仮想通貨界の重鎮セイラー氏、MrBeastにBTC購入を推奨
2025年10月6日、米ストラテジー（旧マイクロストラテジー）会長のマイケル・セイラー氏は、自身のX（旧Twitter）投稿で、トップYouTuberのジミー・ドナルドソン氏（通称：MrBeast）に「ビットコインを買え（Buy Bitcoin）」と助言しました。
この発言は、ドナルドソン氏がAI（人工知能）の進歩によるYouTube収益への影響を懸念した投稿に対する返信として行われたものです。
同氏は、生成AIのクオリティが向上していることから、「YouTubeやそこで生計を立てる数百万人のクリエイターに何が起こるのだろうか」と投稿しました。これに対し、セイラー氏は「ビットコインを買え」とコメントしています。
When AI videos are just as good as normal videos, I wonder what that will do to YouTube and how it will impact the millions of creators currently making content for a living.. scary times.
— MrBeast (@MrBeast) October 5, 2025
AI動画が普通の動画と同じくらいのクオリティになったら、YouTubeや、今コンテンツ制作で生計を立てている何百万ものクリエイターにどんな影響が出るのか、ちょっと怖いですね。
Buy Bitcoin MrBeast.
— Michael Saylor (@saylor) October 5, 2025
MrBeast、ビットコインを買え。
世界一のYouTuberとして知られるMrBeastは4.4億人以上のチャンネル登録者数を抱えており、今回のやり取りは仮想通貨コミュニティやファンの間でも大きな注目を集めています。
セイラー氏「BTCは人類最強の資産」
MrBeastの「AIによる収益減懸念」にセイラー氏が示した答え
YouTubeクリエイターの将来を案じるMrBeastの懸念
今回話題となったドナルドソン氏（MrBeast）の投稿は、AI生成動画の台頭によりYouTubeクリエイターの仕事が奪われる可能性を危惧する内容でした。
実際、同氏は今年6月、独自のAIサムネイル生成ツール「ViewStats」を発表しましたが、「デザイナーの仕事を奪う」との批判を受けて短期間で撤回した経緯があります。
その後、同氏はAIによる職の喪失への懸念に理解を示し「AI動画が人間が制作する動画と同等になれば、YouTubeや数百万のクリエイターに甚大な影響が及ぶ可能性がある」とXで警鐘を鳴らしました。
この投稿に対し、ビットコイン支持者であるセイラー氏が即座に「ビットコインを買え」と返信したことで大きな話題を呼びました。
MrBeastへの一言に込められたセイラー氏の真意
セイラー氏は米ストラテジーで64万BTC（780億ドル/12兆円相当）に及ぶビットコイン資産を築いた人物でもあり、ビットコインをインフレや技術革新に伴う不確実性に対する「安全資産」として位置付けています。
セイラー氏のこの一言については、仮想通貨コミュニティからも「自分をトップに押し上げたテクノロジー（YouTubeアルゴリズム）が、今や自分を代替しうると気付いたドナルドソン氏に対し、セイラー氏らしい方法で警鐘を鳴らした」といった声が上がっています。
自称最高IQの人物「BTCは究極の準備通貨」
ビットコイン最高値更新、セイラー氏の戦略が奏功
ビットコイン市場は10月5日に史上最高値の12万5,000ドル（約1,900万円）を記録しました。
価格上昇により、セイラー氏が率いるストラテジー社のビットコイン保有分は第3四半期だけで約39億ドル（約5,950億円）の未実現利益（含み益）を生み出したことが伝えられています。
またセイラー氏は5日、Xで「ストラテジーのビットコイン累計含み益は90億ドルを突破した」と明かし、長期保有（HODL）の戦略が巨額のリターンを生んでいることを強調しました。
このような背景を踏まえ、セイラー氏がドナルドソン氏（MrBeast）に送った一言には、AI時代の不確実性に対するビットコインの「価値の拠り所」になり得るという同氏の信念が色濃く表れているとして話題を呼んでいます。
※価格は執筆時点でのレート換算（1ドル=152.56 円）
ビットコイン関連の注目記事はこちら
Source：MrBeast X投稿
サムネイル：Shutterstockのライセンス許諾により使用
コメント