アーベV4がイーサリアムでローンチ、DAO承認経て実装へ

アーベV4がイーサリアムにローンチ

分散型金融(DeFi)レンディングプロトコル「アーベ(Aave)」による次期アップグレード「アーベV4(Aave V4)」が、イーサリアム(Ethereum)メインネット上でローンチした。アーベの公式Xアカウントが3月30日に発表した。

アーベV4については、アーベDAOでメインネット展開に向けたARFCが3月23日にSnapshot投票を通過し、その後3月30日にAIPが可決・実行されたことで、今回のローンチに至った。ARFC(Aave Request for Final Comments)は、最終的なオンチェーン投票(AIP)に先立つオフチェーンの提案・審査段階に位置付けられ、コミュニティによる議論やフィードバックを踏まえて内容を精緻化することを目的としたプロセスだ。

今回ローンチしたアーベV4は、より多くの資産や市場構造、リスクプロファイルへの対応を目的とした新たなアーキテクチャを採用している。2年間にわたる調査と開発を経て構築されたという。公式ブログでは、3つのLiquidity Hubでローンチしたことが案内されている。

同バージョンでは、「ハブ・アンド・スポーク(Hub and Spoke)」と呼ばれる設計が導入されている。この設計では、流動性を集約する「ハブ」と、個別の借入条件やリスク設定を持つ「スポーク」を分離することで、複数の市場に対応できる構造とされている。

同バージョンは、従来のV3でも利用されているチェーンリンク(Chainlink)のオラクルインフラ上で稼働する。ユーザーは、サークル(Circle)、エセナ(Ethena)、テザー(Tether)、イーサファイ(Ether.fi)、リドファイナンス(Lido Finance)、ロンバード・ファイナンス(Lombard Finance)、フラックス・ファイナンス(Frax Finance)、リップル(Ripple)、グローバル・ドル(Global Dollar)、ペンドル(Pendle)などの資産を預け入れおよび借り入れできるとしている。

供給上限および借入上限については、セキュリティを優先した成長方針により制限されており、今後段階的に引き上げられる予定だ。

また、アーベV4は累計約345日間のセキュリティレビューを受けたとされ、関連レポートは ギットハブ(GitHub)上で公開されているとのこと。

さらに、アーベV4のセキュリティについては、スマートコントラクト監査などを手がけるサートラ(Certora)が初期段階のアーキテクチャレビュー、脅威モデリング、継続的な形式検証に関与した。アーベとサートラの共同発表によると、169件のスマートコントラクトレビュー、51,000行以上のコード分析、800以上の検証ルールの作成などが実施され、重大な脆弱性28件が事前に防止されたとしている。

なお、既存のアーベV3ユーザーについては、今回のローンチによる影響はなく、引き続き従来通り利用可能だ。V4は専用UI「Aave Pro」で提供され、V3への導線も別途維持されている。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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