25日のドル円相場ときょうのひとこと(8/28 月)

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----------8/25ドル円相場概況---------------------
 
OP 109.531
HI 109.842
LO 109.110
CL 109.334
 
東京市場は、イベント前で様子見ムードが残る中、仲値公示に向けてドル買いが入ると109.70円台へ上昇。ただ、その後は109.50-60円台でもみ合った。欧州市場も同様の水準で膠着。NY市場に入ると109.842円まで買いが先行したが、イエレンFRB議長の講演が始まると長期金利の低下とともにドル売りが強まり109.110円の安値を付けた。なお、イエレン議長は金融政策に関する踏み込んだ発言を行わなかったが、BS縮小にも言及しなかった事で、市場はこれをハト派的と受け止めた。その後は週末を控えて買い戻しが入り、109.334円で取引を終えた。
 
-----------8/25主な出来事----------------------------
 
08:30(日) 7月全国消費者物価指数 (前年比)+0.4%
前回+0.4%
予想+0.4%
 
(日) 7月全国消費者物価指数 (生鮮食品除く:前年比)+0.5%
前回+0.4%
予想+0.5%
 
15:00(独) 4-6月期GDP・確報 (季調前・前年比)+0.8%
前回+0.8%
予想+0.8%
 
17:00(独) 8月Ifo景況感指数115.9
前回116.0
予想115.5
 
21:30(米) 7月耐久財受注 (前月比)-6.8%
前回+6.4%
予想-6.0%
(米) 7月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器)+0.5%
前回+0.1%
予想+0.4%
 
23:00 イエレンFRB議長
・金融規制のいかなる調整も控えめであるべき
・行き過ぎた楽観論のリスクは遅かれ早かれ返ってくる
・危機後に導入された改革に対する批判は認識している
・改革で安全性が高まったという指摘もある
・一部の改革が流動性に影響を及ぼしている可能性はある
 
 
28:00 ドラギECB総裁
・世界経済の回復はしっかりしている
・金融政策は過剰な反動を押さえるべき
・欧州の景気回復は米国よりも初期段階
・保護主義への回帰はシリアスなリスク
・緩い規制は金融政策緩和時に不均衡もたらす
・インフレ目標にはまだ達していない、対応がまだ必要
・量的緩和は非常によく作用している
 
------------8/25株式・債券・商品----------------------
 
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------------8/28きょうの注目材料---------------------
 <国内>
未定    8月月例経済報告
 
<海外>
17:00    ユーロ圏7月マネーサプライM3
23:00  米7月卸売在庫
24:30    米2年債入札(260億ドル)
26:00    米5年債入札(340億ドル)
  
------------8/28きょうのひとこと----------------------

イエレンFRB議長とドラギECB総裁は、ジャクソンホールシンポジウムにおいて、どちらも金融政策の次の一手に関する手掛りを示しませんでしたが、ドルとユーロの反応は明暗がはっきり分かれました。利上げのヒントがなかった(バランスシート縮小にすら言及せず)事に失望してドルが売られた一方、通貨高けん制がなかったとしてユーロが買われています。さまざまな解釈が可能ですが、市場はもともとユーロ買い・ドル売りをメイン戦略に据えており、両トップからこれを否定する発言がなかった事を、改めてGOサインと受け止めたという事なのでしょう。
 
今週もよろしくお願いいたします。
 

参照元:外為どっとコム総合研究所

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