
BNBチェーン、過去最大規模のBNBエアドロップ実施
BNBチェーンは2025年10月13日、先週末の仮想通貨市場の急落でミームコイン取引に損失を被ったユーザーを対象に、総額4,500万ドル(約68億円)規模の「Reload Airdrop(リロード・エアドロップ)」を実施すると発表しました。
発表によると、このエアドロップの対象は、過去1週間にBNBチェーンでミームコインを取引した16万以上のアドレスのユーザーです。対象者には、損失の一部補填と取引活動の再活性化を目的としてビルドアンドビルド(BNB)が配布されます。
BNB Chain and Four Meme Launch a $45M Reload Airdrop with Ecosystem Partners
Recent market conditions have created turbulence across the broader crypto landscape, yet the BNB community continues to build, create and stay engaged through it all. That spirit of resilience is what… pic.twitter.com/4TLUutttEl
— BNB Chain (@BNBCHAIN) October 13, 2025
BNBチェーンとFour Meme、エコシステムパートナーとともに4,500万ドル規模のリロード・エアドロップを開始(中略)
(中略)
この取り組みでは、過去1週間にミームコインを取引した16万以上のユーザーに対し、総額4,500万ドル相当のBNBがランダムに配布されます。
エアドロップの第1回分は今週から順次配布され、全ての対象アドレスへの配布は2025年11月上旬までに完了する予定です。
先週の急落でミームコイン市場の多くの銘柄が大幅に下落しましたが、BNBチェーンはこうした状況下でも取引を続けたユーザーを支援する姿勢を示しています。
このユーザー救済策は、バイナンスのエコシステムで過去最大級の補償措置とされ、市場関係者からも大きな注目を集めています。
仮想通貨のエアドロップとは
ミームコイン支援を目的とした異例のエアドロップ計画
BNBチェーンは公式X(旧Twitter)で「Reload Airdrop(リロード・エアドロップ)」の実施計画を発表し、その詳細を明らかにしました。
発表によると、このエアドロップはミームコインの新規プロジェクト「Four.Meme(フォー・ミーム)」と提携して実施され、分散型取引所PancakeSwapや、Binance WalletおよびTrust Walletなどのバイナンス関連ウォレットが支援します。
対象となるのは、過去1週間の市場変動期にBNBチェーン上でミームコイン取引を行ったユーザーで、総計16万以上のアドレスに対し無作為抽選方式でBNBトークンが配布される予定です。
なお、配布スケジュールについては、今週から順次行われ、最終的な完了時期は2025年11月初旬と説明されています。
BNBチェーンは「今回の取り組みは、市場の激しい変動にもかかわらずエコシステムへの参加を続けたユーザーや開発者への感謝を示すものだ」と説明し、ミームコイン取引コミュニティを支援する姿勢を強調しました。
NIGHTエアドロップの請求受付開始
BNBチェーンで揺れるミームコイン市場の今
BNBミームコイン市場の過熱と急落
2025年10月に入ってからBNBチェーン上ではミームコイン市場が過熱と急落を繰り返す波乱の展開となっています。
特に9月末から10月初めにかけては、バイナンス関連の新興トークンが次々と登場して取引が急増し、一部のトークンは数百倍〜数万倍の高騰を記録したことで話題を呼んでいました。
しかし、10月9日にはバイナンス創設者のチャンポン・ジャオ(CZ)氏が自身の投稿について「投資を推奨しているわけではない」と釈明したことで、主要なミームコインは24時間で価格の6割から9割近く急落する事態となりました。
この急変動により、BNBチェーン上のミームコイン市場時価総額は約21億ドル(約3,200億円)から13億ドル(約1,990億円)程度まで縮小し、延べ10万を超えるトレーダーが大きな損失に直面したと伝えられています。
バイナンスが仕掛けるミーム市場復活の布石
その後、米国トランプ大統領の対中関税発言による市場全体のレバレッジ清算(200億ドル規模)も重なり、ミームコイン相場は一時低迷しました。
一方で、バイナンスはミームコイン需要に対応すべく、パートナーのFour.Memeと協力して新プラットフォーム「Meme Rush」を立ち上げ、KYC(本人確認)やフェアローンチの仕組みを備えた取引環境の提供を開始しています。
BNBチェーン自体の基盤は依然堅調で、日次アクティブアドレス数は300万件を超え、全体のTVL(ロック済み資産総額)も90億ドル以上に達するなど、ネットワークは活況を維持しています。
BNBの価格回復が象徴する市場再生の兆し
急落後の市場ではBNB価格も急速に回復し、10月13日には一時1,370ドル(約21万円)と過去最高値を更新しました。
この背景には、今回発表されたようなユーザー支援策による投資家心理の改善や、BNBチェーン上での継続的な開発・取引活動への期待感があると指摘されています。
こうした中、BNBチェーンの「リロード・エアドロップ」は、ミームコインブームで明暗が分かれたコミュニティに前例の少ない支援を提供しており、市場の信頼回復と安定化のモデルケースとして注目を集めています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=152.55 円)
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Source:BNBチェーンX投稿
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用







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