米SEC、グレースケールの「カルダノ(ADA)現物ETF」の上場申請を受理
SECがGrayscale Cardano Trustの上場申請を受理
米証券取引委員会(SEC)が、米ニューヨーク証券取引所「NYSEアーカ(NYSE Arca)」によって提出された「カルダノ(ADA)」投資信託「グレースケール・カルダノ・トラスト:Grayscale Cardano Trust」の上場および取引に関する提案書を受理した。SECが2月24日に公表している。
「グレースケール・カルダノ・トラスト」は、暗号資産(仮想通貨)運用会社グレースケール(Grayscale)が運営する投資信託で、ETF(上場投資信託)への転換が申請されていた。承認されればティッカーシンボルは「GADA」となる予定。
なお提案書は、シカゴ証券取引所のNYSEアーカ(NYSE Arca)を通じて、1934年米国証券取引所法に基づく「19b-4申請書(Form 19b-4)」として、2月10日付でSECへ提出された。SECがこれを受理したことで、今後の審査を経て、提案の承認または却下が決定される。
申請書では、「ADA」の信託受託者として米デラウェア州拠点のサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト社(CSC Delaware Trust Company)が指定されている。
また「ADA」の管理には保管機関(カストディアン)としてコインベースカストディトラスト社(Coinbase Custody Trust Company)が担当し、同信託の管理者および証券代行(トランスファーエージェント)については、バンクオブニューヨークメロン(BNY Mellon)の資産サービス部門が務める予定とされている。
また、「NYSEアーカ」による提案書の公告が連邦官報(Federal Register)に掲載され次第、同書類に関する一般からのコメント(パブリックコメント)募集が21日間にわたり実施されるとのこと。またSECは原則として、連邦官報に掲載された日から45日以内に規則変更案の承認または却下を判断するが、必要に応じて最大90日まで延長できる。
ちなみに「19b-4申請書」は、自主規制団体が規則変更を行う際にSECへ提出する必要がある書類で、この承認を受けた後に「S-1申請書(FORM S-1)」の最終承認が行われる。通常「S-1申請書」が先に提出され、SECの審査を経た後に「19b-4申請書」が提出される。その後SECが「19b-4申請書」を確認し、最終的に「S-1申請書」の承認が行われる。
なおSECによる今回の公表と同日、米証券取引所ナスダック(Nasdaq)は、グレースケールが運営するポルカドット(DOT)投資信託「グレースケール・ポルカドット・トラスト(Grayscale Polkadot Trust)」の上場および取引開始に向け、SECに規則変更案を提出した。
参考:SEC
画像:PIXTA
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参照元:ニュース – あたらしい経済