ドバイ、17階建ての「クリプトタワー」建設へ|仮想通貨・Web3コミュニティを支援
Crypto Tower(クリプトタワー)建設計画を発表
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにある自由貿易地域であるドバイ・マルチ・コモディティ・センター(DMCC)は2025年1月15日に、DMCCとREIT Developmentが17階建てのCrypto Tower(クリプトタワー)を建設することを発表しました。
Crypto Tower(クリプトタワー)は、ブロックチェーン・分散型金融(DeFi)・Web3企業のコミュニティを支援することを目的として建設されるもので、DMCCが提供する複合施設ジュメイラ・レイクス・タワーズ(JLT)のランドマークになるとも説明されています。
仮想通貨・Web3業界向けの様々なフロア
クリプトタワーでは15万平方フィート以上の賃貸可能スペースが用意される予定で、9つのオフィスフロアに加えて、ブロックチェーンインキュベーター・ベンチャーキャピタル・投資会社・AIイノベーション専用フロアが設けられるとも報告されています。
9つのオフィスフロアは仮想通貨スタートアップや既存企業向けで、3つのフロアはブロックチェーンインキュベーター・ベンチャーキャピタル・投資会社向けに提供、1つのフロアは「Chatoshi.ai」が提供するAIイノベーションに充てられます。
また、クリプトタワーでは「10,000平方フィートの屋内イベントスペース」と「3,500平方フィートの屋外エリア」で仮想通貨・ブロックチェーン関連のイベントにも対応、最上階3フロアには30,000平方フィートのクリプトクラブが設けられ、コラボレーションやネットワーキングを促進するためのプレミアムな交流・レジャー施設が提供されます。
さらに、NFTアートギャラリー・金塊ショップ・エキゾチックカー販売店、5,000平方フィートの金庫保管スペースなど様々な開発が予定されています。
最新技術でテナント間取引を効率化
クリプトタワーでは、オンチェーン投票メカニズム・共有リソース・スマートコントラクト・その他の自動化サービスも活用されるとのことで、これらの技術を活用してテナント間のやり取りや取引を効率化するとも説明されています。
公式発表では、これらの技術を活用することによって、信頼性と透明性を向上させてコミュニティの意思決定や管理における新しい基準を打ち立てると説明されており、ドバイをWeb3の主要なハブとして位置づけることを目指しているとも説明されています。
DMCCの会長兼CEOであるアフメド・ビン・スライエム氏と、REIT Developmentのコミュニケーションディレクターであるブレンダ・ストラットン氏は、クリプトタワーの建設について次のようにコメントしています。
【DMCC:アフメド・ビン・スライエム氏】
クリプトタワーは、ブロックチェーン、Web3、不動産の交差点に位置する画期的な開発です。9つのオフィスフロア、3つのブロックチェーンインキュベーター専用フロア、AIイノベーションフロア、クリプトクラブ、金塊ショップ、金庫保管エリアなど、15万平方フィート以上の賃貸スペースを提供し、会員に最先端の施設とサービスを提供します。クリプトタワーの立ち上げは、Web3の未来を実現する実世界のデモンストレーションであるとともに、ドバイを世界有数のイノベーションハブとして位置づける我々の意図を示しています。
【REIT Development:ブレンダ・ストラットン氏】
ドバイのDMCCでブロックチェーン技術とリアルワールドの建設を組み合わせることで、暗号資産コミュニティの中心的なハブとなる物理的なタワーを構築しています。すべての経費がオンチェーンで管理され、業界における透明性の新基準を確立しています。
なお、クリプトタワーの建設は2027年第1四半期に完了する予定で、その後はすぐに全面稼働を開始する予定だと報告されています(クリプトタワー公式サイト)。
仮想通貨活用都市なども登場
Souce:DMCC公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:DMCC公式発表から引用