20日・21日のドル円相場ときょうのひとこと(3/22 木)
2018-03-22
FOMCに向けたポジション調整的なドル買いを支えに上昇。雨宮日銀副総裁の発言で押し戻される場面もあったが、堅調地合いを維持。
OP106.000 HI106.604 LO105.930 CL106.529
-----------3/20主な出来事---------------------------
09:30
(豪) RBA議事録
・低金利、失業率を押し下げとインフレ押し上げに寄与
・豪ドル高ならインフレや経済成長の伸びを鈍化させる可能性も
・2018年GDP伸び率、潜在成長率を上回る見通し
・2018年CPI上昇率、2%をやや上回る見通し
・堅調な雇用はしっかりとした賃金伸び率につながっていない
・各国が米追加関税に反応すれば、豪や世界経済のリスク高まる
16:00(独) 2月生産者物価指数 (前年比)+1.8%
+2.1%
予想+2.0%
17:41 若田部日銀副総裁
「必要なら躊躇なく緩和する」「金融政策の時期尚早の変化は回避する」
18:09 雨宮日銀副総裁
「現段階では金利調整を検討する段階ではない」「2%達成を前に金利を調整する可能性は排除していない」
18:30(英) 2月消費者物価指数 (前年比)+2.7%
前回+3.0%
予想+2.8%
(英) 2月生産者物価指数 (前年比)+2.6%
前回+2.8%
予想+2.7%
(英) 2月小売物価指数 (前年比)+3.6%
前回+4.0%
予想+3.7%
19:00(独) 3月ZEW景気期待指数5.1
前回17.8
予想13.0
19:00(ユーロ圏) 3月ZEW景気期待指数13.4
前回29.3
21:30(加) 1月卸売売上高 (前月比)+0.1%
前回-0.5%(-0.2%)
予想0.0%
24:00(ユーロ圏) 3月消費者信頼感・速報0.1
前回0.1
予想0.0
G20声明
「我々は、金融環境の予想より早い引締めにより生じる金融上の脆弱性や高まる経済的・地政学的緊張を含む、見通しに対する主要なリスクを議論した。」「強固なファンダメンタルズや健全な政策、強靭な国際通貨システムは、為替レートの安定に不可欠であり、強固で持続可能な成長や投資に貢献する。」「柔軟な為替レートは、場合によっては、ショックを吸収するものになりうる。」「我々はまた、為替レートの過度な変動や無秩序な動きが、経済及び金融の安定に対して悪影響を与え得ることを認識する。」「我々は、通貨の競争的切下げを回避し、競争力のために為替レートを目標としない。」
------------3/20株式・債券・商品---------------------
日経平均 21380.97▼99.93
豪ASX 5936.383▼23.051
上海総合 3290.640△11.388
英FT 7061.27△18.34
独DAX 12307.33△90.31
NYダウ 24727.27△116.36
日10年債利回り 0.043%
豪10年債利回り 2.700%
英10年債利回り 1.485%
独10年債利回り 0.585%
米2年債利回り 2.3448%
米10年債利回り 2.8959%
NY原油 63.40△1.34
NY金 1317.60▼0.20
FOMC後に乱高下。経済見通し引き上げでドル買い先行もパウエル議長のハト派会見で106円割れへ。
OP106.535 HI106.639 LO105.873 CL106.030
-----------3/21主な出来事---------------------------
18:30 (英) 2月失業者数 +0.92万人
前回-0.72万人→-0.16万人
(英) 2月失業率 2.4%
前回2.3%
(英) 1-3月週平均賃金 前年比+2.8%
前回+2.7%
予想+2.6%
18:30 (英) 2月財政収支 +3億GBP
前回+116億GBP→+117億GBP
予想+5億GBP
21:30 (米) 10-12月期経常収支 -1282億USD
前回-1006億USD→-1015億USD
予想-1250億USD
23:00 (米) 2月中古住宅販売件数 554万件
前回538万件
予想540万件
(米) 2月中古住宅販売件数 (前月比) +3.0%
前回-3.2%
予想+0.4%
27:00 (米) FOMC政策金利を 1.25-1.50%から 1.50-1.75% に引き上げ
声明
「経済状況はFF金利のさらなる緩やかな引き上げを正当化すると委員会は予想」「インフレは今後数カ月で上昇へ、2%水準で安定」
27:00 FOMC経済・金利見通し
GDP
2018 2.7%(2.5%)
2019 2.4%(2.1%)
2020 2.0%(2.0%)
長期 1.8%(1.8%)
失業率
2018 3.8%(3.9%)
2019 3.6%(3.9%)
2020 3.6%(4.0%)
長期 4.5%(4.6%)
コアPCE(インフレ率)
2018 1.9%(1.9%)
2019 2.1%(2.0%)
2020 2.1%(2.0%)
FF金利
2018 2.125% (2.125%)
2019 2.875% (2.688%)
2020 3.375% (3.063%)
長期 2.875% (2.750%)
27:30パウエルFRB議長
・緩やかな利上げが経済を支援
・遅過ぎる利上げは経済にリスクもたらす
・金利については中立的な道筋を試みている
・インフレ加速の兆候は見られていない
・減税が経済に与える影響は極めて不確実
・貿易はより見通しに対する顕著なリスクになった
29:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレートを 1.75% に維持
「金融政策はかなりの期間緩和的であり続けるだろう」
------------3/21株式・債券・商品---------------------
日経平均 -----
豪ASX 5950.270 △13.887
上海総合 3280.952 ▼9.688
英FT 7038.97▼22.30
独DAX 12309.15△1.82
NYダウ 24682.31▼44.96
日10年債利回り -----
豪10年債利回り 2.698%▼0.002
英10年債利回り 1.527%△0.042
独10年債利回り 0.592%△0.007
米2年債利回り 2.3055%▼0.0393
米10年債利回り 2.8830%▼0.0128
NY原油 65.17 △1.77
NY金 1327.30△9.70
------------3/22きょうの注目材料---------------------
<国内>
なし
<海外>
09:30 2月豪雇用統計
16:45 3月仏企業景況感指数
17:00 3月仏製造業PMI・速報値
17:00 3月仏サービス業PMI・速報値
17:30 3月独製造業PMI・速報値
17:30 3月独サービス業PMI・速報値
18:00 3月ユーロ圏製造業PMI・速報値
18:00 3月ユーロ圏サービス業PMI・速報値
18:00 1月ユーロ圏経常収支(季節調整済み)
18:00 3月独Ifo企業景況感指数
18:00 3月ECB月報
18:30 2月英小売売上高指数
20:00 1月南アフリカ小売売上高
21:00 BOE金融政策委員会(MPC)政策金利発表
21:00 英MPC議事要旨
21:30 米新規失業保険申請件数
22:00 1月米住宅価格指数
23:00 2月米景気先行指数
25:30 トランプ米大統領、対中関税文書に署名
26:00 ラムスデンBOE副総裁、講演
----- EU首脳会議(ブリュッセル、23日まで)
------------3/22きょうのひとこと----------------------
FOMCは経済見通しで来年のインフレ率予測を引上げたほか、政策金利見通しでも来年の予想利上げ回数を2回から3回に引上げました。成長率や失業率の予測も今年と来年分が引上げられており、FOMCが米経済の先行きに自信を深めている様子が見て取れます。それでもドル円が売られたのは、パウエル議長がインフレ加速の兆候なしとの見方を示した事や、貿易戦争への懸念を示した事で米長期金利と米株が低下したからでしょう。貿易戦争といえば、今夜はトランプ大統領が対中関税に関する文書に署名する予定です。ホワイトハウスによると「中国の経済的攻撃に狙いを定めた」大統領覚書との事です。
本日もよろしくお願いいたします。
参照元:外為どっとコム総合研究所