米SEC委員長代理に仮想通貨支持派のマーク・ウエダ氏、ゲンスラー氏は退任
アメリカのドナルド・トランプ大統領は現地時間2025年1月20日に、米国証券取引委員会(SEC)の委員長代理に仮想通貨支持者でもあるマーク・ウエダ氏を選出しました。
前政権における米SECの委員長はゲイリー・ゲンスラー氏が務めていましたが、ゲンスラー氏は現地時間2025年1月20日をもって退任し、マーク・ウエダ氏が米SECの委員長代理に就任することになりました。
マーク・ウエダ氏はトランプ氏が正式に指名した仮想通貨支持派のポール・アトキンス氏が上院で承認されるのを待つ間、米SECの運営を引き継ぐことになります。
ウエダ氏は2022年6月に米SECの委員に就任した人物であり、SECにおいて少数派だった共和党のメンバーとして金融規制や暗号資産業界に対する取り組みを行ってきたことで知られています。
同氏は仮想通貨の開示規則に対するSECのアプローチに「問題がある」と批判していて、暗号資産に対して慎重な姿勢をもちつつも「規制枠組みを明確にすること」や「透明性のあるガイドラインを提供すること」が重要だと主張していました。
また、同氏は銀行が仮想通貨関連の顧客を維持する妨げとなっていた「SAB121」も批判していて、過去にはウエダ氏がSAB121の廃止を要求したことも報告されています。
ロイターの報道では、情報筋の話として「SECのヘスター・パース氏とマーク・ウエダ氏は早ければ今週中にも仮想通貨関連政策の全面的な見直しを開始する可能性がある」とも報じられているため、今後のSECの動きには注目が集まっています。
なお、マーク・ウエダ氏がSEC委員長代理に選出されたことはホワイトハウスの公式サイトでも発表されていて、正式に指名された人事について以下のように報告されています。
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Souce:ホワイトハウス公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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