イーサL2「Base」、トランザクション確定時間を短縮する「Flashblocks」実装へ

「Base」が「Flashblocks」を実装へ

イーサリアム(Ethereum)レイヤー2チェーン「ベース(Base)」のテストネット「ベースセポリア(Base Sepolia)」に、トランザクションの確定までの時間を短縮する機能「Flashblocks(フラッシュブロック)」が2月28日に実装された。

「Flashblocks」は、ブロックタイムを複数に分割し、分割した部分ブロックを約200~250ミリ秒ごとに生成し、その部分ブロックが完成すると逐一トランザクションを完了させるという機能だ。同機能は、MEV(最大抽出可能価値)がブロックチェーンにもたらす悪影響を軽減することを目的に設立された研究機関「フラッシュボット(Flashbots)」により構築された。すでにユニスワップラボ(Uniswap Labs)開発のイーサリアムL2チェーンの「ユニチェーン(Unichain)」で実装されているという。

「ベース」によると、同ネットワークは「Flashblocks」を実装することで200ミリ秒ごとに生成される部分ブロックである「事前確認ブロック」が実装されるため、ブロックタイムが実質的に10分の1にまで短縮されるとのこと。これにより「ベース」は現在より10倍早く処理が行われる最速のEVM(イーサリアム仮想マシン)チェーンになるとのことだ。

また今回の発表では、「Flashblocks」だけでなく、ウォレットのポップアップ回数を減らすことでセキュリティ及びユーザー体験を向上させる「Smart Wallet サブアカウント」についてもテストネットでのサポートを開始したとのことだ。また「ベース」上に構築されるL3アプリケーションチェーンである「Base Appchains(ベースアップチェーン)」がメインネットでサポート開始されたことも明らかになっている。

現在、「Flashblocks」および「Smart Wallet サブアカウント」についてはテストネットでのみサポートされており、開発者はテストネットを利用することでテストが可能だ。なお今年の第2四半期にはメインネットでサポート予定だ。

「ベース」は、暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)によって、オープンソースモジュールの「OP Stack(OPスタック)」を用いて構築されたブロックチェーンだ。「OP Stack」は、イーサリアムレイヤー2「OP Mainnet(OPメインネット)」の開発元であるOP Labs(OPラボ)提供のソフトウェアだ。開発者はこのソフトウェアを用いることで、「Optimistic Rollups(オプティミスティックロールアップ)」を採用した独自のレイヤー2チェーンが立ち上げられる。

またMEVとは、MEVとは、ブロックチェーンのマイナーまたはバリデーターがブロックを生成する過程でトランザクションの組み込み、除外、順序の変更を行うことで、通常のブロック報酬やガス報酬とは別に得られる最大の利益のこと。 

参考:Baseブログ
画像:iStocks/LongQuattro・artsstock・Maximusnd

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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