専業主婦(配偶者控除対象外)のiDeco(イデコ)活用法 2020年

専業主婦なのに税制改正によって配偶者控除の対象になっていないという方も読者の中には多いかもしれません。ご主人の所得が一定額以上となると、配偶者控除自体が受けられません。参考記事:配偶者控除・配偶者特別控除こういうケースでのiDeCo(イデコ)活用法をご紹介します。無税枠を大幅に増やすという発想 この場合、社会保険料の扶養家族から外れる基準である100~130万円まではFXで利益を出していけるという見方もできます。でも、他に所得控除などが無ければ住民税基礎控除33万円以上の利益を超えれば無税ではなくなります。そこで、iDeCo(イデコ)の出番です。無税枠の上乗せとしてiDeCo(イデコ)使うのです。専業主婦のiDeCo(イデコ)枠は月23000円です。年間276,000円になります。iDeCo(イデコ)掛金は小規模企業共済等掛金控除として全額所得控除でになりますので、「何か収入があった場合」の控除枠として使えます。つまり、iDeCo(イデコ)最大掛金で加入することで配偶者の方の無税枠はこうなります。所得税基礎控除 38万円(住民税基礎控除 33万円)小規模企業共済等掛金控除 27.6万円合計65.6万円(住民税も考慮すると60.6万円)無税がほぼ確実な住民税基礎控除枠を考慮した60,6万円で話を続けます。配偶者控除はないので、33万円を気にする必要はありません。社会保険の扶養家族からはずれる心配も薄いです。この60.6万円の枠内でFX運用をやっていくと税金ゼロにできます。本来、FXで60.6万円の利益が出れば税金もそれ相応の金額になります。60.6万円×20.315%=約12.311万円スワップ投資やリピート系自動売買である程度手堅く稼げる見通しがあれば、この無税枠は相当有効に使えます。iDeCo(イデコ)の掛金は、夫が拠出します。掛金を贈与の形で渡せば、夫の相続税対策にもなります。私達世代は、5000万円以上の資産があれば相続税とは無縁ではいられなくなることは既に書きました。参考記事:NISA口座 3つの目的 こういう税金対策は、直前にやるものは税務署に否定されることもあり、リスクが高くなります。何十年も前から少しづつやっていく方法が、もっとも有効で確実です。その一つの選択肢として、iDeCo(イデコ)を使うわけです。このやり方には一石三鳥の効果があります。配偶者の年金作り。株式投資・FX利益などの税金対策主人⇒妻への資産移転効果ちなみに、離婚や相続が発生した場合、専業主婦の加入するiDeCo(イデコ)は、奥様の名義財産とされます。年金受取も奥様名義ですので、完全な個人財産なのです。これによて、基礎控除33万円(住民税)+iDeCo(イデコ)27.6万円=60.6万円という無税枠ができます。問題は「どうやって手堅く運用して利益を出すか」ですよね。年間60万円までの手堅い運用法利益を出してよい範囲が60.6万円もあると、選択できる運用法の幅は相当拡がります。手堅く利益を出す方法はいくつかあります。その1 株式配当金株式配当金のある方は、この範囲内で税金還付してもらうのがもっとも手堅くできる有効な一手です。仮に、株式配当金が60万円あれば配当金受取時に源泉徴収されている20.315%の税金還付が受けられます。税金還付額試算:60×20.315%=12.189万円株式売買での損益があれば、それと合算して行えます。注意すべきは、確定申告する利益額です。配当控除対象から外れているのですが、健康保険の扶養者になっている場合、確定申告利益が大きすぎると扶養者から外れてしまう可能性がでてきます。専業主婦の場合、一般的に130万円くらいが目安と言われていますが、それぞれの状況によって金額が違ってくる可能性があります。ご自身の「健康保険の扶養者から外れない範囲」を確認したうえで取り組まれてください。株式投資の場合は、「特定口座・源泉徴収有り」としておけば、この辺の選択が口座単位でできますので有効に活用していきましょう。その2 スワップポイントサヤ取り運用資金があり、もっとも手堅くやるのであれば、「スワップポイントサヤ取り」もよいです。参考記事:スワップポイントサヤ取り(異業者両建)の低リスクなやり方 この運用法の資金は1000~2000万円前後です。利益はスワップポイント差環境によって左右されるので、毎年の利益には相当なデコボコがでます。相場観は不要です。どなたでも利益を手堅く狙っていける運用法でもあります。重要なのは資金管理です。短期の大きな変動を考慮して、余裕資金を十分に確保してやっていくことが大切になります。無税枠を埋めるだけの利益が出せるようであれば、翌年のiDeCo(イデコ)拠出金をこの利益からだすという流れも面白いかもしれませんね。うまく活用していきましょう。

参照元:お気楽FX 相場生活入門編

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