16年度相場は波乱の幕開け、業績懸念強めた日銀短観 News

16年度相場は波乱の幕開け、業績懸念強めた日銀短観

[東京 1日 ロイター] - 厳しい2016年度相場のスタートとなった。円高は限定的だったが、日本株は大幅安。売りの背景は日本企業の業績懸念だ。この日発表された3月日銀短観で示された業績予想や想定為替レートが先行きの不安を強めている。政策催促相場になったとしても、持続的な業績拡大期待が高まらないようであれば株価の反発力は弱くなりそうだ。

日経平均は1カ月ぶり安値、日銀短観嫌気し一時600円超安  News

日経平均は1カ月ぶり安値、日銀短観嫌気し一時600円超安 

[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続落。下げ幅は一時645円となった。寄り前に発表された日銀短観が予想を下振れる内容となったことを受け投資家心理が悪化。3月の中国製造業PMI(財新)は事前予想を上回ったものの相場の支えにはならず、下げ幅を拡大した。全面安商状となり、終値は3月1日以来1カ月ぶりの安値水準を付けた。

海外減速・円高で企業の景況感悪化、3月日銀短観 市場に政策期待 News

海外減速・円高で企業の景況感悪化、3月日銀短観 市場に政策期待

[東京 1日 ロイター] - 日銀が1日発表した3月全国企業短期経済観測調査(短観)は、大企業、中小企業の業況判断DIがそろって悪化し、中国をはじめとした新興国経済の減速や円高進行などの影響が表れた。一方、企業収益が高水準を維持する中で設備投資計画はしっかりした内容となったが、市場には金融・財政政策への期待が高まりつつある。

「精一杯取り組んでいる」入行式で日銀総裁、脱デフレ強調せず News

「精一杯取り組んでいる」入行式で日銀総裁、脱デフレ強調せず

[東京 1日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は1日の入行式で「日本経済が健全な発展を遂げることを心から願い、精一杯の取り組みをしている」と強調。新入行員に対して、1)専門性を磨くこと、2)理論と実践の両面を大事にすること、3)自分の考えをしっかり持つこと──の心構えを示した。

前場の日経平均は大幅続落、短観下振れで心理悪化し1カ月ぶり安値 News

前場の日経平均は大幅続落、短観下振れで心理悪化し1カ月ぶり安値

前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比470円92銭安の1万6287円75銭と大幅に4日続落。取引時間中では3月1日以来、1カ月ぶりの安値を付けた。予想以上に悪化した3月日銀短観を受けて、投資家心理が冷え込み、幅広い銘柄に売りが先行。円高進行も嫌気され、日経平均の下げ幅は一時500円に迫った。