米商品先物取引委員会(CFTC)仮想通貨・DeFi担当にハリー・ジョン氏を任命
米国の商品先物取引委員会(CFTC)は2025年1月22日に、トランプ政権のスタートに伴い、CFTCの各部門担当者を変更したことを発表しました。今回の発表では、仮想通貨(暗号資産)・分散型金融(DeFi)・その他デジタル資産に関するCFTCの取り組みをHarry Jung(ハリー・ジョン)氏が主導することも報告されています。
商品先物取引委員会(CFTC)は、先物市場やオプション市場を監督・規制する米国の規制機関であり、商品とみなされる仮想通貨の規制を担当していることなどから、仮想通貨業界でも注目されています。
今回のリーダーシップ変更は、CFTCの公式サイトを通じてキャロライン・ファム委員長代行から発表されたもので、ハリー・ジョン氏はキャロライン・ファム委員長代行のトップアドバイザーを務めると共に、仮想通貨・DeFi・その他デジタル資産に関するCFTCの取り組みを主導すると説明されています。
ハリー・ジョン氏は2023年にCFTCに入局してファム委員の顧問や上級政策アドバイザーを務めていたとのことで、それ以前にはシティグループのCEO室やCAO室で役職を務めていた他、規制戦略・政策部門のリーダーとしても活動し、デジタル資産に関する米国規制当局との連携を担当してきた経歴を持つとされています。
アメリカではこれまで多くの仮想通貨が”証券”とみなされていたため米国証券取引委員会(SEC)の動向が特に注目されていましたが、仮想通貨が”商品”とみなされた場合には商品先物取引委員会(CFTC)が重要な役割を担うことになると予想されるため、トランプ政権下ではCFTCの動向にも注目が集まっています。
昨年11月には「トランプ政権が仮想通貨市場の規制権限をSECからCFTCに移行する可能性を示唆した」とも報じられていて、最近でも「CFTCが仮想通貨の主要な監視機関になる見通し」と報じられているため、今後はトランプ政権下のCFTCが今後どのようなスタンスで仮想通貨規制を行なっていくかにも注目です。
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Souce:CFTC公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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