの時に意識していることが5つのポイントとはこれです。仕掛け成功のための5ポイント欲張らない順張りを基本にする迅速を基本とするスプレッドの収縮を意識するFX口座での為替レートの差を確認する 以下、順番に説明させていただきます。その1:欲張らない+欲張りたくなったときの限度について両建てポジションを0.1銭でも有利に作りたい。その気持ちは皆同じです。最初のうちは、5銭くらい欲張りたくなるかもしれません。昔の私がそうでした。この「0.1銭でも」という気持ちは、この運用法では捨てるようにした方が良いです。何度かはうまくいくのですが、いずれ失敗します。片方のポジションが建ったまま含み損がどんどん増えていくような状況になります。ただ、どうしても踏ん張ってみたいという気持ちは理解できますし、おそらく誰もが一度は欲張りたくなるものでもあります。そういう時は「限度枠」を作るようにします。限度枠の参考例私がよく使う限度枠は2つあります。5分経ってダメなら成行注文で両建てポジションにする5銭逆に動いたら諦めて成行注文で約定させるどちらでもよいのですが、共通して大切なことがあります。それは「決めたことは必ず守る」ということです。5分と決めたら5分後には為替レートがどう動いていても、成行注文で成立させる。5銭の値動きと決めたときも同様です。5銭以上逆に動くようであれば、観念してポジションを作ってしまいます。やってみるとわかるのですが、結構な気力がいります。でも、手堅くやっていくためには大切な部分です。その2:順張りを基本とするスワップポイントサヤ取りは、順張り気味に仕掛ける方がうまくいくようです。その方法については、すでに書かせていただいたとおりです。1分足チャートをみて相場の方向性が「上げ」「下げ」なのかを決めます。「上げは買いより 下げは売りより」これが合言葉です。私も、過去にはいろんな仕掛け方をしています。逆張りでの仕掛けも何度もしました。逆張りだと、ポジションを作ってすぐに不利な方向に動きやすくなります。いつも「買い」からという売買パターンを決めたやり方もやりました。相場には「短期」「中期」「長期」の大まかな流れがあります。その流れに乗せていくのが、手間少なく条件の良い両建てポジションを作るには良いというのが、私の感じるところです。尚、この方法でやるときは両建てポジションを作るまでにあまり長い時間をかけないようにしてください。私の方法は、「短期の流れ」で判断しているので、その有効期限は数時間できれるからです。時間がたって、流れが変わって保有ポジションに不利な流れになれば、通常の裁量トレード同様の為替変動リスクを負うことになります。その3:迅速を基本とする指値注文で両建てポジションを作る場合でも、片方のポジションを仕掛けてから両建てポジション完成までは、「迅速」にやることを心がけています。相場の流れが逆になったからといって、ずっと指値注文を入れたまま待っていたりするのはやめた方がよいです。経験上、そのまま約定できずに不利な方向に動いていくことが多いからです。運用を続けていくうちには、「上手な仕掛け」ができることもあれば「下手な仕掛け」となるときもあります。私の場合でも、5回に1回くらいはちょっと失敗気味の仕掛けになっている気がします。最近は、あまり気にならなくなりました。買いポジションと売りポジションで約定値が少々不利になっても、スワップポイント差が開いたままであれば、いつかは利益になってくれるからです。すぐにスワップポイント差が縮小してしまった場合は、諦めるしかありません。他の通貨ペアで稼げばよいと考えるようにしています。その4:スプレッドの収縮を意識する仕掛けの手順のところで「注文の時間帯」を選んでいることを書きました。FX口座・通貨ペアによっては、もう一つ意識しておくとよいポイントがあります。南アフリカランド円などの新興国通貨ペアでは、スプレッドが固定していないFX口座もあります。この代表格はくりっく365です。南アフリカランド円を例にすると、0~2銭くらいのスプレッドで為替レートが動いています。このスプレッド拡大と縮小は、時間帯にはあまり関係なく起きることもあります。こういうFX口座では、注文を出す時間帯に提示されているスプレッドを見てから、その時間に注文を出すかどうかを決めるようにしています。「今、南アフリカランド円のスプレッドは1~2銭の範囲で動いている。スプレドが広目なので、注文を出すのはあと数時間してから検討しよう」こんな感じです。幸い、上昇しようと下落しようと両建てポジションを作るのに、有利不利が生じることはありません。この運用法にとっては「スプレッドが拡大している時にポジションを作る」ことがリスクとなります。主要FX口座は、原則固定スプレッドを採用しているところが多いので、この辺はあまり気にしなくてよいです。その5:FX口座での為替レートの差を確認する一部で話題になるのですが、「FX口座によって提示レートが違うこと」があります。この現象が起きやすいのも、南アフリカランド円やメキシコペソ円などの高金利通貨です。私自身は、メキシコペソ円で目視で0.5銭くらい差がでているのを確認したことがあります。両建てポジションで0.5銭も差がでてしまうと、ちょっと痛いです。為替相場全体が大きく動いているときに起きやすいようですので、注文を出す前に確認するようにしています。米ドル円など先進国通貨では、この仕掛けをするときにFX口座間で大きな差が出ていたことは経験がありません。でも、油断はせず確認するようにされて下さいませ。最後にこれらのポイントを守って、淡々と続けていけば、年間を通じてマイナス成績となることはなくなるだろうと思います。私の公開運用も2010年より始めて、10年くらいになります。その間、年間を通じて損失となった年は1度もありません。前回書いた「急変動での強制ロスカット」を完全に回避できれば、相当な確率で利益を積み上げていけます。堅実に稼いでいきましょう。

参照元:お気楽FX 相場生活入門編

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