
米SECの新基準適用でアルトコインETFが増加?
ビットコイン現物ETFなどの提供で知られる米資産運用大手Grayscale(グレースケール)は2025年10月31日に公開したレポートの中で「米国証券取引委員会(SEC)の新基準適用によって、今後数週間でアルトコインに投資できる上場投資商品(ETP)の数が大幅に増える見込み」との見解を示し、新たに承認される可能性のあるアルトコイン11銘柄のリストを公開しました。
米国ではビットコイン現物ETFの初申請から上場までに10年以上の時間がかかりましたが、米SECは2025年9月に暗号資産ETP向けの「一般的な上場基準」を承認しているため、現在は「個々のトークンごとに審査する代わりに汎用的な基準を満たすかどうかで判断される仕組み」が採用されています。
この基準をクリアすれば、登録申請が有効となり次第そのトークンのETPを上場できるため、グレースケールは「これからの暗号資産ETPはよりスムーズに上場できるようになり、今後数週間でアルトコインETPが大幅に増加することになる」と予想しています。
具体的には米国ですでに取引開始されているビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)の現物ETPに加えて、以下のようなアルトコインのETPが登場する可能性があると予想されており、「今後は基準を満たす暗号資産がさらに増える」とも予想されています。
- エックスアールピー(XRP)
- ドージコイン(DOGE)
- カルダノ・エイダ(ADA)
- チェーンリンク(LINK)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ステラ(XLM)
- アバランチ(AVAX)
- ライトコイン(LTC)
- ヘデラ・ハッシュグラフ(HBAR)
- シバイヌ(SHIB)
- ポルカドット(DOT)
市場全体の約11%を占める主要アルトコイン
Grayscaleは今回のレポートの中で、投資家がポートフォリオへの組み込みを検討する際には、同社がFTSE/Russellと共同開発した「Crypto Sectors」と呼ばれる分類・指数ツールが役立つともコメントしています。
Crypto Sectorsでは、仮想通貨やブロックチェーンが「通貨、スマートコントラクトプラットフォーム、金融、一般消費&カルチャー、AI、インフラ&サービス」など用途別に分類されており、新しい一般上場基準の対象となるアルトコインはCrypto Sectorsの6分類中4分類に属し、市場全体の約11%を占めるとも説明されています。
仮想通貨市場ではビットコインなどの暗号資産で大幅な価格上昇が見られているものの、過去の強気相場で見られていたような主要アルトコインの大幅上昇(アルトコイン・シーズン)は起きていないため、一部ではそのようなアルトコインの今後を不安視するような意見も出ています。
しかし、グレースケールの予想通り今後数週間でアルトコインETFの承認・上場が続いた場合には、対象となるアルトコインで資金流入が続き、年末から来年にかけて大幅な価格上昇が起きる可能性があるとも期待されています。
本日3日には、グレースケールから主要な仮想通貨5銘柄をまとめて追跡するETF「Grayscale CoinDesk Crypto 5(GDLC)」も発表されているため、今後はアルトコインETFの動向に加えて、そのようなバスケット型ETFの動向にも注目です。
One fund, five leaders. The Grayscale CoinDesk Crypto 5 ETF (Ticker: $GDLC) tracks the five largest, most liquid cryptocurrencies¹— #Bitcoin, #Ethereum, $SOL, $XRP, and $ADA. $GDLC allows investors to capture broad exposure to the crypto asset class while focusing on the most… pic.twitter.com/RPsvWACkli
— Grayscale (@Grayscale) November 2, 2025
1つのファンドで、5つのリーダーを。Grayscale CoinDesk Crypto 5 ETF(ティッカー:$GDLC)は、最も規模が大きく流動性の高い5つの暗号資産(BTC、ETH、SOL、XRP、ADA)を追跡します。
$GDLCなら、暗号資産市場の主要プレイヤーに幅広く投資しつつ、たった1つのファンドで暗号資産市場全体の時価総額の90%以上をカバーできます。
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source:Grayscale公式発表
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