米サークル「USDC」、イーサL2「スタークネット」にネイティブ対応開始

ネイティブUSDCがスタークネットに対応開始

米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドル建てステーブルコイン「USDC」のネイティブ型トークンが、「スタークネット(Starknet)」に対応開始した。USDC公式Xより12月4日に発表された。

スタークネットは、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したzKロールアップ採用のイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション。暗号証明技術「zkスターク(zk-STARKs)」を開発したスタークウェア(StarkWare)によって開発され、現在では「スタークネット財団(Starknet Foundation)」によって運営されている。独自トークンSTRKおよびビットコイン(BTC)もステーキング可能となっている。なおスタークネットのネイティブ型USDCへの対応は、10月24日に発表されていた。

ネイティブ型のUSDCは、サークルが公式に発行するUSDCであり、常に米ドルと1対1で償還が可能だ。そのため価格がドルと乖離してしまうディペグが起こる可能性が低いという特徴がある。

なおスタークネットでは現在、クロスチェーンブリッジのスターゲート(StarkGate)経由でイーサリアムから取得されるブリッジ型のUSDC(USDC.e)をサポートしている。このブリッジ版USDCは時間をかけてネイティブ版へ移行されることが前回発表されていた。

またネイティブ型「USDC」のブロックチェーン間転送を可能にする「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」のアップデート版「CCTP V2」についてもスタークネットに対応した。 ・CCTPは、USDCを転送元のチェーンで消滅(バーン)させ、転送先のチェーンで発行(ミント)する「バーンアンドミント(Burn and mint)」を採用することで、より安全に他のブロックチェーンにUSDCを移動できる機能である。転送元でトークンをバーンさせることで転送先のトークンがネイティブになるため、トークンの総発行枚数が増加する問題を軽減している。

現在ネイティブ版USDCはスタークネット含め、アルゴランド(Algorand)、アプトス(Aptos)、アービトラムワン(Arbitrum One)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、セロ(Celo)、コーデックス(Codex)、イーサリアム(Ethereum)、ヘデラ(Hedera)、ハイパーEVM(Hyperliquid)、インク(Ink)、リネア(Linea)、モナド(Monad)、ニア(NEAR)、ノーブル(Noble:コスモスエコシステム)、OPメインネット(OP Mainnet)、プルーム(Plume)、ポルカドット(Polkadot)エコシステム、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、セイ(Sei)、ソラナ(Solana)、ソニック(Sonic)、ステラ(Stellar)、スイ(Sui)、ユニチェーン(Unichain)、ワールドチェーン(World Chain)、XDCネットワーク(XDC Network)、エックスアールピー・レジャー(XRP Ledger)、ズィーケーシンク・エラ(zkSync Era)の合計30チェーンで発行されている。 ・またCCTP V2はスタークネットの他、アービトラム(Arbitrum)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、BNBスマートチェーン(BNB Smart Chain)※USYCのみ(USDCは非対応)、コーデックス(Codex)、イーサリアム(Ethereum)、ハイパーEVM(HyperEVM)、インク(Ink)、リネア(Linea)、モナド(Monad)OPメインネット(OP Mainnet)、プルーム(Plume)、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、セイ(Sei)、ソラナ(Solana)、ソニック(Sonic)、ユニチェーン(Unichain)、ワールドチェーン(World Chain)、XDCネットワーク(XDC)の20チェーンに対応している。加えて、アークテストネット(Arc Testnet)でも提供されている。また上記以外でV1のみに対応するのは、アプトス(Aptos)、ノーブル(Noble)、スイ(Sui)となっている。

参考:USDCCCTP
画像:PIXTA

関連ニュース

参照元:ニュース – あたらしい経済

コメント

タイトルとURLをコピーしました