この記事の結論
「チリーズ(CHZ)はオワコンなのか?」
この問いに正直に答えると、「完全にオワコンとは言えないが、オワコンと感じる理由は十分にある」というのが現実です。
過去最高値の約0.88ドルから現在の0.04ドル台は「約96%下落」。この数字だけ見れば落胆するのは当然です。
一方で2026年には、SEC・CFTCによる規制明確化・2026年W杯北米開催・米国市場への本格復帰・CHZバイバック制度開始という複数の材料が重なっており、「終わった」と断言するのも早計です。
この記事では「チリーズがオワコンと言われる理由」と「それでもまだ終わっていない理由」を、双方の根拠を並べてフラットに解説します。
こうした銘柄は、評価が分かれる局面ほど価格変動も大きくなりやすく、タイミングによっては大きな機会にもリスクにもなります。
そのため、すぐに売買するかどうかに関わらず、いざという時に動ける環境を整えておくことが重要です。
この記事のポイント
- オワコン派の根拠—ATH(過去最高値)から約96%下落、ミームコイン・ソラナへの資金流出、W杯後の急反落パターン、競合チェーンの台頭、ファントークンの普及率低迷
- まだ終わっていない派の根拠—2026年W杯北米開催、SEC・CFTC規制明確化(3月17日)、米国市場への本格復帰計画、CHZバイバック制度、MiCA取得済み、2022年以降のロック解除による売り圧力なし
- 結論—「投機目的の短期トレード」ならリスクが高い。「スポーツ×Web3の中長期テーマ投資」なら一定の根拠はある。ただし今後のW杯後の値動きに要注意
チリーズがオワコンと言われる5つの理由
① 過去最高値から約96%下落という現実
2021年3月13日に記録した過去最高値は約0.88ドル(約130円)。
2026年4月時点の価格は約0.04ドル(約6〜7円)で、ATHからの下落率は約95〜96%に達します。
これは「極めて大きな損失」です。2021年の高値で買った人は、5年後も元本の約4〜5%しか残っていない計算になります。
ATH水準に戻るには現在の価格から約20倍が必要です。この数字が「チリーズはオワコン」という声の最大の根拠であり、否定はできません。
② 「W杯後は必ず急落する」というパターンの繰り返し
CHZの価格がスポーツイベントに強く連動することは、メリットであると同時にリスクです。
| スポーツイベント | 前後の動き |
|---|---|
| 2021年欧州選手権・CopaAmérica期間 | 急騰→大会終了後に急落 |
| 2022年カタールW杯 | 0.15ドル→0.72ドルへ約380%急騰→大会終了後に急反落し0.10ドル以下へ |
「イベント前に買ってイベント後に売る」という短期サイクルが繰り返されており、長期保有者が報われにくい構造が続いています。2026年W杯後も同じパターンが起きる可能性を無視できません。
③ ミームコインとソラナへの資金流出
2024〜2025年にかけて、仮想通貨市場の資金はソラナ(SOL)やDOGE・BONKなどのミームコインへ大量に流れました。
「スポーツ×ブロックチェーン」という実用的なテーマより、短期的なバイラル性が優先される市場の流れの中で、CHZは資金を取り戻せず0.04ドル前後での底値固めが続きました。
④ ファントークンの「実際の普及率」は限定的
150以上の組織と提携しているのは事実ですが、実際にファントークンを日常的に使うファンは依然として少数派です。
一般的なサッカーファンにとって「ファントークンで投票する」という行為は、まだハードルが高い状態です。
Blockchain Magazineの分析が指摘するように、「スポーツファントークンというカテゴリーは、主要なトーナメント期間の外では関心を維持するのに苦労してきた」という評価は正直です。
⑤ エコシステムのTVL急減と継続するインフレ圧力
2024年12月から2025年4月にかけて、Chilizエコシステムの総価値ロック(TVL)は1,780万ドルから650万ドルへと63.5%急減しました。
「使われているプロジェクトか」という観点での評価では、この数字は懸念材料です。
また後述するように「VC売り圧力はない」という主張は半分正しいですが、Chiliz ChainのPoSAステーキングモデルでは年率約8.8%のインフレにより新規CHZが継続発行されています(14年後に1.88%まで逓減する設計)。ロック解除による大量売りは終わりましたが、ステーキング報酬としての継続的な新規発行という売り圧力は残ります。
「まだ終わっていない」と言える5つの根拠
① 2026年3月:SEC・CFTCがファントークンを規制明確化
2026年3月17日のDC Blockchain Summitで、SECとCFTCが68ページの共同ガイダンスを発表し、ファントークンを「デジタルコレクティブル(digital collectibles)」に分類しました。
このカテゴリーは証券に該当しないと明示されており、これはChilizにとって最大の規制リスクが消えたことを意味します。
実際にこの発表を受けてCHZは月間で36%超急騰し、44日間の抵抗線を突破しました。機関投資家が「法的にグレーな資産」として避けていた状況が変わりつつあります。
② 2026年W杯は「北米開催」という特殊条件
2026年W杯は米国・カナダ・メキシコが共催します。
過去のW杯でCHZが380%急騰した実績に加え、今回はChilizが本格参入しようとしている「北米市場」での開催という特殊な条件が重なります。
NBA・NFL向けファントークンの展開と、W杯の代表チームファントークン新規発行が重なれば、北米の新規ユーザー獲得という「新しい物語」が生まれます。これは過去のW杯との最大の違いです。
③ CHZバイバック制度—エコシステム成長が価格に直結する仕組み
2026年Q2から、ファントークン収益の10%をCHZ自動買い戻しに充当する「バイバック制度」が開始予定です。
プラットフォームが使われるほどCHZへの買い圧力が自動的に発生する構造であり、価格と実利用を初めて連動させる試みです。
④ 2022年以降、ロック解除による売り圧力がゼロ
多くのアルトコインが「チームへのトークン配布ロック解除」(ベスティング終了)による大量売り圧力に悩まされますが、Tokenomistの公式データによるとCHZのアンロックスケジュールは2022年に終了し、全トークンのベスティングが完了しています。
チーム・アドバイザー・シード投資家からの「まとめ売り」が発生するリスクはもはや存在しません。
ただし注意点として、Chiliz ChainのPoSAステーキングモデルによる年率約8.8%のインフレ(ステーキング報酬として発行)は継続しており、これは緩やかな希薄化要因となります(14年後に1.88%まで段階的に低下する設計)。
⑤ ファーストムーバー優位——150の組織との提携は短期間では追いつけない
スポーツ×ブロックチェーンの分野でChilizより先行しているプロジェクトはありません。
FCバルセロナ・PSG・ユベントスとの8年にわたる関係構築は、新参プロジェクトが1〜2年で複製できるものではありません。
SolanaなどのLayer1がスポーツ分野に参入しつつありますが、ブランドと実績での差は依然として大きいです。
フラットな結論—チリーズは「オワコン」なのか
「チリーズがオワコンかどうか」は、何を期待していたかによって答えが変わります。
| 期待していたもの | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 2021年の高値水準への回帰(0.88ドル) | 厳しい | ATH比約96%下落。同水準に戻るには現在価格から約20倍が必要。現実的な時間軸は不明 |
| W杯前後の短期トレード | 高リスク | 過去のパターンは存在するが「事実売り」のタイミング判断が難しい |
| スポーツ×Web3の中長期テーマ投資 | 根拠あり | ファーストムーバー優位・規制明確化・米国参入・バイバック制度が揃いつつある |
| プロジェクト自体の継続性・実用性 | 確認済み | 2018年から8年間運営継続。実際の投票・特典が機能。競合他社も追随できていない |
「スポーツファンがチームを応援する新しい方法」というコンセプト自体は生きています。
ただし「すぐに上がる仮想通貨」としての期待には応えられていません。
最も正直な評価
CHZは「ATHから約96%下落したアルトコイン」でありながら「初期取引所上場価格(約0.01ドル台)からは依然として約4倍以上の水準を維持」しています。
これを「オワコン」と見るか「底値圏での仕込み場」と見るかは、時間軸とリスク許容度によって異なります。
2026年W杯後の動きが、この問いへの最大の答えになるでしょう。
チリーズへの投資を検討するなら知っておくべきリスク
- W杯後の急反落リスク——「買い」の材料が出そろった後、「事実売り」で急落するパターンが過去に繰り返されている
- 競合チェーンの台頭——Solana・Polygonなど汎用チェーンがスポーツ分野に参入しており、中長期的なシェア争いが激化する可能性がある
- ファントークン市場の選別——150以上のパートナーのうち、実際に継続して使われるファントークンはごく一部になる可能性がある
- 米国参入の不確実性——規制が明確化されたとはいえ、NBA・NFLとの正式契約に至るかどうかは未確定
- 継続的なインフレ発行——ロック解除による売り圧力は消えたものの、Chiliz ChainのPoSAステーキングモデルにより年率約8.8%のインフレが継続(段階的に低下する設計)。新規CHZ発行という緩やかな希薄化要因は残る
そのため、投資するかどうかを判断するだけでなく、いつでも動ける環境を整えておくことが重要です。
特にアルトコインは値動きが速いため、準備の有無がそのまま結果に直結するケースも少なくありません。
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よくある質問(Q&A)
Q. チリーズはもう上がりませんか?
A. 断言はできません。過去最高値比約96%下落は事実ですが、2026年W杯・規制明確化・バイバック制度など複数の材料が重なっており、「絶対に上がらない」と言い切る根拠もありません。ただし「必ず上がる」という根拠もなく、投資は自己責任で行ってください。
Q. ファントークンはオワコンですか?
A. ファントークン全体の普及率は依然として限定的ですが、SEC・CFTCが2026年3月に「デジタルコレクティブル(digital collectibles)」として正式分類したことで規制の壁は下がりました。W杯という大型イベントへの関心が高まる中で、一定のユーザー増は見込めます。
Q. W杯が終わったらCHZはどうなりますか?
A. 過去2回のW杯では大会終了後に急反落しています。今回も同様のパターンが起きるリスクがあります。W杯を材料に短期投資を考える場合、「出口(売り時)」を先に考えておくことが重要です。
Q. チリーズを長期保有するのはありですか?
A. スポーツ×Web3のテーマを信じるなら、ファーストムーバー優位・バイバック制度・MiCA取得など長期投資の根拠はあります。ただしATH回帰には現在価格から約20倍が必要で時間がかかる可能性が高く、ポートフォリオ全体の1〜3%以内に留めるのが一般的なリスク管理の考え方です。
Q. CHZにはVC(ベンチャーキャピタル)の売り圧力はないのですか?
A. チームや投資家向けのロック解除(ベスティング)は2022年に完了しており、大量売りのリスクはありません。ただしChiliz ChainのPoSAステーキングモデルにより年率約8.8%のインフレ(ステーキング報酬として新規発行)が継続しており、緩やかな希薄化は続きます。この点は正確に理解しておく必要があります。
まとめ—「オワコン」か「仕込み場」かは2026年W杯後にわかる
チリーズが「オワコンではないか」という懐疑的な見方は、96%という価格下落の事実と、W杯後に必ず急落するというパターンの繰り返しから来ており、正当な懸念です。
一方で、SECとCFTCによる規制明確化・北米W杯・バイバック制度・ロック解除売り圧力の消滅という2026年ならではの条件が重なっており、「今が過去と同じパターンかどうか」を判断するには、もう少し時間が必要です。
2026年W杯前後のCHZの値動きが、「チリーズはオワコンか否か」という問いへの最も明確な答えになるでしょう。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の暗号資産への投資を勧誘・推奨するものではありません。暗号資産は価格変動リスクが高く、投資元本を下回る可能性があります。投資判断はご自身の責任と判断のもとで行ってください。
参考:CoinGecko、Tokenomist.ai、Blockchain Magazine、CCN、BeInCrypto、Cryptonews Japan、CoinDesk(2026年4月1日時点)
The post チリーズ(CHZ)はオワコン?96%下落の現実と2026年W杯で変わる可能性を徹底検証 first appeared on CoinChoice(コインチョイス).


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