ムーンペイ、企業向けステーブルコイン発行事業を開始。M0と統合で

ムーンペイが独自ステーブルコイン発行サービス開始

暗号資産(仮想通貨)決済サービスを提供するムーンペイ(MoonPay)が、企業向けのステーブルコイン発行事業を開始したと11月13日に発表した。同社は併せて、アプリケーション特化型ステーブルコインの発行基盤を提供するエムゼロ(M0)との統合を行ったという。

ムーンペイは、暗号資産の購入・売却・送金などを日常的な決済手段(クレジットカード、Apple Pay、PayPalなど)で行えるようにする決済インフラ企業。ステーブルコインの送受信・管理ツールも提供世界300万人以上のユーザーと約500社の企業向けインフラを支えている。米国・英国・EU・カナダ・オーストラリアなど複数地域でライセンスを取得しており企業向けの暗号資産決済基盤として利用が広がっている。

今回のエムゼロとの統合によりムーンペイは、複数のブロックチェーン上で完全準備型のデジタルドルを発行・管理できるようになる。企業は用途に応じたカスタムステーブルコインを大規模に展開でき、相互運用性にも対応するという。

主要な提供先は米国、アジア、ラテンアメリカの企業としている。ムーンペイは、発行されたステーブルコインを自社の「買付・売却・交換・入金・決済」など既存のサービス群と連携させ企業が発行直後からステーブルコインを実際の業務で利用できるようにするという。

また今回の取り組みは、ムーンペイが今年買収したアイアン(Iron)の機能とも統合されており、ステーブルコインの発行から資金の入出金、交換、決済までを一貫して提供するフルスタック型のインフラを企業向けに提供できるとしている。

ムーンペイは本件に合わせ、ステーブルコイン事業を統括する責任者として、元パクソス(Paxos)幹部のザック・カートラー(Zach Kwartler)氏を新たにヘッド・オブ・ステーブルコインに任命したという。また資金管理部門の責任者として同じく元パクソスのデレク・ユー(Derek Yu)氏を迎えステーブルコインの流動性管理や財務運営を強化するとのこと。

ムーンペイは、ステーブルコイン事業の立ち上げが「グローバル決済ネットワーク」構築に向けた同社の長期的戦略の一部だとしている。近年ムーンペイはメソ(Meso)、ヘリオ(Helio)、アイアンなど複数企業を買収しており、銀行、カードネットワーク、ブロックチェーン間の接続性を高める取り組みを進めている。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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