Baseが「Cobalt」アップグレード実施、条件付き取引導入とB20の資産発行・管理機能を強化

Baseが2026年3回目のアップグレード「Cobalt」実施

米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)発のイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワーク「ベース(Base)」が、ネットワークアップグレード「コバルト(Cobalt)」をメインネットで実施したと10月1日に発表した。

コバルトは、ベースにとって今年3回目となるネットワークアップグレードだ。今回のアップグレードでは主な変更として、ユーザーが指定した条件を満たした場合にトランザクションをブロックへの取り込み対象とする「バリディティ・トランザクション(Validity Transactions)」の導入と、ベース独自のネイティブトークン規格「B20」の機能強化が行われた。

通常のトランザクションでは、ユーザーが署名して送信したトランザクションは、ブロックへの取り込み対象となる。これに対しバリディティ・トランザクションでは、ユーザーが価格やブロック番号などに関する条件を設定できるとのこと。すべての条件を満たすまで、トランザクションはブロックへの取り込み対象から外される。

ベースの開発者向けXアカウント「ベースビルド(Base Build)」では、例として1ETHをUSDCへ交換する取引を紹介している。この取引では、ユーザーがプール価格4,000USDC以上、かつブロック番号1,157,000未満という2つの条件を設定する。新しいブロックが生成されるたびに設定した条件が確認されるため、ユーザーが価格を監視してトランザクションを繰り返し送信する必要はない。期限となるブロック番号に達する前に価格条件を満たさなかった場合、トランザクションは取り込まれない仕組みだ。

また同機能では、送信したトランザクションを実際にブロックへ取り込まれるまで非公開にできる。これにより高度な取引を行うトレーダーは、取引内容を実行前に公開することなく、ブロックへの取り込み条件やタイミングを指定できるとのことだ。

B20は、ERC-20規格との互換性を維持しながら、ステーブルコインやトークン化された現実資産(RWA)などの発行・管理を効率化するためのトークン規格だ。トークンの発行・バーンや権限管理、送金制御、供給上限、凍結などの機能を共通化している。今年6月のネットワークアップグレード「ベリル(Beryl)」で導入され、7月にメインネットで正式に有効化された。

コバルトではこのB20に「コンポジット・ポリシーズ(Composite Policies)」、「スケジュール・マルチプライヤー・アップデーツ(Schedule Multiplier Updates)」、「シーズ・ウィズ・メモ(seizeWithMemo)」の3つの機能が追加された。 ・コンポジット・ポリシーズでは、KYC(本人確認)の許可リストや制裁対象者の拒否リストなど、資産の移転条件に使われる既存のリストを「AND」または「OR」で組み合わせられる。例えばKYC事業者が管理するKYC済みユーザーのリストと、ファンドが管理する投資家の適格性に関するリストを組み合わせ、双方の条件を満たす場合のみトークンの移転を認める設定が可能だ。各リストは元の管理者が管理するため、発行者が複製やオフチェーンでの同期を行う必要はないとのこと。

スケジュール・マルチプライヤー・アップデーツでは、株式分割などに伴う表示数量の変更を事前に設定できる。例えば2対1の株式分割では、保有者の元の残高が100の場合、トークンを新たに発行・バーンすることなく、ウォレットやアプリ上では200と表示できる。ブロックチェーンに記録された元の残高は変更されない。

シーズ・ウィズ・メモでは、発行者から権限を付与された管理者が、保有者の残高を別のウォレットへ移転できる。従来のB20では送金を制限された保有者のトークンをバーンする機能が提供されていたが、新機能では供給量を減らさずに残高を移せる。移転元と移転先、数量、メモはオンチェーンに記録される。

同機能は、対象となるB20トークンで差し押さえ機能が有効になっている場合のみ利用できる。機能を有効にするかどうかや実行権限を誰に与えるかはトークン発行者が決定し、ベース自身が対象となる保有者の決定や資産の移転を行うものではない。

またベース開発チームは次期ネットワークアップグレード「デニム(Denim)」で、ブロック生成時間を現在の2秒から200ミリ秒へ短縮する予定だ。このほか、ガス代のスポンサーや複数トランザクションの一括処理に対応する「ベース・トランザクションズ(Base Transactions)」なども導入する予定している。

 画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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