グレースケール、BNB現物ETFのS-1申請をSECに提出|アルトコイン商品の拡充へ

Grayscale、BNB現物ETF「GBNB」を申請

米資産運用大手Grayscale(グレースケール)は2026年1月23日、仮想通貨ビルドアルドビルド(BNB)の現物ETF「Grayscale BNB Trust(GBNB)」の立ち上げに向け、SECへ登録届出書を提出しました。

提出書類(Form S-1)によると、同ETFはBNBの市場価格に連動することを目指しており、投資家に対してトークンの直接保有を伴わない形でBNBの価格変動へのエクスポージャーを提供する設計となっています。

同ETFはNasdaq(ナスダック)市場での上場を計画しており、承認後は規制環境下においてBNBへの間接的な投資機会が提供される見通しです。

なお、この申請は初期段階に位置づけられ、上場の実現には、ナスダックへの上場申請およびSEC(米証券取引委員会)による最終承認を受ける必要があるとされています。

グレースケールが描くBNB信託の制度設計

Grayscale BNB TrustのETF創造・償還モデル

SECに提出されたS-1フォーム申請によれば、「Grayscale BNB Trust」はデラウェア州法に基づき設立された信託で、BNBを保管しその価値を投資家に反映することを目的としています。

信託はBNBスマートチェーン(BSC)上のBNBトークンを直接保有し、ステーキングによる報酬も条件付きで取り入れつつ、保有BNBの価値から費用等を差し引いた金額をもとにETFシェアの価値を算出する仕組みです。

ETFの運用主体(スポンサー)はグレースケールの関連法人が務め、カストディ(資産保管)は米Coinbase Custodyが担当するとされています。

ナスダック市場への上場後は「GBNB」のティッカーで取引が開始される予定で、ETFの創造・償還はBNBの現物で行う「インカインド方式」が採用される見込みです。

ナスダックはこのインカインド方式に関する事前承認をすでに取得済みであり、承認後は市場価格とETF基準価値(NAV)の乖離を抑制する仕組みが導入されるとしています。

また、提出書類ではリスク要因にも言及されており、「BNBその他のデジタル資産が証券と見なされた場合、信託の価値が損なわれ、場合によっては信託の解散に至る可能性がある」と注意喚起しています。

BNBの市場価値とユースケース

BNBは仮想通貨取引所Binance(バイナンス)のエコシステムを支えるネイティブトークンで、ネットワーク手数料の支払いやガバナンス投票、各種取引インセンティブに活用されています。

2026年1月時点のBNB流通量は約1億3,660万枚、時価総額は約1,210億ドル(約18.8兆円)に達しており、仮想通貨市場では第4位の規模を誇ります。

また、グレースケールは本ETFを通じてアルトコイン領域への商品展開を一層拡充する構えであり、これまで提供してきたビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)関連の投資信託に続き、多様な資産へのアクセス手段を提供する方針です。

ETF拡大が加速するアルトコイン市場

ドージコインETFが後押しする市場の多様化

今回のBNB現物ETF申請は、ビットコインやイーサリアムに続いてアルトコイン市場におけるETF商品化が進行していることを象徴しています。

グレースケールは2025年に米国初のドージコイン(DOGE)現物ETF「GDOG」もローンチしており、ミームコインを含む広範な資産へのアクセス手段が制度面でも整備されつつあります。

米ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は、自身のX(旧Twitter)で「ドージコインETFの上場はアルトコイン市場への道を開く」と指摘しており、ETF市場全体の多様化に向けた期待も広がりを見せています。

アルトコインETF承認を左右するSECの判断

一方で、BNBを含む一部アルトコインの証券性や市場操作に関する規制的な懸念は依然として根強く、SECの判断次第では上場可否に影響を与える可能性も否定できません。

ただし、グレースケールは2023年にSECとの訴訟に勝訴した実績があり、その後のビットコイン現物ETF承認の流れを後押しした前例があります。

米国では2024年以降、ビットコインとイーサリアムの現物ETFが相次いで承認・上場されており、両ETFの合計運用資産額は1,000億ドル(約15.6兆円)を突破しているとも報じられています。

BNBをはじめとするアルトコインのETF承認がこの動きをさらに加速させる可能性もあり、SECの審査動向と市場の反応が注視されています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.69 円)

>>最新の仮想通貨ニュースはこちら

Source:SEC申請初書類
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

コメント

タイトルとURLをコピーしました