Jupiterで「極度の負荷」が発生、トランプ氏のミームコイン影響か|ソラナの取引量が全チェーンの6割占める
Jupiterが極度の負荷で混雑
ソラナ(SOL)ベースのDEX(分散型取引所)アグリゲーターであるJupiter(ジュピター)は2025年1月20日、Xを通じて混雑によってサービスに問題が発生しているとアナウンスしました。
Jupiterは、X上で「極度の負荷が発生している」と説明し、現在復旧作業中であることを明らかにしました。
all our systems are under extreme load right now, working to restore proper services as soon as possible.
incredibly sorry for any inconvenience caused, please file tix on discord for serious issues, we will try our best to handle them asap.
on the bright side, welcome to mass…
— Jupiter (@JupiterExchange) January 19, 2025
現在、すべてのシステムが極度の負荷にさらされており、できるだけ早くサービスを復旧できるように取り組んでいます。
ご不便をおかけして申し訳ございません。重大な問題が発生した場合は、Discordでご連絡ください。できるだけ早く対処できるように最善を尽くします。明るい面としては、多数の利用が見られました。
すでに問題へ対処するために、自動モードでの優先手数料と動的スリッページを増やしたことを明らかにしています。これに伴い、スリッページを抑えたい場合は手動モードで調整することを推奨しました。
また、ソラナではトランザクションが失敗した場合でも、ガス代(取引手数料)がかかってしまうため、スワップ時の注意を呼び掛けました。
Jupiterが混雑している背景には、ドナルド・トランプ氏および妻のメラニア・トランプ氏が発行したミームコインが影響していると見られています。
Jupiterの創業者であるmeow氏は、X上で問題に対して「システムの不安定性とスケーリングの問題について深くお詫び申し上げます。私たちはすべてのシステムを安定化してきましたが、極端な市場状況のため、対処するべきものが多数出てきている状態です」とコメントしました。
ソラナの取引量は大幅増
ドナルド・トランプ氏がミームコインを発行して以降、ソラナ上のオンチェーン取引量は大幅に増加しています。
DeFi関連の情報を収集するDeFiLlamaによると、ソラナ上の過去1週間の取引量は約200%増加しました。特にOrcaの取引量は、約600%増加しています。
全チェーン間の取引量の割合で、ソラナは1月20日時点で約62%を占めています。1月16日時点で約35%であったことを考慮すると、数日で2倍弱シェアを伸ばしました。
1月18日には、約280億ドル(約4.8兆円)の取引がソラナのDEX上で行われ、DeFiLlamaが集計して以降、過去最高を記録しました。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.8円)
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用