ビットコインは7万ドル台で足踏み。上にも下にも動けない相場の背景
解説
現在の膠着相場は、調整の終着点というより「次の大きな動きの前段階」に近いです。
2026年2月10日現在、ビットコインは7万ドル前後で膠着状態にあります。
2月5日に一時60,000ドル近辺まで急落した後、70,000ドル台に戻し、以降は70,000ドルから80,000ドルのレンジ内で推移しています。上にも下にも動きにくい状況が続いています。
この価格帯は、ビットコインにとって歴史的にほとんど滞在したことがない「薄いゾーン」です。
過去のデータを見ると、70,000ドルから80,000ドルの間に留まった期間は合計でわずか35日間程度にとどまります。
2025年10月に12万5,000ドル台〜12万6,000ドル付近の最高値圏が意識された後、この水準まで下落したのは約数カ月ぶりです。
レンジ相場が続く背景には、流動性の低下、レバレッジ解消、そして方向感の喪失という三つの要因があります。
市場は次の動きを探っていますが、現時点では決定打となる材料が見当たりません。
こうした方向感の乏しい局面では、「当たる予想」を探すよりも、動く局面が来たときにすぐ対応できる環境を整えておくことが重要になります。
特に日本国内で取引する場合は、制度対応や使いやすさ、売買手数料などの条件差がパフォーマンスに影響しやすくなります。
今のうちに、自分の投資スタイルに合った取引所を確認しておくのも一つの選択肢です。
3つの要点
①【流動性低下】買いも売りも薄く、価格が動きにくい
ビットコイン市場では流動性が大きく低下しています。
1%マーケットデプスはピーク時から大幅に縮小しており、上昇を支える買いも、下落を止める厚みも不足しています。
結果として、70,000〜80,000ドルの間で膠着状態が続いています。
②【デレバレッジ完了】急落後、上昇エネルギーが失われた
2月初旬の急落でレバレッジ取引は大きく整理され、市場は安定しました。
一方で、オープンインタレストが低下し、価格を押し上げる勢いも同時に消失しています。
下がりにくいが、上がりにくい相場になっています。
③【材料不足】上にも下にも動く「決定打」がない
ETF資金流出が続き、FRB政策や米国の暗号資産政策にも不透明感が残っています。
買い材料も売り材料も決定打に欠けるため、市場参加者は様子見姿勢を強めています。
現在の7万ドル台は「誰も確信を持てない価格帯」です。
流動性が枯渇している
ロイターが報じたカイコ(Kaiko)の調査によると、ビットコインの「1%マーケットデプス」は2025年平均で800万ドル強だったものの、2025年10月以降は600万ドル前後に低下し、足元では500万ドル前後で推移しています。
マーケットデプスは、現在価格から上下1%の範囲に存在する売買注文の厚みを示す指標です。この水準が低いほど、比較的小さな注文でも価格が大きく動きやすくなります。
カイコのアナリスト、トマス・プロブスト氏は、この流動性低下について懸念を示しています。
流動性の低下は、値動きの不安定化を招きます。2月5日の急落局面では、レバレッジを伴うポジション整理が相次ぎ、下落を加速させる要因となりました。
急落後も、マーケットメーカーを含む流動性供給者は慎重姿勢を維持しており、相場が力強く反発する環境には戻っていません。
レバレッジ解消が一段落した
2月初旬の調整局面では、レバレッジをかけた取引の整理が進みました。
複数のデータプロバイダーによれば、短期間で大規模な清算が発生し、未決済建玉(オープンインタレスト)もピーク時から大きく低下しています。
VanEckのデジタル資産責任者、マシュー・シゲル氏は、この動きを「秩序あるデレバレッジング」と表現しています。
一度の強制清算ではなく、市場全体で徐々にレバレッジが巻き戻された点が特徴です。
レバレッジ解消は短期的には下落圧力となりますが、過剰なリスクが整理されることで市場の安定性が高まる側面もあります。
実際、2月6日以降、ビットコインは70,000ドル台で比較的落ち着いた推移を続けています。
その一方で、上昇局面を生み出すエネルギーも乏しくなっています。
70,000ドル〜80,000ドルは「薄いゾーン」
有名金融サイトの分析によると、70,000ドルから80,000ドルの価格帯は、ビットコインが歴史的にほとんど滞在していないゾーンです。
過去には短期間通過した例があるのみで、明確な売買の積み上がりがありません。
この価格帯には、はっきりとしたサポートラインやレジスタンスラインが存在しません。
下値の目安としては、2024年後半に意識された68,000ドル〜70,000ドル付近が挙げられます。
上値は80,000ドルが心理的な節目ですが、突破後も84,000〜85,000ドル付近まで明確な抵抗帯は乏しい状況です。
SBI証券の暗号資産市場週刊レポートでも、支持線は73,000〜75,000ドル、下抜け時は70,000ドル近辺、抵抗線は80,000ドル、上は84,000〜85,000ドルと整理されています。
つまり現在のビットコインは、下にも上にも確信を持ちにくい「宙ぶらりん」の価格帯にあります。
このため、多くの市場参加者が積極的な売買を控えています。
上昇のきっかけが見当たらない
70,000ドル台から上昇するには、明確な材料が必要です。
しかし現時点では、そのきっかけが見当たりません。
トランプ政権への期待は一巡しました。
選挙期間中に示されたビットコイン国家備蓄構想は、市場が期待したような積極的な政府買いを伴うものではなく、没収資産を活用する枠組みにとどまっています。
ETFからの資金フローも弱含みです。
2026年初めにかけて、ビットコインETFでは流出基調が続いており、機関投資家の需要回復を示す明確な兆候は確認されていません。
さらに、FRBの金融政策を巡る不透明感も重しとなっています。
ケビン・ウォーシュ氏が次期FRB議長候補に指名されたことで、バランスシート縮小が意識され、市場流動性への警戒感が強まりました。この点は、1月末以降の相場調整の背景の一つです。
下値の目安は60,000ドル台
膠着状態が続く一方で、下値リスクは残っています。
市場関係者の間では、米国株式市場が本格的な調整局面に入れば、ビットコインも影響を受ける可能性が指摘されています。
直近では60,000ドル近辺が一時的な下値の目安として機能しましたが、この水準を明確に割り込めば、次のサポートは50,000ドル台まで見当たらないとの見方もあります。
一方で、底値圏に近づいている兆候を指摘する声もあります。
コインシェアーズのジェームズ・バターフィル氏は、大口保有者による売却が鈍化している点に言及しています。
ただし、これはあくまで兆候の一つであり、実際の買い需要が戻らなければ相場転換とは言えません。
膠着相場はいつまで続くか
市場は、FRBの金融政策、ETFの資金フロー、そして政策面での具体的な進展という次の明確なシグナルを待っています。
言い換えれば、いまは積極的に方向を当てにいく局面というより、動き出したときにすぐ対応できる状態を整えておく時間帯だと言えるでしょう。
特に国内で暗号資産を取引する場合は、少額で試せるか、コストを抑えられるか、アルトコインに幅広く触れられるかなど、取引所ごとの特徴がそのまま投資のしやすさに直結します。
相場が本格的に動く前に、自分のスタイルに合った取引環境を確認しておくことも、現実的な選択肢の一つです。
国内で選ばれている仮想通貨取引所(タイプ別)
少額から試したい仮想通貨が初めての方
手数料を抑えたい人
- SBI VCトレード:入出金・送金手数料が原則無料
アルトコインを幅広く触りたい人
【詳細比較】国内主要仮想通貨取引所6社
BitTrade(ビットトレード)
国内最多クラスの取扱銘柄数|少額取引に強み

SBI VCトレード
大手金融グループ運営|コスト重視派に人気

Coincheck(コインチェック)
初心者に人気のアプリ重視型取引所

bitbank(ビットバンク)
アルトコイン取引に強い本格派

OKJ
取扱銘柄数が多く、新興銘柄にも対応

bitFlyer(ビットフライヤー)
ビットコイン取引量で知られる老舗取引所

6社比較まとめ表

あなたに最適な取引所は?
30秒診断であなたにぴったりの取引所を見つける

FAQ
Q: ビットコインはなぜ7万ドル台で動かないのですか?
70,000〜80,000ドルは歴史的に滞在期間が短い薄いゾーンで、流動性が低下しています。上にも下にも動く材料が不足しています。
Q: 流動性の低下は深刻ですか?
1%マーケットデプスは過去平均から低下しており、価格が動きやすい環境が続いています。
Q: レバレッジ解消は終わりましたか?
大部分は整理されましたが、完全に解消されたわけではありません。
Q: 下値の目安はどこですか?
直近では68,000〜70,000ドル、その下は60,000ドルが意識されやすい水準です。
参考資料・出典
- Reuters「ビットコイン、流動性低下でさらなる下落も 根強い先行き懸念」(2026年2月9日)
- CoinDesk「BTCの最も薄い価格帯は70,000ドルから80,000ドルの間」(2026年2月4日)
- SBI証券「暗号資産市場週刊レポート」(2026年2月5日)
- VanEck「What Triggered Bitcoin's Major Selloff in February 2026?」(2026年2月5日)
- Forbes「Bitcoin Downside: Where Does This Fall In BTC's Price End?」(2026年1月26日)
更新履歴
2026年2月10日:初回公開
The post 【徹底解説】ビットコインは7万ドル台で足踏み。上にも下にも動けない相場の背景 first appeared on CoinChoice(コインチョイス).


コメント