米SEC、グレースケールの「ポルカドット(DOT)現物ETF」の上場申請を受理

SECがGrayscale Polkadot Trustの上場申請受理

米証券取引委員会(SEC)が、米証券取引所「ナスダック(Nasdaq)」によって提出された、暗号資産(仮想通貨)ポルカドット(DOT)の投資信託「グレースケール・ポルカドット・トラスト(Grayscale Polkadot Trust)」の上場および取引に関する提案書を受理した。SECが3月7日に公表している。

「グレースケール・ポルカドット・トラスト」は、暗号資産運用会社グレースケール(Grayscale)が運営する投資信託で、ETF(上場投資信託)への転換が申請されていた。承認されればティッカーシンボルは「DOT」となる予定。

なお提案書は「ナスダック」を通じて、1934年米国証券取引所法に基づく「19b-4申請書(Form 19b-4)」として、今年2月24日付でSECに提出された。SECがこれを受理したことで、今後の審査を経て、提案の承認または却下が決定される。

申請書では、暗号資産HBARの信託受託者として米デラウェア州拠点のサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust Company)が指定されている。

また暗号資産DOTを管理する保管機関(カストディアン)は、コインベースカストディトラスト(Coinbase Custody Trust Company)が担当し、同信託資産の管理者および証券代行(トランスファーエージェント)については、バンクオブニューヨークメロン(BNY Mellon)の資産サービス部門が務める予定とされている。

そして「ナスダック」による提案書の公告が連邦官報(Federal Register)に掲載され次第、同書類に関する一般からのコメント(パブリックコメント)募集が21日間にわたり実施されるとのこと。またSECは原則として、連邦官報に掲載された日から45日以内に規則変更案の承認または却下を判断するが、必要に応じて最大90日まで延長できる。

ちなみに「19b-4申請書」は、自主規制団体が規則変更を行う際にSECへ提出する必要がある書類で、この承認を受けた後に「S-1申請書(FORM S-1)」の最終承認が行われる。通常「S-1申請書」が先に提出され、SECの審査を経た後に「19b-4申請書」が提出される。その後SECが「19b-4申請書」を確認し、最終的に「S-1申請書」の承認が行われる流れだ。

SECは3月7日に「グレースケール・ポルカドット・トラスト」に加え、「カナリー・HBAR・ETF(Canary HBAR ETF)」の上場および取引に関する提案書を受理している。このETFは、暗号資産投資企業カナリー(Canary)が運営する暗号資産へデラ(HBAR)の現物価格に基づくものである。

この提案書も「グレースケール・ポルカドット・トラスト」と同様に「ナスダック」を通じて提出された。

参考:SEC
画像:iStock/Who_I_am

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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