FTX元CEOの両親、トランプ大統領にSBFの恩赦求め模索中か=報道
恩赦求める声相次ぐ
経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換所大手FTXトレーディング(FTX Trading)の創業者、サム・バンクマンフリード(Samuel Bankman-Fried:SBF)氏の両親が、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領から息子の恩赦を得るべく模索中のようだ。ブルームバーグが1月31日報じた。
報道によれば、SBFの両親であるスタンフォード大学ロースクールのジョセフ・バンクマン(Joseph Bankman)教授とバーバラ・フリード(Barbara Fried)教授は、詐欺罪で25年の実刑判決を受けた32歳のSBFへの恩赦について、トランプ大統領の側近とされる弁護士やその他の人物と、ここ数週間の間に会合を持ったという。
ちなみに、7年以上の禁固刑を言い渡された元FTX幹部のライアン・サラメ(Ryan Salame)氏も恩赦を求めているという。
トランプ大統領は1月21日、ダークウェブ上のECサイト「シルクロード(Silk Road)」運営者のロス・ウルブリヒト(Ross Ulbricht)氏に恩赦を与えた。ウルブリヒト氏は、「シルクロード」により、ビットコインを利用した2億ドル以上の違法取引を行った罪で終身刑を宣告されていた。
トランプ大統領は、2013年に逮捕され、2015年に有罪判決を受けたウルブリヒト氏を釈放するという選挙公約を実行した格好だ。
この動きを受け、暗号資産業界では現在、有罪判決を受けた著名人たちがトランプ大統領に恩赦を求める動きが相次いでいる。
「ビットコイン・ジーザス」として知られるロジャー・バー(Roger Ver)氏は、1月26日にXで共有した動画にて、スペインから米国への引き渡しを止めるようトランプ氏に訴えた。
バー氏はビットコインをはじめとするその他の資産売却で得た利益を申告せず、脱税することで内国歳入庁(IRS)に少なくとも4,800万ドル(約74億円)の損失を与えたとされている。
しかしバー氏は2014年2月に、カリブ諸島の島国であるセントクリストファー・ネービスで市民権を取得し、米国市民権を放棄している。
テスラ(Tesla)のCEOでありアメリカ政府効率性部門(DOGE)の代表であるイーロン・マスク(Elon Musk)氏は1月26日の自身のXにて、バー氏を恩赦すべきではないと述べた。マスク氏は「ロジャー・バーは米国の市民権を放棄した。市民には特権がある」と述べている。
参考:ブルームバーグ
画像:Reuters
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参照元:ニュース – あたらしい経済