バイビット、イーサL2「マントル」上で米国株式トークン化資産「xStocks」提供へ

バイビットが米国株式裏付けのxStocks提供

海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)が、米国株式をトークン化した資産「xStocks」をイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワークのマントル(Mantle)上で提供する取り組みを開始すると11月7日に発表した。

なおこの取り組みは、マントルおよびxStocksを提供するバックド(Backed)との提携により行われる。

今回提供されるxStocksは、エヌビディア(NVDA)やアップル(AAPL)、マイクロストラテジー(MSTR)などの株式を裏付けとしたトークン化資産で、ユーザーはマントルのエコシステム上で24時間365日これらの株式へのエクスポージャーを取得できるようになる。

xStocksの発行はバックドが行う。また同トークンは規制準拠のカストディ体制のもとで実際の株式に対して1対1で裏付けられている。これにより株価に連動した価格動向を透明性のある形でオンチェーン上に反映できるという。

バイビットは、マントルネットワークを通じたxStocksの入出金に対応する予定で、中央集権型取引所(CEX)と分散型金融(DeFi)間の資産移動を簡素化する。これにより流動性供給やオンチェーン取引の利便性を高めるとしている。

そしてマントルは、スケーラビリティおよびデータ可用性レイヤーを備えたモジュラー型アーキテクチャを採用しており、実世界資産(Real World Assets:RWA)を含むデジタル資産の分配および流通レイヤーとしての機能拡張を進めている。

RWAのトークン化は、決済効率や市場アクセス拡大などの利点から注目されている一方、裏付け資産の管理体制、規制遵守、チェーン間の相互運用性が課題とされてきた。今回の提携は、こうした課題に対応する動きの一環とみられる。

バックドは、最近複数のブロックチェーンおよび取引所との提携を進めている。7月には、海外暗号資産(仮想通貨)取引所クーコイン(KuCoin)でxStocksの提供が開始されている。同プロダクトではソラナ(Solana)上のSPL規格トークンとして発行され、実際の株式に対して1対1で価値が裏付けられている。

またクラーケン(Kraken)とバックドは、7月にBNBチェーン(BNB Chain)との戦略的提携を発表し、xStocksを同チェーン上でBEP-20トークンとして展開する取り組みを開始した。さらに8月には、トロンDAO(TRON DAO)との提携が発表され、TRC-20トークンとしての発行も予定されている。これによりxStocksはソラナ、BNBチェーン、トロンと複数のネットワークに展開されることとなる。

現在xStocksはクラーケン、バイビット、ゲート(Gate.io)、ビットゲット(Bitget)など複数の取引所でも取り扱われている。チェーンおよび取引基盤の拡大は、トークン化資産の流動性およびアクセス性向上につながる動きとみられる。

参考:プレスリリース
画像:iStocks/StudioM1

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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