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ブログ <i style=”font-style:normal;font-size: 97%;”>証券会社の上昇予想は話半分で読むべき。</i> 日経平均1万5000円、米ドル/円は110円も
■1年を振り返ると「行って来い」の展開だった 2015年も残すところ、わずかとなりました。みなさんにとって良い1年でしたでしょうか?
1年を振り返ってみると、日本の株式市場も、年初来で見て多少上昇してはいますが、それほど勢いがあるわけではなく、行って来いの展開となりました。
日経平均 週足(出所:株マップ.com)
為替市場も年間を通して見ると、あまり大きく動いていないという結果となっています。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
■「わっしょい相場」は、もう期待できない いろいろと原因があるとは思いますが、まず、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などの公的資金による株買い・円売りが2015年の秋口で、ほぼ終わってしまったことが大きかったと思います。
【参考記事】
●9月米利上げの可能性は、まだ五分五分!この先、イケイケ相場にならない理由とは?(9月3日、今井雅人)
●FOMC後の相場の動きをシミュレーション!利上げは10月か12月へ持越しの可能性大(9月17日、今井雅人)
それまでの「わっしょい相場」は、ある意味、政府による官製相場であったので、これからは、もう、そういう期待ができないということを頭に入れておいた方が良いと思います。
【参考記事】
●日経平均2万円達成で官製相場も終盤に!?調整済みのドル/円よりユーロ/ドルに注意(5月7日、今井雅人)
■証券会社の相場予想は話半分で読んでおく理由 さて、今回は2015年最後のコラムとなりますので、2016年の相場展開について考えてみたいと思います。
年末になると、各金融機関やエコノミストなどが来年の予想を出してきます。それを見る時に、1つ気をつけておいてほしいことがあります。
金融機関、特に証券会社の予想に関しては、話半分で読んでおくということです。
証券会社は、株が売れないと業績が上がりませんし、外貨の商品を売るときも円安になってもらわないと、なかなか売れません。そのため、どうしても「株が上がる、円が弱くなる」という予想をする傾向があるからです。
私もかつて、銀行で円安になると有利になる金融商品を売るために、顧客向けに円安になるという話をお願いされたことがよくありました。へそ曲がりの私は、そのたびに「それはできません」と言って、銀行をよく困らせていましたが(笑)。
■あえて「2016年は、株安・米ドル安に向かう」と考えたい その上で各専門家の予想を見ていると、「2016年は、さらに株が上昇する、さらに米ドル高が進む」という予想が大半を占めています。
米ドル高の一番の根拠は、2016年も米国が利上げを継続していくというものです。また、日銀がさらなる追加緩和をするので、円安が進むという見方もあります。
私は、みんなが同じことを言えば言うほど疑ってしまいます。相場の世界に長く生きてきて、みんなが同じことを言うと、逆のことが起きやすいということを肌で感じてきたからです。
そこで、あえて「2016年は、株安・米ドル安に向かう」と考えておきたいと思います。
■中国経済は2016年も低迷。原油価格も低迷。さらに… 1つ目の理由は、中国です。
ひと言で言えば、中国の経済は良くありません。先日講演をするために中国の経済指標をチェックし直しましたが、どれも不安だらけです。
特に電力使用量、鉄道貨物輸送量が減少していることが、とても気に掛かります。中国経済は2016年も低迷必至です。
そうなると、原油価格も低迷します。インフレ圧力が弱まり、米国の利上げペースは鈍くなるでしょう。
原油価格 週足(出所:CQG)
また、米国にはもう1つ…
1年を振り返ってみると、日本の株式市場も、年初来で見て多少上昇してはいますが、それほど勢いがあるわけではなく、行って来いの展開となりました。
日経平均 週足(出所:株マップ.com)
為替市場も年間を通して見ると、あまり大きく動いていないという結果となっています。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
■「わっしょい相場」は、もう期待できない いろいろと原因があるとは思いますが、まず、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などの公的資金による株買い・円売りが2015年の秋口で、ほぼ終わってしまったことが大きかったと思います。
【参考記事】
●9月米利上げの可能性は、まだ五分五分!この先、イケイケ相場にならない理由とは?(9月3日、今井雅人)
●FOMC後の相場の動きをシミュレーション!利上げは10月か12月へ持越しの可能性大(9月17日、今井雅人)
それまでの「わっしょい相場」は、ある意味、政府による官製相場であったので、これからは、もう、そういう期待ができないということを頭に入れておいた方が良いと思います。
【参考記事】
●日経平均2万円達成で官製相場も終盤に!?調整済みのドル/円よりユーロ/ドルに注意(5月7日、今井雅人)
■証券会社の相場予想は話半分で読んでおく理由 さて、今回は2015年最後のコラムとなりますので、2016年の相場展開について考えてみたいと思います。
年末になると、各金融機関やエコノミストなどが来年の予想を出してきます。それを見る時に、1つ気をつけておいてほしいことがあります。
金融機関、特に証券会社の予想に関しては、話半分で読んでおくということです。
証券会社は、株が売れないと業績が上がりませんし、外貨の商品を売るときも円安になってもらわないと、なかなか売れません。そのため、どうしても「株が上がる、円が弱くなる」という予想をする傾向があるからです。
私もかつて、銀行で円安になると有利になる金融商品を売るために、顧客向けに円安になるという話をお願いされたことがよくありました。へそ曲がりの私は、そのたびに「それはできません」と言って、銀行をよく困らせていましたが(笑)。
■あえて「2016年は、株安・米ドル安に向かう」と考えたい その上で各専門家の予想を見ていると、「2016年は、さらに株が上昇する、さらに米ドル高が進む」という予想が大半を占めています。
米ドル高の一番の根拠は、2016年も米国が利上げを継続していくというものです。また、日銀がさらなる追加緩和をするので、円安が進むという見方もあります。
私は、みんなが同じことを言えば言うほど疑ってしまいます。相場の世界に長く生きてきて、みんなが同じことを言うと、逆のことが起きやすいということを肌で感じてきたからです。
そこで、あえて「2016年は、株安・米ドル安に向かう」と考えておきたいと思います。
■中国経済は2016年も低迷。原油価格も低迷。さらに… 1つ目の理由は、中国です。
ひと言で言えば、中国の経済は良くありません。先日講演をするために中国の経済指標をチェックし直しましたが、どれも不安だらけです。
特に電力使用量、鉄道貨物輸送量が減少していることが、とても気に掛かります。中国経済は2016年も低迷必至です。
そうなると、原油価格も低迷します。インフレ圧力が弱まり、米国の利上げペースは鈍くなるでしょう。
原油価格 週足(出所:CQG)
また、米国にはもう1つ…
ブログ レバレッジ3倍とレバレッジ1倍の証拠金維持率実例 レバレッジ付き定期外貨取引 運用のコツ
前回記事証拠金維持率対策 レバレッジ上げた理由で、レバレッジ付き定期外貨取引で証拠金維持率の理解が重要であることを書きました。今回は、私の口座状況が説明にちょうど良い状況となっていたので実例として紹介させていただきます。レバレッジ付き定期外貨取引は、使いこなせば大きな武器になってくれそうですので、この辺はしっかりと理解しておきたいものです。SBIFXトレードを使ったドルコスト平均法運用状況
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ブログ <i style=”font-style:normal;font-size: 97%;”>2016年は2008年リーマンショックの再現か。</i> ドル/円は100円台まで下落の可能性も!
■2016年は米ドル高の基調が続く! ただし… 年末になったので、恒例の「来年(2016年)の展望」について話したいと思う。
まず米ドル全体の話だが、結論から申し上げると、やはり、米ドル高の基調がなお続くと思われる。その主な根拠はドルインデックスの長期チャートにある。
ドルインデックス 月足 このチャートが示すとおりなら、今回位置する16~17年サイクルの始点は2011年5月なので(※)、6年間の上昇リズムが繰り返しされるなら、2017年半ばまで米ドル高基調が続く、という計算になる。
(※このチャートは月足終値を使って描いているので、少しずれて見えるが、最安値をつけたのは2011年5月である)
一方、米ドル高基調とはいえ、米ドルがガンガン高値をつけていくとは限らない。
ブル(上昇)にしても、ベア(下落)にしても、トレンドの進行は往々にして一直線に進まない場合が多く、また2014年5月から今月(2015年12月)高値まで、ドルインデックスはすでに27%超の上昇幅を達成しているから、米ドル高の進行は、強くても来年(2016年)いっぱいまで続くとは想定しにくい。
高値を更新してから上昇一服、場合によっては、大きく調整してから、またブルトレンドへ復帰、といった市況が想定される。
■米利上げ継続せず!? 中国発の「李万ショック」に備えよ! ファンダメンタルズでは、最も気になるのが米利上げのペースであろう。コンセンサスの4回利上げが、どれくらい現在のレートに織り込まれているかが1つの焦点であり、もう1つ、米利上げが本当に来年(2016年)継続されていくか、という問題もある。
何しろ、米利上げを疑問視する声がウォール街でも根強い。周知のとおり、今年(2015年)はチャイナリスクでFRB(米連邦準備制度理事会)がいったん利上げを見送った経緯がある。
換言すれば、米利上げサイクルの進行に、来年(2016年)のどこかで狂いが生じるとすれば、やはり、他ならぬチャイナリスクの鮮明化が一番の原因になり得る。来年(2016年)も中国事情に振り回される恐れが大きいかと思う。
もっとも、今年(2015年)は2007年に似ているかと思う。
2007年にサブプライムローンの問題が浮上し、翌年(2008年)、リーマンショックをもたらした。同じように、今年(2015年)の中国株、人民元の波乱はまだ序の口で、来年(2016年)こそ、中国発の「李万ショック」に備えるべきだ。詳細は以前、本コラムにて述べているので、ここでは繰り返さないが、現実味の高いシナリオとして意識しておきたい。
【参考記事】
●2015年は中国で「李万姉妹」事件発生!?経済危機警戒、リスク資産から手を引け!(2015年8月21日、陳満咲杜)
●中国ショックはまだ序の口で来年が本番!? 米ドル/円の調整は1年近く続く可能性も!(2015年8月28日、陳満咲杜)
となると、米利上げの進展も一本調子に進まない公算が高いから、来年(2016年)のキーワード、すなわち、「利上げの米ドル高」が崩れやすいリスクがある。
■リスクオフが進めば、結局、米ドル高基調が維持される 一方、リスクオフの進行が深ければ深いほど、逆に究極のリスク回避先として米ドルの選好度が高まるから、結局、米ドル高基調が維持される、といったシナリオが、もっとも可能性が高いでのはないかと思う。
なぜなら、チャイナリスクが高まりにつれ、新興国通貨や資源国通貨から米ドルへの資金シフトが容易に想定されるうえ、従来からのユーロのリスク回避先としての地位が、QE(量的緩和)政策の余地や地政学リスクによって、消滅した影響が大きい。
リーマンショックにしろ、「李万ショック」にしろ、有事の米ドル高という定律が変わらない以上、大きなトレンドとしての米ドル高が定着しやすいと思う。
ゆえに、来年春ごろまで米ドル高が続き、ドルインデックスの高値更新後、中国次第で波乱となってくる可能性が大きい。
そして、チャイナリスクで世界の金融市場の混乱や不安が広がっていくと、市場関係者はまず米利上げシナリオの狂いを連想し、米ドル売りを仕掛けてくるが、混乱の度合いが深まっていくと、今度は米ドルの買戻しに動く。こういった市場心理が働けば、夏場まで米ドル売り、秋口まで米ドルが買われる、といった大まかな推測が得られる。
ドルインデックスが102~103の水準に到達すれば、一応、要注意だと思う。
ドルインデックス 週足(出所:CQG)
米ドルの対極として位置づけされるユーロについては…
まず米ドル全体の話だが、結論から申し上げると、やはり、米ドル高の基調がなお続くと思われる。その主な根拠はドルインデックスの長期チャートにある。
ドルインデックス 月足 このチャートが示すとおりなら、今回位置する16~17年サイクルの始点は2011年5月なので(※)、6年間の上昇リズムが繰り返しされるなら、2017年半ばまで米ドル高基調が続く、という計算になる。
(※このチャートは月足終値を使って描いているので、少しずれて見えるが、最安値をつけたのは2011年5月である)
一方、米ドル高基調とはいえ、米ドルがガンガン高値をつけていくとは限らない。
ブル(上昇)にしても、ベア(下落)にしても、トレンドの進行は往々にして一直線に進まない場合が多く、また2014年5月から今月(2015年12月)高値まで、ドルインデックスはすでに27%超の上昇幅を達成しているから、米ドル高の進行は、強くても来年(2016年)いっぱいまで続くとは想定しにくい。
高値を更新してから上昇一服、場合によっては、大きく調整してから、またブルトレンドへ復帰、といった市況が想定される。
■米利上げ継続せず!? 中国発の「李万ショック」に備えよ! ファンダメンタルズでは、最も気になるのが米利上げのペースであろう。コンセンサスの4回利上げが、どれくらい現在のレートに織り込まれているかが1つの焦点であり、もう1つ、米利上げが本当に来年(2016年)継続されていくか、という問題もある。
何しろ、米利上げを疑問視する声がウォール街でも根強い。周知のとおり、今年(2015年)はチャイナリスクでFRB(米連邦準備制度理事会)がいったん利上げを見送った経緯がある。
換言すれば、米利上げサイクルの進行に、来年(2016年)のどこかで狂いが生じるとすれば、やはり、他ならぬチャイナリスクの鮮明化が一番の原因になり得る。来年(2016年)も中国事情に振り回される恐れが大きいかと思う。
もっとも、今年(2015年)は2007年に似ているかと思う。
2007年にサブプライムローンの問題が浮上し、翌年(2008年)、リーマンショックをもたらした。同じように、今年(2015年)の中国株、人民元の波乱はまだ序の口で、来年(2016年)こそ、中国発の「李万ショック」に備えるべきだ。詳細は以前、本コラムにて述べているので、ここでは繰り返さないが、現実味の高いシナリオとして意識しておきたい。
【参考記事】
●2015年は中国で「李万姉妹」事件発生!?経済危機警戒、リスク資産から手を引け!(2015年8月21日、陳満咲杜)
●中国ショックはまだ序の口で来年が本番!? 米ドル/円の調整は1年近く続く可能性も!(2015年8月28日、陳満咲杜)
となると、米利上げの進展も一本調子に進まない公算が高いから、来年(2016年)のキーワード、すなわち、「利上げの米ドル高」が崩れやすいリスクがある。
■リスクオフが進めば、結局、米ドル高基調が維持される 一方、リスクオフの進行が深ければ深いほど、逆に究極のリスク回避先として米ドルの選好度が高まるから、結局、米ドル高基調が維持される、といったシナリオが、もっとも可能性が高いでのはないかと思う。
なぜなら、チャイナリスクが高まりにつれ、新興国通貨や資源国通貨から米ドルへの資金シフトが容易に想定されるうえ、従来からのユーロのリスク回避先としての地位が、QE(量的緩和)政策の余地や地政学リスクによって、消滅した影響が大きい。
リーマンショックにしろ、「李万ショック」にしろ、有事の米ドル高という定律が変わらない以上、大きなトレンドとしての米ドル高が定着しやすいと思う。
ゆえに、来年春ごろまで米ドル高が続き、ドルインデックスの高値更新後、中国次第で波乱となってくる可能性が大きい。
そして、チャイナリスクで世界の金融市場の混乱や不安が広がっていくと、市場関係者はまず米利上げシナリオの狂いを連想し、米ドル売りを仕掛けてくるが、混乱の度合いが深まっていくと、今度は米ドルの買戻しに動く。こういった市場心理が働けば、夏場まで米ドル売り、秋口まで米ドルが買われる、といった大まかな推測が得られる。
ドルインデックスが102~103の水準に到達すれば、一応、要注意だと思う。
ドルインデックス 週足(出所:CQG)
米ドルの対極として位置づけされるユーロについては…
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