
ギンコがバビロンと提携
業務用暗号資産ウォレットシステムの提供等を行う国内ブロックチェーン関連企業Ginco(ギンコ)が、バビロンラボ(Babylon Labs)との戦略的パートナーシップを12月1日に発表した。
バビロンラボは、ビットコインをプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーンにステーキング資産として活用するための仕組みを提供するビットコインステーキングプロトコル「バビロン(Babylon)」の開発会社。
発表によると今回の両社の協業は、現在日本国内で遊休資産となっているビットコイン(BTC)を安全に価値を高められる資産への転換を主眼としているという。具体的にはギンコの業務用デジタルアセット管理ウォレット「Ginco Enterprise Wallet(GEW)」とバビロンラボが展開する自己管理(セルフカストディ)を維持したまま自身の管理下で機関投資家レベルの分散型金融を可能にする技術「Trustless BTC Vault Protocol」を組み合わせるとのこと。これにより第三者に暗号資産の管理を委託することなく機関投資家レベルのBTC活用を実現する、次世代のビットコイン金融「BTCFi2.0」を日本で推進するとのことだ。
またギンコは今回の協業の一環として、バビロンのファイナリティプロパイダー(Finality Provider:FP)としてノード運営に参画し、バビロンのセキュリティを活用するPoSネットワーク「ビットコインセキュアードネットワーク(Bitcoin Secured Network:BSN)」へのセキュリティ提供を担うようになったとのこと。なおFPはBSNに対し、ブロックの確定状況(ファイナリティ)を観測し、その保証のための署名を行う主体。FPは、BTCをステークすることでセキュリティ提供の責任を負い、その対価として報酬が受け取れる。
またギンコ提供のGEWの拡張機能により、GEWからシームレスにBTCステーキングを行えるように対応しているとのこと。これによりGEWを利用する暗号資産交換業者や金融機関などの企業・団体は、コールドウォレット下にあるビットコインを、特定の第三者に依拠することなく、セキュリティを担保したままステーキングできるようになるとのことだ。
今後ギンコは、BNSである「バビロンジェネシスチェーン(Babylon Genesis Chain)」へのバリデーター参加に加え、バビロンのネイティブトークン「BABY」のステーキング機能を実装し、BTCとBABYの共同ステーキング(Co-staking)を導入することでBTCのみをステーキングする場合よりも高い報酬を得られるようにもするという。
バビロンラボが展開する、レンディングを含む複数のトラストレスなBTCFiのユースケースは、ステーキングよりも高い収益率が見込まれている。ギンコはこれらのユースケースへのインターフェース提供の検討などを通じ、BTCを保有する事業者が効率的かつ安全に運用するための支援を強化するとしている。
参考:Ginco
画像:PIXTA
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参照元:ニュース – あたらしい経済

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