
バイビットがダナン人民委員会とMoU
取引量で世界第2位の暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)が、ダナン市人民委員会、アブダビ・ブロックチェーンセンター(ADBC)、ヴェリチェーンズ・ネットワーク・セキュリティ・カンパニー・リミテッド(Verichains Network Security Company Limited)とのMoU(覚書)締結を9月17日に発表した。
バイビットは今回のMoUを通じて、ベトナムのデジタル資産エコシステムを支援し、ダナン市を国際金融とイノベーションのハブとして構築していくための協力を深めるという。
ダナン市はベトナム中部の主要都市であり、すでにブロックチェーンサンドボックスの設置を承認されているとのこと。これにより同市は新たな政策の試行や国際的なパートナーシップ誘致の拠点として位置づけられている。
今回のMoUに基づき、パートナー企業らは「ダナンと世界の金融市場を繋ぐデジタル資産流動性供給」「ベトナムと主要な国際金融ハブを結ぶエコシステムの接続性」「ブロックチェーンイノベーションのための回復力のあるリスク管理された環境を確保するためのインフラセキュリティ」という3つの柱を通じて、ダナン市の国際金融センター(IFC)構想を支援するとのことだ。
また今回のMoUによりダナン市は、パートナー企業への投資やオフィス開設、IFCへの統合に必要な行政手続きを支援する。一方、バイビットとパートナー企業はデジタル資産とブロックチェーンに関する政策コンサルティングや国際的なベストプラクティスの共有を担い、近代的な規制枠組みの構築を後押しするという。
バイビットは今年4月にベトナム財務大臣グエン・ヴァン・タン(Nguyen Van Thang)氏と会談し、同国の規制サンドボックス構想への支持を表明。AMLやKYCを備えた管理環境で暗号資産を試験的に扱う仕組みについて議論が交わされたという。今回のMoUはこうした取り組みの延長線上にあり、ベトナムのデジタル変革におけるバイビットの長期的なパートナーシップを改めて示すものとなった。
なおベトナムでは、9月3日にクーコイン(KuCoin)がベトナムブロックチェーン・デジタル資産協会(VBA)などとMoUを締結した。それに続き、9月9日にはベトナム政府が暗号資産市場の試験導入を定めた5年間の決議を公布している。
参考:バイビット
画像:iStocks/Abscent84・PIXTA
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参照元:ニュース – あたらしい経済


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