グレースケール、仮想通貨市場の主要セクター構成を更新|投資対象と監視リストを公開

グレースケール、仮想通貨製品構成と監視リストを更新

米資産運用大手Grayscale(グレースケール)は2026年1月12日、同社が展開する仮想通貨投資商品の構成および将来的な追加候補資産について、最新のセクター分類フレームワークに基づく内容を更新したと発表しました。

今回公表された一覧では、同日までにグレースケールの運用商品に組み込まれている仮想通貨(暗号資産)に加え、今後の商品組成の検討対象となっている監視リスト上の仮想通貨プロジェクトが整理されています。

対象資産は、同社が定義する独自の「仮想通貨セクター」に基づき、以下のように分類されています。

  • 通貨
  • スマートコントラクト・プラットフォーム
  • DeFi(分散型金融)
  • コンシューマー&カルチャー
  • AI(人工知能)
  • ユーティリティ&サービス

グレースケールは、仮想通貨市場の構造変化を踏まえ、原則として四半期ごとに市場評価とセクター構成の見直しを行い、各四半期末から15日以内を目安に関連情報を更新する方針を示しました。

仮想通貨市場を6分野で整理、グレースケールが分類更新

グレースケールは今回の更新にあわせ、同リストの更新頻度および位置付けについても言及しています。

同社によると、当該リストは原則として四半期ごとに見直されますが、市場環境や個別プロジェクトの動向に応じて、四半期途中であっても単一資産商品の新設や複数資産ファンドの構成変更が行われ、リスト内容が随時調整されるとしています。

また「検討中資産」に分類された銘柄については、直ちに商品化を約束するものではなく、当該リストを経ずに商品組成が決定される場合もあると説明しています。

グレースケールは「商品ファミリーに現在含まれる資産(現行銘柄)」と「将来の商品構成候補として検討している資産(監視リスト銘柄)」を明確に区別しており、監視リストは社内の評価プロセスにおける検討段階に位置付けられるとしています。

通貨セクター

通貨セクターでは、法定通貨と同様に交換手段、価値の保存、会計単位といった基本的な機能を担う仮想通貨が対象とされています。

【現行銘柄】

【監視リスト銘柄】

今回の更新時点において通貨セクターの監視リストに新たな追加候補は示されておらず、主要通貨を中心に一定の投資エクスポージャーがすでに確保されている状況が反映された構成となっています。

スマートコントラクト・プラットフォーム

スマートコントラクト・プラットフォーム・セクターには、自動執行型契約であるスマートコントラクトの展開基盤を提供するブロックチェーンが分類されています。

【現行銘柄】

【監視リスト銘柄】

DeFiを含む金融セクター

金融セクターには、DeFi(分散型金融)を含む金融取引やサービス提供を主軸とするプロジェクトが分類されています。

【現行銘柄】

【監視リスト銘柄】

  • エセナ(ENA)
  • オイラー(EUL)
  • メープル・ファイナンス(SYRUP)
  • モルフォ(MORPHO)
  • ペンドル(PENDLE)
  • プルーム・ネットワーク(PLUME)

コンシューマー&カルチャーセクター

コンシューマー&カルチャー・セクターは、消費者向けサービスやデジタル文化と結び付いた仮想通貨を対象としています。

【現行銘柄】

【監視リスト銘柄】

AIセクター

人工知能(AI)セクターでは、AI技術の研究開発や活用に関連する仮想通貨が独立したカテゴリとして整理されています。

【現行銘柄】

  • ビットセンサー(TAO)
  • ライブピア(LPT)
  • ニア(NEAR)
  • レンダー(RNDR)
  • ストーリー(IP)

【監視リスト銘柄】

  • フロック(FLOCK)
  • グラス(GRASS)
  • カイト(KAITO)
  • ヌース・リサーチ
  • ポセイドン
  • バーチャルズ・プロトコル(VIRTUAL)
  • ワールドコイン(WLD)

ユーティリティ&サービスセクター

ユーティリティ&サービス・セクターには、ブロックチェーンを支える実用的なインフラやエンタープライズ向け機能を提供する仮想通貨が分類されています。

【現行銘柄】

【監視リスト銘柄】

  • ダブルゼロ(2Z)
  • ジオドネット(GEOD)
  • ジト(JTO)
  • レイヤーゼロ(ZRO)
  • ワームホール(W)

投資対象の再編で見えるグレースケールの次の一手

監視リスト除外に見る評価基準の変化

今回公表された最新リストでは、前回まで掲載されていた一部の銘柄が含まれていない点が確認されています。

過去の四半期更新においてグレースケールの検討対象に含まれていた代表的な銘柄としては、ポリゴン(POL)やインジェクティブ(INJ)などが挙げられます。

これらの銘柄はいずれも2024年時点では監視リストに掲載されていましたが、2026年1月時点で公表された最新リストからは除外される結果となりました。

こうした構成の変化は、仮想通貨市場全体を取り巻く環境の変化に加え、各プロジェクトの開発進捗やエコシステムの成熟度などを踏まえ、同社が重点領域を定期的に見直した結果を反映したものとみられています。

新規追加銘柄に見る注目分野の変化

実際、今回の更新では、トロン(TRX)やアリア・プロトコル、ヌース・リサーチ、ポセイドン、ダブルゼロといった複数の銘柄が新たに監視リストへ追加されました。

一方で、前四半期まで掲載されていたプライム・インテレクト(AI分野)などがリストから外れたことも確認されています。

新規ETF準備と商品ラインアップ拡充の動き

さらに同社は直近の動きとして、BNBやハイパーリキッド(HYPE)といった個別資産に連動する新規ETFの組成準備にも着手しています。

具体的には、これらの資産を対象としたデラウェア州法上の信託を設立し、正式なETF申請に先立つ段階的な手続きを進めていることが明らかになっています。

グレースケールはすでにビットコインやイーサリアムを含む計9本の仮想通貨ETFを運用しており、SEC(米証券取引委員会)を巡る規制環境の変化も追い風に、商品ラインアップのさらなる拡充を視野に入れている状況です。

投資対象再編から見えるグレースケールの中長期戦略

これら一連の動向からは、既存商品の延長線上にとどまらず、新興分野や市場トレンドを積極的に取り込みながら事業領域の拡張を図る同社の中長期的な戦略が示されています。

市場関係者の間では、2026年における仮想通貨市場への機関投資家の関与拡大に関する見方も示されており、グレースケールのレポートでも年内前半にビットコインが過去最高値を更新する可能性に言及しています。

今後は、各国における規制整備の進展や新規資金の流入動向が市場環境に影響を与える可能性があり、同社の戦略や商品展開についても市場関係者の関心が集まっています。

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Source:Grayscale発表
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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