ソラナとXRPに機関投資家の資金流入、アルトコイン反発の兆しか|CoinSharesレポート

ソラナETF期待で180億円超の資金流入

デジタル資産運用会社のCoinShares(コインシェアーズ)は2025年11月10日に最新の週次レポートを公開し、仮想通貨ソラナ(SOL)に機関投資家から1億1,800万ドル(約182億円)の資金流入があったことを明らかにしました。

同レポートによれば、エックスアールピー(XRP)にも2,820万ドル(約44億円)が流入した一方で、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)からは引き続き資金流出が続いています。

こうした動きは、投資資金が主要銘柄からアルトコインへとシフトしている兆候とみられ、市場では米国でのソラナ現物ETFへの期待や、市場回復への見通しがアルトコイン人気を後押しした可能性が指摘されています。

ソラナ主導でアルトコインに資金集中、ビットコインから転換か

欧米で異なる投資トレンドが浮き彫りに

CoinSharesの週次レポートによれば、先週のデジタル資産投資商品の資金流出額は合計11億7,000万ドル(約1,800億円)に達し、2週連続の流出となりました。

こうした資金流出は、10月に発生した流動性リスクによる市場変動に加え、12月に予定される米利下げの見通しが不透明なことが背景にあると分析されています。

地域別では米国が12億2,000万ドル(約1,880億円)の大規模な流出となった一方で、ドイツでは約4,130万ドル(約63.7億円)、スイスでは約4,970万ドル(約76.7億円)の資金流入があり、欧州勢は対照的にプラスを維持しました。

資産別ではビットコインが9億3,200万ドル(約1,440億円)、イーサリアムも4億3,800万ドル(約676億円)の大幅流出となり、主要銘柄からの資金流出傾向が続いています。

ソラナへの資金流入が示すアルトコイン市場の反発兆候

一方でアルトコイン関連の投資商品は底堅く推移しており、なかでもソラナには週次で1億1,800万ドルの流入がありました。

過去9週間の累計流入額は21億ドル(約3,240億円)に達しており、機関投資家の間でソラナに対する強い需要が続いていることを示唆しています。

またXRPにも約2,820万ドル(約45.5億円)の資金流入が見られ、その他のアルトコインではヘデラ(HBAR)に2,680万ドル(約41.3億円)、ハイパーリキッド(HYPE)に420万ドル(約6.5億円)の流入が記録されています。

こうしたデータから、機関投資家がマクロ経済の不透明感を背景に、ビットコインやイーサリアムから比較的堅調なアルトコインへ資金を移している動きが鮮明になりつつあります。

アルトコイン指数100、XRPが反発を主導

2025年11月11日時点でアルトコイン市場には反発の兆しがみられ、過去一週間でカルダノ(ADA)は約7%上昇し、XRPも約8%上昇しました。

その結果、市場全体の指標である「アルトコインシーズン指数」は一時的に「100」に達し、アルトコインシーズンの到来を示しています。

アルトコインシーズン指数の画像画像:Blockchain Centre

ただし、10月の急落で被った損失を回復できていない銘柄も多く、市場全体の本格回復にはなお時間がかかる可能性があると指摘されています。

なお、米ETFストア社長のネイト・ジェラッチ氏は、米国政府の閉鎖問題の解消とETF市場の正常化がアルトコイン、とりわけXRPの追い風になり得るとの見解を示しています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=154.34 円)

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Source:CoinSharesレポート
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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