Paradigm、オンチェーン調査員のZachXBT氏をアドバイザーに任命

暗号資産業界における著名なオンチェーン調査員であるZachXBT氏が、大手ベンチャーキャピタルParadigmの「インシデント対応アドバイザー(Incident Response Advisor)」に就任することが発表されました。

Paradigmの共同創設者であるMatt Huang氏は、2月26日にX上でこの決定を公表し、「ZachXBT氏はこれまで3億5000万ドル以上の資金回収を支援してきた。今回の役職就任によって、より多くの企業が彼の専門知識を活用できる」と述べています。

ZachXBT氏、Paradigmのポートフォリオ企業をサポートへ

ZachXBT氏は、これまでWeb3業界におけるハッキングや詐欺の追跡調査を行い、数々の重要な事件の解明に貢献してきました。Paradigmへの参画後も、これまでと同様に独立した調査活動を継続しながら、Paradigmが支援するプロジェクトのサイバーセキュリティ強化をサポートするとしています。

同氏はX上で「ParadigmがこれまでSecurity Allianceの支援やオープンソース研究の公開、プライバシー保護のための活動を行ってきた点に共感し、今回の決断は容易だった」と述べました。

Paradigmのセキュリティ強化戦略とZachXBT氏の役割

今回の発表は、2月21日に発生したBybitの1.4億ドル規模のハッキング事件を受けたタイミングで行われました。この事件では、北朝鮮のハッカー集団Lazarus GroupがBybitのウォレット情報を不正取得し、暗号資産を流出させたとされています。

ZachXBT氏は、Bybit事件の追跡調査を行い、さらにこのLazarus Groupが1月のPhemexハッキング(約2900万ドル被害)やSolanaのミームコイン詐欺にも関与していた可能性を明らかにしました。

こうした背景のもと、Paradigmは投資先プロジェクトのセキュリティを強化するため、ZachXBT氏の専門知識を活用することを決定。今後は、同氏が持つオンチェーン調査のノウハウを活かし、Web3企業のサイバー攻撃対応を支援することになります。

Paradigmとは

Paradigm
引用:Paradigm

Paradigmは、Web3業界に特化した大手ベンチャーキャピタルであり、Coinbase、Uniswap、Optimismなどのプロジェクトに投資を行ってきました。

投資規模は1案件あたり100万ドルから1億ドルとされており、50以上の投資案件を持つ同社のポートフォリオの総価値は20億ドル以上にのぼると報告されています。

今後、ParadigmはZachXBT氏の協力を得ることで、Web3業界のサイバーセキュリティを強化し、投資先企業の安全性向上に貢献すると見られています。

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参照元:NFT Media

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