Gate[.]ioが日本市場進出へ、「c0ban取引所」運営のCoin Master買収で
Gateがコインマスター買収で日本進出へ
海外暗号資産(仮想通貨)取引所Gate.io(ゲート)のシンガポール法人Gate Information(ゲートインフォメーション)が、日本の暗号資産交換業者であるCoin Master(コインマスター)の発行済み株式の全株取得をした。Gate.ioが12月19日に発表した。
この買収によりGate.ioは、Gate Informationを通じて、日本の法令を遵守した日本国内居住者向けの新たな専用取引プラットフォームを用意し、日本においてサービス提供をする予定だと伝えている。
なおCoin Masterは、同日をもって商号を「Gate Japan 株式会社」に変更したとのことだ。
Gate.ioは今年7月、日本における法令遵守への対応として、日本国内向けのサービス提供終了予定を発表。これに伴い同日より日本国内居住者の新規口座開設が停止されていた。
今年8月に開催された国内大型Web3カンファレンス「WebX」内のトークセッションにて、Gate.ioの創設者でCEOのリン・ハン(Han Lin)氏が、日本市場への本格的進出の準備を進めていることを発表していた。
なおGate.ioの他、現在、日本市場進出を目指す海外取引所として香港OSL運営のOSL Group(OSLグループ)とBackpack(バックパック)運営のTrek Labs(トレック・ラブス)がある。
今年11月にはOSL Groupが、同社の完全子会社OSLインベストメント(ジャパン):OSL Investment(Japan)を通じて、国内暗号資産取引所コインベスト(CoinBest)の株式81.38%を購入する契約を締結したと発表している。
また12月5日には、Trek Labsの日本法人Trek Labs Japan(トレック・ラブス・ジャパン)が日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)の第二種会員として入会したことが発表されている。JVCEAの第二種会員は交換業者の登録申請中または予定する事業者が入会資格を有する。
Coin Masterについて
今回Gate.ioが買収したCoin Masterは、暗号資産(仮想通貨)取引所「c0ban(コバン)取引所」を運営する企業。LastRoots(ラストルーツ)の社名で2019年11月に暗号資産交換業者として登録を完了していた。2019年2月よりLastRootsの親会社であったオウケイウェイヴからエクシア合同会社へLastRootsの株式が譲渡されたことにより、2020年10月に社名はエクシア・デジタル・アセットに変更された。そして2022年12月にエクシア・デジタル・アセットは、エクシア合同会社から独立し、Coin Master株式会社に社名変更していた。
なおこの社名変更に至るまで、2022年11月にエクシア・デジタル・アセットは「運転資金の不足」と「運営体制の問題」により、「暗号資産交換業を適正かつ確実に遂行する体制の整備が行われていない」状況等に該当するとし、関東財務局より業務停止命令および業務改善命令を受けていた。
さらに同社は、上記業務停止命令の期限である12月31日までに「暗号資産交換業を適正かつ確実に遂行する体制を維持するための態勢を整備する見通しが立っていなかった」として12月27日付けにて再度業務停止命令を受けていた。
そして2023年2月よりエクシア・デジタル・アセットは、Coin Masterとしてc0ban取引所の運営を再開していた。
参考:Gate・Coin Master
画像:iStocks/solarseven・Pict-Rider
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参照元:ニュース – あたらしい経済