カルダノ基盤ステーブルコイン「USDA」のミントが可能に|Anzensプラットフォーム稼働
一部地域でUSDAのミント(発行)が可能に
カルダノ(Cardano/ADA)基盤の米ドル連動ステーブルコイン「USDA」の発行元であるAnzensは2025年3月19日に、Anzensプラットフォームの正式ローンチによって、一部地域の個人や企業がUSDAをミント(発行)できるようになったことを発表しました。
USDAは、Cardanoブロックチェーン上で発行される100%の裏付け資産を持つ米ドル連動ステーブルコインであり、資産価値は米ドルや米ドル同等物で構成される準備金で100%裏付けられる仕組みとなっています。
2024年7月には仮想通貨関連企業である「Encryptus」の指揮の下でUSDAローンチ計画が再始動したことが報告されていましたが、今回はUSDAの発行元である「Anzens」のプラットフォームが正式リリースされたことや、対象地域のユーザーがAnzensを通じてUSDAを自由に発行できるようになったことが報告されています。
記事執筆時点でUSDAを発行できるのは米国の一部の州に居住する個人と企業のみで、ミント可能な対象者・ミント方法・対応ウォレット・利用条件・手数料などについては以下のように説明されています。
The Anzens Platform is Now Live – Unlocking USDA Minting Access for Eligible U.S. Retail & Businesses
What's Happening?
Mint USDA directly on Anzens! With this initial launch, the Anzens platform enables U.S. retail users & businesses in 14 states to mint USDA, our fully… pic.twitter.com/3hzVgv3RAV— Anzens Official (@AnzensOfficial) March 19, 2025
Anzensプラットフォームがついに稼働!米国の対象地域でUSDAのミントが可能に
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何が起きたのか?
Anzensで直接USDAのミントが可能に!この初回ローンチにより、米国の14州に居住する個人ユーザーや企業が、完全裏付け型のCardanoネイティブ・ステーブルコイン「USDA」をミントできるようになりました!
USDAを発行できる対象者
以下の米国の州に居住する個人・企業がUSDAを発行可能。さらに、下記の対象州に銀行口座を有する米国外の企業もAnzensを通じてUSDAを発行することが可能。
【USDAミントの対象州】
アリゾナ州、コロラド州、インディアナ州、アイオワ州、カンザス州、マサチューセッツ州、ミシガン州、モンタナ州、ニューハンプシャー州、ニュージャージー州、サウスカロライナ州、ユタ州、バージニア州、ワイオミング州
Anzensは現在パートナー企業との協力を通じてサービス提供範囲を拡大しているとのことですが、各国の規制の問題があるため、記事執筆時点では欧州やその他の地域でUSDAをミントすることはできないとのことです。
USDAのミント方法
Anzensプラットフォームにログインして「Mint USDA」のボタンをクリックし、ウォレットを接続することによって簡単にミントすることが可能。具体的な発行手順はAnzensのX投稿動画で公開中。
New Video Alert! Watch how simple it is to mint $USDA on the Anzens platform. Here's a behind the scenes look at a test mint happening live in production.
Retail access coming soon. Stay tuned!#Cardano #AnzensUSDA pic.twitter.com/jL2fDNSdRU
— Anzens Official (@AnzensOfficial) January 21, 2025
新しい動画が公開されました!AnzensプラットフォームでUSDAを簡単にミントする方法をご覧ください。実際の環境で行われたテストミントの舞台裏をお見せします。
一般向けアクセスは近日公開予定。 続報をお待ちください!
USDAミントの対応ウォレット
記事執筆時点では、Yoroi Wallet(ヨロイウォレット)のみがUSDAのミントに対応。現在はより多くのウォレットに対応するための準備を進めているため、今後はさらに多くのウォレットでミントできるようになる予定。
USDAを保管する場合は、Cardanoネイティブトークンをサポートする任意のカルダノ対応ウォレットを使用可能。
USDAのミント&バーン手数料
USDAのミント&バーンに手数料はかからないが、通常のブロックチェーン手数料がかかる。
ミントのトランザクション(取引)を行う際に約4ADAの費用がかかり、その後2ADAがウォレットに返金される。
バーン(償却)を行う際はガス代のみがかかる。
USDAをミントする際の注意点
USDAをミント&バーンする際には「専用のウォレットアドレス」を使用することが重要。
カルダノが採用している「UTXO」と呼ばれるモデルでは、一部資産を一時的にロックして検証プロセスが実施されるため、ミント&バーンの作業中に他の取引と干渉するとトランザクションが失敗する可能性がある(これはYoroi Wallet特有の問題ではなくカルダノが採用するUTXOモデルの仕様)。
専用のウォレットアドレスを使用することで、このような競合を回避し、スムーズな取引を実現することが可能。
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Souce:Anzens発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用