
モウ氏「資本の流れは再びビットコインへ」
ビットコイン技術企業「JAN3」のCEOであるサムソン・モウ氏は2025年10月12日、自身のX(旧Twitter)投稿で「最近の仮想通貨市場の調整が、真のビットコイン(BTC)強気市場の引き金になる」との見解を示しました。
モウ氏は「多くのアルトコインやミームコインは過大評価され、市場を歪めていたが、調整によってその中身のなさが露呈した」と指摘し、今回の急落で虚構の価値が明らかになったと述べています。
さらに同氏は「今回のパージ(市場浄化現象)を契機に、ビットコインへの大規模な資本回帰、いわゆる『資本の雪崩』が起こる」と予測し、機関投資家などの巨額資金が再びビットコイン市場に流入すると強調しました。
一方で「アルトコインを基盤資産として推進してきた企業はこの調整で苦境に陥る」と分析しており、投資家にはビットコインへの比重を高め、アルトコインのリスクを抑えるよう助言しています。
モウ氏は「ビットコインの次の上昇局面が近づいている」と述べ、今回の調整が大口資本のビットコイン回帰の転換点になるとの見方を示しました。
It’s time for Bitcoin’s next leg up.
Many alts/memecoins were sitting at ridiculous valuations and distorting the market. When the tide went out, it became clear that there was absolutely nothing there but air. There is no liquidity. There are no buyers.
All the companies… https://t.co/bmJDUPXbHg
— Samson Mow (@Excellion) October 11, 2025
ビットコインの次の上昇局面が近づいています。
多くのアルトコインやミームコインは、極端に高い評価を受けており、市場を歪めていました。しかし潮が引くと、そこには何も残っておらず、空気だけだったことが明らかになりました。流動性はなく、買い手も存在しません。アルトコインをETFや企業の財務資産の基盤として推す企業は、今後苦戦を強いられるでしょう。
その一方で、大量の資金がビットコインに戻ってきます。そして、新たな世代のビットコイン・マキシマリスト(最大主義者)が誕生することになるでしょう。
先日の調整は、真のビットコイン強気相場の引き金になった可能性があります。
「ビットコインは100万ドルへ」
市場浄化による資本の雪崩とビットコイン上昇局面
トランプ関税発言が引き起こした市場急変とBTC急落
この市場調整は、10月11日にドナルド・トランプ米大統領が、対中関税を100%まで引き上げる可能性に言及したことをきっかけに始まりました。
ビットコイン価格は12万2,000ドル(約1,860万円)近辺から一時10万2,000ドル(約1,550万円)まで下落し、仮想通貨全体の時価総額は約2時間で1,250億ドル(約19兆円)超減少しています。
また、過去24時間の強制清算(ロスカット)規模は初動で約85億ドル(約1.3兆円)に達し、最終的には約197億ドル(約3兆円)規模まで拡大するなど、過去最大級のパージ(市場浄化現象)となりました。
今回の急落は、過剰なレバレッジ取引の存在を浮き彫りにし、市場から脆弱なポジションが整理される結果となりました。
モウ氏「市場の歪みが正される時が来た」
モウ氏は今回の急落について「これはビットコインの次の上昇への合図だ」と述べています。
同氏は、アルトコイン市場について「多くのアルトコインやミームコインは過大評価され、市場を歪めていたが、調整でその中身の空虚さが明らかになった。流動性が乏しく、買い手もほとんど存在しない」と指摘しました。
モウ氏はこうした「バブル成分」の吹き飛んだ市場環境について「必要な粛清が行われた」と強調しています。
同氏は「アルトコインを基軸通貨として利用していた企業(アルトコイン関連ETFを推進する企業や、企業財務でアルトコインを保有していた企業)は、今回の調整で苦境に陥る」と予想し、同時にこの動きがビットコインへの資本流入を促す真の強気相場の引き金になるとの見解を示しています。
市場の再構築、機関資金が向かう先はビットコイン
モウ氏は特に、大口の市場参加者の資金循環がビットコインに向かう転換点を迎えた可能性があると指摘しました。
その上で「ビットコインに資金をオーバーウェイトせよ(比重を高めよ)」と投資家に呼びかけ、今後はアルトコインへのエクスポージャー(資産配分)を減らすよう助言しています。
同氏は「このパージを経て、多額の資本がビットコイン市場に戻ることで新たなビットコイン支持層(マキシマリスト)の世代が生まれる可能性がある」と述べ、市場構造の変化を示唆しました。
モウ氏はこの劇的な調整を「真のブルマーケットの幕開け」と位置付けており、トレーダーに対しては目先のアルトコイン投機よりもビットコインの長期的価値に注目するよう改めて訴えています。
米中貿易戦争再燃で歴史的下落
ビットコイン回復基調、ETF資金が後押しする強気相場
記事執筆時点の市場では、前週の急落を受けてビットコインが反発基調を示し、投資家心理も徐々に回復しつつあります。
モウ氏が語る「資本の雪崩」はすでに始まりつつあるとの見方もあり、ETF市場の拡大や政策転換を背景に、ビットコインが市場全体の中心的存在として再び回帰する兆しが強まっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=152.46 円)
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Source:サムソン・モウ氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像







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