SEC、仮想通貨タスクフォースを設立|規制の明確化に向けた新たな動き
SEC、仮想通貨タスクフォース設立を発表
SEC(米国証券取引委員会)のマーク・ウエダ委員長代理は2025年1月21日、仮想通貨規制の包括的な枠組みを策定するために、タスクフォース(専門チーム)を立ち上げたことを発表しました。
SECの発表によると、このタスクフォースは以前より仮想通貨支持の姿勢を示しているSEC委員のヘスター・ピアース氏が率いると報告されています。
SECはこれまで、主に法執行措置を通じて仮想通貨業界を監視してきましたが、業界内では「透明性が欠如している」との批判が多数寄せられていました。
新体制となったSECは、この問題について「未検証の法的解釈を採用した結果、イノベーションを阻害し、詐欺を助長する環境が生まれている」との見解を示しています。
これらを踏まえ、タスクフォース設立の主な目的として以下の点が明らかにされています。
- 明確な規制の線引き
- 現実的な登録プロセスの提供
- 合理的な情報開示フレームワークの策定
ピアース氏が描く仮想通貨の未来
今回の発表の中でピアース氏は以下のように述べています。
この取り組みには時間、忍耐、そして多大な努力が必要です。そして、このタスクフォースが成功するためには、幅広い投資家、業界関係者、学者、その他の関係者からの意見が不可欠です。
私たちは、投資家を保護し、資本形成を促進し、市場の健全性を維持し、イノベーションを支援する規制環境を育むために、国民の皆さまと手を携えて取り組んでいくことを楽しみにしています。
今回のタスクフォース設立によって、規制の線引きを明確にしつつ、仮想通貨業界と投資家双方にとってより良い環境を整備されていくことが期待されています。
また、このタスクフォースは、米商品先物取引委員会(CFTC)や各州の規制当局、国際的なパートナーと協力しながら、具体的な政策の調整も進める予定としています。
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Souce:SEC発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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