BitMEX、米銀行秘密法違反で1億ドルの罰金支払いへ|4億ドルから大幅減

BitMEXに1億ドルの罰金

米司法省は2025年1月15日に公式サイトで、仮想通貨取引所であるBitMEXと親会社であるHDR GLOBAL TRADING LIMITEDに対して、1億ドル(約155億円)の罰金を科したと発表しました。

米当局は、BitMEXがBSA(米銀行秘密法)に違反していると主張していました。BSAは、1970年にマネーロンダリング防止などを目的に制定された法律です。金融機関などに対して、取引履歴を追跡することを義務付けています。

2024年7月にBitMEXは違反を認め、米司法省は約4億ドル(約620億円)の罰金を求めていましたが、2025年1月15日に米裁判所で罰金1億ドルの判決が下りました。

BitMEXは今回の判決に対して「罰金が課せられたことは残念ですが、その額は司法省が私たちに求めてきたものよりも大幅に減額されました」とコメントし、罰金が判決によって米司法省の要求よりも減額されたことにポジティブな反応を示しました。

一方で、担当した米連邦検事は判決に伴い「BitMEXはマネーロンダリングと制裁回避の手段を提供し、金融システムに深刻な脅威をもたらしました。本日の判決は、仮想通貨企業が米国市場を利用する場合、米国法を遵守する必要があることを改めて示しています」とコメントしています。

BitMEXの法的な問題は収束に向かうか

BitMEXは過去数年間、米当局と複数の法的な問題を抱えています。今回の判決によって、その一部が終了しました。これに伴って、業界はBitMEXの法的な問題が収束していくと見ています。

BitMEXは、BSAに関する問題に対して「古いニュースであり今後はイノベーションに注力し、これ以上気を散らすことなく、最高の製品とサービスを提供していきたいと考えています」とコメントし、製品開発に集中したい旨を明らかにしました。

上記の問題以外でも、BitMEXと創業者は複数の当局と和解してきました。2021年には、CFTC(米商品先物取引委員会)およびFinCEN(米金融犯罪取締ネットワーク)との間で、法的な問題により1億ドルで和解しています。2022年にも、CFTCとの民事訴訟で3,000万ドル(約46億円)の罰金が命じられました。

一連の法的な問題に伴い、現在BitMEXは米国での事業を制限しています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.9円)

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Souce:米司法省
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Freepikのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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