ファイアブロックスが企業向けオンボーディング基盤を強化、ダイナミック買収で

ファイアブロックスがダイナミックを買収

デジタル資産インフラストラクチャプロバイダー大手の米ファイアブロックス(Fireblocks)が、開発者向けオンチェーン基盤を提供するダイナミック(Dynamic)を買収したと10月23日に発表した。なお買収額は非公表とのこと。

ファイアブロックスは、デジタル資産インフラ分野のソリューションをグローバルに展開する米企業。同社は決済やカストディ、トークン化などのサービスを銀行やフィンテック、取引所、カストディアンなどに提供している。同社はワールドペイ(Worldpay)、BNY、リボリュート(Revolut)などを顧客に持ち、120以上のブロックチェーンで累計10兆ドル(約1,520兆円)超の取引を処理している。 

今回の買収により、ファイアブロックスはダイナミックの技術基盤を自社サービスに組み込む狙いだ。具体的には、開発者がパスキー認証付きウォレットの組み込み、ガスレス取引、ステーブルコイン対応などの機能を簡単に統合できるという。これにより機関投資家向けのカストディから一般ユーザー向けウォレット体験までを一体で提供する「カストディ・トゥ・コンシューマー・スタック」を構築するとのこと。

ダイナミックのチーム約30名は今後ファイアブロックスに合流し、両社は既存顧客へのサポートを継続しながら統合プラットフォームの開発を進める予定だ。

なおファイアブロックスは9月にステーブルコイン決済に特化した新基盤「ファイアブロックス・ネットワーク・フォー・ペイメンツ(Fireblocks Network for Payments)」をローンチしている。同ネットワークは国際送金やマーチャント決済など、ステーブルコインを活用した決済分野を対象としており、今回の買収と合わせて企業向けのオンチェーン活用を一層強化する構えだ。

参考:プレスリリース
画像:iStocks/ivanmollov・Pict-Rider

関連ニュース

参照元:ニュース – あたらしい経済

コメント

タイトルとURLをコピーしました