REX Shares、米国初のドージコインETF「REX-Osprey DOJE」近日公開を予告

米国初のドージコインETF「DOJE」公開を示唆

米国のETFプロバイダーREX Shares(レックス・シェアーズ)は2025年9月4日、米国初となるドージコイン(DOGE)連動型ETF「REX-Osprey DOGE ETF(DOJE)」を近日中に公開予定であるとX(旧Twitter)上で発表しました。

投稿では「REX-Osprey DOGE ETF(DOJE)はまもなく登場する」と述べており、ドージコインの値動きに連動する初のETFである点を強調しています。

REX-Osprey™ DOGE ETF(ティッカー:$DOJE)がまもなく登場します!

$DOJEは、象徴的なミームコインであるDogecoin($DOGE)のパフォーマンスへの投資機会を初めて提供するETFとなります。(攻略)

また、このETFは仮想通貨投資会社Osprey Funds(オスプレイ・ファンズ)と提携する「REX-Osprey」チームが開発しており、同チームは2025年7月にソラナ(SOL)のステーキング対応ETF「SSK」をCboeに上場させた実績を持ちます。

米国ではビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)以外の現物ETFがまだ承認に至っていないことから、今回のドージコインETF予告に市場の関心が集まっています

ドージコインETF「DOJE」の構造的特徴

ドージコインETFの資産構成と運用効率の工夫

REX SharesのドージコインETF「DOJE」の詳細な運用内容も明らかになっています。

同ETFは、純資産の少なくとも80%をドージコイン(現物)またはその価格に連動する先物・スワップ契約などの金融商品に投じる方針で、投資家は仮想通貨を直接保有することなくドージコインの価格変動に連動したリターンを得られる設計です。

残りの資産については、日々の資金フロー管理のために米国債や現金同等物を保有するとされています。運用会社は米短期国債や現金を組み入れて流動性を確保する見通しであり、税制面での効率化も図られています。

ドージコインETFが19b-4審査不要な理由

REX-Osprey DOGE ETFは米国投資会社法(1940年法)に基づくオープンエンド型ETFとして設計され、SECのETFルール「6c-11」に適合することで、取引所の汎用上場基準で上場可能です。

これらの基準は、19b-4による個別の取引所規則変更の承認を経ずにETFの新シリーズを上場できる仕組みで、2020年以降に各取引所で整備されています。

そのため、REX SharesのドージコインETFは「個別19b-4承認待ち」の現物ETPとは上場ルートが異なるとされています。

実際の届出でも、当該ETFはETF Opportunities Trustの一シリーズとして”Form N-1A”で登録され、2025年8月22日を発効日とするPost-Effective Amendment(485BXT)で有効化が指定されています。

SECに提出された目論見書上は「純資産の少なくとも80%をDOGEおよびDOGEへのエクスポージャーを与える資産に投資」し、税務・運用上の目的でケイマン子会社を活用し、子会社投資は総資産の25%以内に制限と明記されています。

一方、ビットコインやイーサリアムの現物ETP(商品信託型)は、上場可否を取引所規則の変更で判断するため19b-4の承認が必須となっています。これらは19b-4の承認を経て上場が実現しました。

結論として、REX SharesのドージコインETFは「1940年法に基づくETFとして、6c-11と汎用上場基準を活用して上場可能」であるのに対し、多くの現物ETPは「商品信託型として19b-4の個別承認が必要」という制度差があります。

この違いにより、REX SharesのドージコインETFは現物ETPの承認を待たずにローンチできる可能性があるとされています。

なお、目論見書にはBONK(ボンク)TRUMP(オフィシャル トランプ)といった他のミームコインに関連するETF計画も含まれており、米ブルームバーグのアナリストであるエリック・バルチュナス氏は「これらもドージコインETFと同様のスキームで上場する可能性がある」と指摘しています。

REX Sharesの投稿、そしてR有効な目論見書を提出したことを合わせて見ると、REX Sharesは来週、$SSKと同様に1940年投資会社法(’40 Act)に基づくドージコイン連動ETFを公開する見込みのようです。

まずはドージコインが最初に出る可能性が高いですが、目論見書にはTRUMP、XRP、BONKも含まれているため、これらもいずれ公開される可能性があります。今後の動向に注目しましょう。

ケイマン子会社を活用した税効率化の仕組み

同ETFは税制上の適格性を維持するため、ケイマン諸島に設立した100%子会社「REX-Osprey DOGE(Cayman)Portfolio S.P.」を通じて一部ポジションを保有する構造が採用されています。

親ETFから子会社への投資比率は総資産の25%以内に制限され、米国籍投資信託としての税優遇を確保しつつ、現物・先物・スワップによるリターン獲得を可能にする仕組みです。

REX-Ospreyチームは、7月に上場したソラナ+ステーキングETF「SSK」で構造を見直して税効率を高めた実績があり、そのノウハウを今回のドージコインETFにも適用しています。

背景には、ミームコインへの関心が個人・機関の双方で拡大しており、米国規制に沿ったエクスポージャー提供の需要が広がっているという見方もあります。

なお、記事執筆時点で初回公開価格や上場取引所の詳細は未公表となっていますが、早ければ9月第2週にも取引開始となる見通しで、市場からの注目が一段と高まっています。

ドージコインETF登場でアルトコイン市場は新局面へ

REX-Osprey DOGE ETFの登場は、米国市場で初めてドージコインに直接連動する金融商品を投資家に提供する動きとして位置付けられています。

これまでビットコインやイーサリアムが中心だったETF市場に新たな銘柄が加わることで、アルトコインETFの承認や普及に向けた議論も一層進むとみられています。

今後、SECの承認判断や市場の反応がどのように推移するかが焦点となり、仮想通貨ETFの将来像を占う試金石になるとの見方が広がっています。

>※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=円)

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Source:REX Shares公式X / SEC提出書類
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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