【失速】FRBの慎重姿勢が仮想通貨相場を抑える理由

【失速】FRBの慎重姿勢が仮想通貨相場を抑える理由

結論

2026年1月のFOMCで、FRBは政策金利を3.50〜3.75%に据え置きました。結果自体は市場予想通りでしたが、暗号資産市場の反応は冷ややかなものでした。

ビットコインは発表後も高値圏を維持できず、2月に入ると70,000ドル台半ばまで下落しています。

利下げ期待が完全に消えたわけではありません。市場では2026年中に2回程度の利下げが見込まれています。

それでも暗号資産が上昇しない理由は、金融政策そのものよりも、FRBが示す「姿勢」にあります。

こうした局面では、相場の方向性を見極めると同時に、実際に行動する場合の取引環境を確認しておくことも重要です。

特に日本国内で取引する場合は、制度対応や使いやすさを踏まえた取引所選びが前提となります。

 

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3つの重要ポイント

  1. 金利据え置きは想定内でも、FRBの「慎重姿勢」が相場を冷やした
    2026年1月のFOMCでの政策金利据え置き自体は織り込み済みでしたが、パウエル議長の慎重なスタンスが確認されたことで、暗号資産市場は買い材料を見出せませんでした。

  2. ウォーシュ人事が流動性縮小への警戒を強めた
    次期FRB議長候補としてウォーシュ氏が指名されたことで、バランスシート縮小(QT)重視の姿勢が意識され、ビットコインなど流動性依存型資産に逆風となりました。

  3. 利下げ期待だけでは上昇せず、焦点は「流動性」に移っている
    市場では年内2回程度の利下げが見込まれていますが、量的引き締めが続く限り資金流入は限定的です。暗号資産の反発には、金融政策の方向性だけでなく、FRBの姿勢転換と流動性改善が不可欠です。

金利据え置きはすでに織り込み済み

1月28日のFOMC後、パウエル議長は「現在の政策は適切な位置にある」との認識を示しています。

利下げ見送りは4会合ぶりとなり、決定は10対2という結果でした。

金利据え置きは事前に広く織り込まれていたため、発表直後の市場反応は限定的にとどまります。

暗号資産市場でも、ビットコインとイーサリアムの価格変動は小幅な範囲に収まりました。

ビットコインは80,000ドル台後半での推移が続き、イーサリアムも2,000ドル台後半を中心に落ち着いた値動きとなっています。

表面的には「安定した反応」と受け取られましたが、相場を押し上げる材料にはなりません。

注目すべきは、その後の値動きです。

1月末から2月初旬にかけて、ビットコインは高値圏から70,000ドル台半ばまで下落します。

イーサリアムも同期間に下落幅を広げ、調整の大きさが相対的に目立ちました。

金利据え置きが想定内だったにもかかわらず、暗号資産はなぜ売られる展開となったのでしょうか。

ウォーシュ人事が市場心理を冷やした

1月30日、トランプ大統領は次期FRB議長候補としてケビン・ウォーシュ氏を指名しました。

この人事は、市場に新たな不透明感をもたらしました。

事前には、ケビン・ハセット氏や金融機関出身者が有力視されており、ウォーシュ氏の指名はサプライズと受け止められました。

ウォーシュ氏の政策スタンスは、大きく4点に整理できます。

 

1つ目は、スタグフレーション懸念を過度に重視すべきではないという考え方です。AIによる生産性向上が、長期的にはデフレ圧力になると見ています。

2つ目は、FRBのバランスシート縮小を強く主張している点です。インフレの主因を政府の過剰支出と通貨供給の拡大に求め、肥大化したバランスシートを縮小すべきだとする立場です。

3点目は、シリコンバレー銀行破綻などを通じて露呈したFRBの規制上の課題について、責任を明確にすべきだという認識です。

4点目は、複雑化した国際金融規制から距離を取り、米国独自の規制体制を構築すべきだという主張です。

 

市場が最も警戒したのは、バランスシート縮小に対する強い姿勢でした。ウォーシュ氏は、過去10年にわたるFRBのバランスシート拡大が、資産価格を押し上げる一方で格差を拡大させたと指摘してきました。

この考え方は、ビットコインやゴールドといった流動性拡大の恩恵を受けやすい資産にとって、少なくとも短期的には逆風となりやすいものです。指名を受けて、市場ではリスク資産に対する警戒感が意識される場面も見られました。

利下げしても上がらない理由

一般的に利下げはリスク資産にとって追い風となります。

しかし、2026年の暗号資産市場では、この関係が必ずしも機能していません。

2025年末、FRBは複数会合にわたって利下げを実施しましたが、ビットコインは秋の高値圏から年末にかけて調整局面に入りました。

利下げ局面で価格が下落した経験は、市場参加者に慎重な見方を植え付けました。

背景にあるのは、インフレの粘着性と金融環境全体の引き締まりです。

FRBは利下げを進めつつも、インフレ率が目標の2%に戻らない状況に直面しています。

加えて、トランプ政権の関税政策が新たな不確実性として意識されています。

市場では2026年中に2回程度の利下げが見込まれていますが、そのペースは限定的です。重要なのは、金利水準そのものよりも市場全体の流動性です。

ビットコインの役割が揺らいでいる

ビットコインはこれまで「インフレヘッジ」や「ドル価値下落への防衛手段」として語られてきました。

しかし、2026年2月時点では、その役割が揺らいでいます。

地政学リスクが高まる局面では、資金はより伝統的な安全資産へ向かいやすくなります。一方で、ビットコインETFでは資金流出が続き、暗号資産市場全体のセンチメントを冷やしました。

FRB高官からも市場の過熱感に対して慎重な見方が示されており、暗号資産市場は調整局面にあります。

金融政策と暗号資産の関係

FRBの金融政策は、暗号資産市場に直接的な影響を与えます。

金利が上がれば安全資産への資金移動が起きやすく、金利が下がればリスク資産への投資意欲が高まります。

ただし、2026年の状況が示しているのは、金利以上に流動性が重要だという点です。

FRBは量的引き締め(QT)を継続しており、バランスシートはピーク時から縮小してきました。

利下げが行われても、バランスシート縮小が続けば、金融環境は引き締まりやすくなります。

暗号資産は、株式や貴金属と同様に「高流動性のリスク資産」として扱われるようになりました。

株式市場が調整局面に入ると、暗号資産にも売り圧力が波及しやすくなります。

今後の焦点

暗号資産市場のセンチメントは、依然として弱い状況が続いています。

ビットコインは、70,000ドル台半ばの水準を維持できるかが当面の焦点となります。

最大の注目点は、FRBの次の動きです。

ウォーシュ氏が正式に議長に就任すれば、バランスシート縮小が加速する可能性があります。利下げペースが市場予想より遅れた場合、暗号資産にとっては逆風となるでしょう。

一方で、インフレ率が想定以上に低下し、FRBがより積極的な金融緩和に転じる場合には、反発余地が生まれます。ただし現時点では、その可能性は高いとは言えません。

金融政策の「方向性」だけでなく、「姿勢」そのものが変わらない限り、ビットコインが本格的に反発する局面は限定的になりそうです。

こうした不透明な局面では、相場観だけでなく、自分の投資スタイルに合った取引環境を選んでおくことも重要になります。

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FAQ

Q: FRBの金利据え置きは暗号資産にどう影響しますか?

短期的にはすでに織り込まれており、影響は限定的です。ただし、据え置きが続けばリスク資産への資金流入は鈍くなります。

Q: ウォーシュ氏が議長になるとビットコインは下がりますか?

バランスシート縮小を重視する姿勢が強まれば、短期的には逆風になる可能性があります。

Q: 利下げが進んでもビットコインは上がらないのですか?

利下げだけでは不十分です。重要なのは金融環境全体の流動性で、資金供給が増えなければ価格は上がりにくくなります。

Q: 2026年中にFRBはあと何回利下げしますか?

市場では2回程度が見込まれていますが、インフレ動向次第で変わる可能性があります。

Q: ビットコインが反発する条件は何ですか?

積極的な利下げ、バランスシート縮小の緩和、ETFへの安定的な資金流入が重なる必要があります。

参考資料・出典

  • Bloomberg Law「Polymarket Sues Massachusetts to Preempt State Shutdown」(2026年2月9日)
  • Finance Feeds「予測市場に対する州の監督をめぐりマサチューセッツ州を提訴」(2026年2月9日)
  • Reuters「Judge bans Kalshi from offering sports-events contracts in Massachusetts」(2026年2月6日)
  • Law360「Polymarket Hit With Class Action For Disguising Sports Bets」(2026年2月6日)
  • Sportico「What a CFTC Prediction Market Legal Intervention Could Entail」(2026年2月5日)

更新履歴

2026年2月10日:初回公開

 

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