焦点:日本国債は逆行高、長期金利0.2%台で低下余地探る News

焦点:日本国債は逆行高、長期金利0.2%台で低下余地探る

[東京 17日 ロイター] - 米利上げを受けて米国債価格は下落(金利は上昇)したが、日本国債は逆行高となった。10年ぶりの「ゼロ金利解除」を十分織り込んでいたこともあるが、日銀の量的・質的金融緩和(QQE)が引き続き需給を引き締めている。16年度国債発行減額など需給面の後押しもあり、日本の10年債利回り(長期金利)<JP10YTN=JBTC>は0.2%台で低下余地を探りにいくことになりそうだ。

ドル/円120円~121円台はなぜ買いなの? 安易な新興国通貨への投資は止めよう! ブログ

ドル/円120円~121円台はなぜ買いなの? 安易な新興国通貨への投資は止めよう!

■FOMCで0.25%FF金利引き上げ! 利上げは10年ぶり! FOMC(米連邦公開市場委員会)は、12月15日(火)、16日(水)に開催した定例会合で、FF金利誘導目標のレンジをそれぞれ0.25%引き上げ、0.25%~0.5%にすることを決定しました。

 利上げは、ほぼ10年ぶりのことになります。

 同時に発表された経済予測の基になる2016年末の適切なFF金利は1.375%と、9月時点の予想と同じ数値になっています。

 つまり、2016年に1%程度の追加利上げがなされる可能性が高いということを示唆しているのです。これで、長く続いた米国のほぼゼロ金利政策が終了し、これからは金融の引き締め時期に入ったということが言えると思います。

■FOMC後は、株高・米ドル高の展開に! これに対しての市場の反応でありますが、株価も上昇し、為替市場でも米ドル高の展開となっています。

NYダウ 1時間足(出所:CQG)

米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)

 利上げのペースも比較的ゆっくりであることがちょうどバランスが良いと、市場が評価しているということなのだろうと思います。

 しかし、ここから一気に流れができるかといえば、そうとは、なかなかならないと思います。

■米ドル高が一気に進むとは思えない理由 それは、市場が依然として、かなりドルロングになっているからです。

 IMM(国際通貨先物市場)の通貨先物ポジション動向を参考にしてみると、1~2週間で対円、対ユーロなどで一時的に米ドル安の展開になったにもかかわらず、ドルロングのポジションがまったく減っていないことがわかります。

IMM(国際通貨先物市場)のポジション状況(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)

 対ユーロでは、ユーロ/米ドルがECB(欧州中央銀行)の量的緩和が予想より少なかったことで急上昇した12月3日(木)以降も、ポジションが減っていないということは、かなり悪いコストで(つまり下のほうで売ってしまった)ユーロ売り・米ドル買いポジションが残っているということです。

 米ドル高が進むと、そういう人たちの米ドル売りが年末にかけて出てくる可能性を考えておきたいと思います。

ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)

 もう1点は…
コラム:米ゼロ金利解除で待ち受ける不確実性 News

コラム:米ゼロ金利解除で待ち受ける不確実性

[ニューヨーク 16日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米連邦公開市場委員会(FOMC)が2008年12月以来、初めてフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を実質ゼロから引き上げ、0.25─0.50%とした。まったく予想通りの動きだが、利上げ局面に突入することはそれでもなお、市場に新たな不透明感をもたらすかもしれない。

福井県議会、高浜原発3・4号機の再稼働に同意 News

福井県議会、高浜原発3・4号機の再稼働に同意

[東京 17日 ロイター] - 福井県議会は17日、関西電力高浜原発3、4号機(同県高浜町)の再稼働に同意することを賛成多数で決議した。高浜町では議会と町長が再稼働を了承済み。西川一誠知事が了解すれば、再稼働に必要となる「地元同意」が成立することになる。

ドル122円半ばで伸び悩み、高値圏では利益確定売り News

ドル122円半ばで伸び悩み、高値圏では利益確定売り

[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の122円半ばだった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げに踏み切り、先行きの見通しも示したことで、不透明感が払しょく。あく抜け感から株高・ドル高となった。ただ、高値圏では利益確定などに押されて伸び悩んだ。

日経平均は大幅続伸、FOMC通過であく抜け News

日経平均は大幅続伸、FOMC通過であく抜け

[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続伸。取引時間中で7営業日ぶりに節目の1万9500円を回復する場面があった。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過したことであく抜け感が広がり、幅広い銘柄に買いが入った。もっとも原油相場などへの警戒感はくすぶっており、買いが鈍ると利益確定売りが出て上げ幅を縮めた。

米共和党の大統領候補指名争い、4月中旬までに決着=全国委員長 News

米共和党の大統領候補指名争い、4月中旬までに決着=全国委員長

[ワシントン 16日 ロイター] - 米共和党全国委員会のプリーバス委員長は16日、2016年大統領選の候補指名争いについて、4月中旬までに決着するとの見方を示した。ドナルド・トランプ氏など多数の候補が乱立しているため、指名争いが来年夏の全国大会までもつれ込む可能性も指摘されている。