海外で人気のストリーマーAdin Ross氏とFaZe ClanのCEOであるFaZe Banks氏は、「Grand Theft Auto VI（GTA6）」にて、暗号資産ベースのカスタムサーバーを立ち上げると宣言しました。

同サーバーでは独自の暗号資産を導入し、ゲーム内経済にブロックチェーン技術を活用する計画だと言います。

暗号資産を活用したGTA6サーバー

Ross氏は今月4日のライブ配信にて、「GTA6に完全に暗号資産を組み込んだサーバーを作る」と宣言しました。

Adin Ross announces he will be creating the biggest GTA 6 Server with FaZe Banks, where you will be able to get paid by just playing pic.twitter.com/7n4buOakf3

— ryan (@scubaryan_) February 4, 2025

FaZe Banks氏も、このプロジェクトがゲーム業界において画期的なものになると強調し、二人はこのサーバーの成功に向けて多額の資金を投資する予定だといいます。

Adin Ross氏とFaZe Banks氏はそれぞれXにて200万人以上のフォロワーを持ち、ゲームやライブ配信などで人気を集めています。

上記の投稿に対して、期待を寄せるコメントが一定数見られた一方で、懐疑的な意見を持つ人がそれ以上に多く見られました。

Rockstar Gamesの姿勢と今後の課題

これには、GTAシリーズを手がけるRockstar Gamesが、過去に暗号資産やNFTの導入を厳しく規制してきた背景が影響しているものと考えられます。

2022年には、GTA OnlineおよびRed Dead Onlineで暗号資産やNFTを使用するプレイヤー運営のサーバーを禁止する方針を発表しており、これにより複数のファンメイドサーバーが閉鎖されました。

この中には、ラッパーのLil Durk氏が運営していたNFTベースのGTAサーバー「The Trenches」も含まれます。

Effective Immediately: pic.twitter.com/CxPIHLaytt

— OTF Gaming (@OTFgaming) November 20, 2022

こうしたRockstarの過去の対応を踏まえると、Ross氏とBanks氏の計画も同様の規制に直面する可能性があります。

ただし、親会社のTake-Two Interactiveは、ブロックチェーン技術に興味を示しており、2022年にはNFTベースのゲーム開発に取り組むZyngaを買収するなど、Web3への関心が伺えます。

GTA6に暗号資産が導入される可能性

GTA6に関しては、過去数年にわたり「暗号資産関連の要素が導入されるのではないか」との噂が繰り返し報じられてきました。特に、一部のミッションでゲーム内の暗号資産を報酬として受け取るシステムが導入される可能性が指摘されていますが、Rockstar Gamesはこれについて公式な発表を行っていません。

Ross氏とBanks氏のプロジェクトは、GTA6の発売後に実施される予定であり、その成否はRockstarの規制方針に大きく左右されることになるでしょう。仮にRockstarが方針を緩和すれば、ゲーム内での暗号資産の活用が拡大し、新たな経済圏の誕生につながる可能性もあります。

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参照元：NFT Media