ビットコイン、雇用統計発表後に価格急落「50,000ドル割れ」予想する意見も

米雇用統計発表後、52,500ドルまで下落

ビットコイン(BTC)の価格は2024年9月6日〜7日にかけて急落し、一時的に52,500ドル(約747万円)付近まで下落しました。

米国では2024年9月6日21時30分に雇用統計が発表されており、ビットコイン価格はその後22時頃から下落しているため、今回の急落は雇用統計の結果を受けてのものであるとも考えられています。

米労働省が発表した8月の雇用統計によると、景気動向を反映する非農業部門の就業者数は前月比142,000人増で、市場予測の164,000人増を下回る結果となりました。失業率は市場予測通りの4.2%で5か月ぶりに改善しています。

今回の雇用統計では、就業者数の増加が市場予測を下回ったため「経済が予想よりも少し弱い」という見方がされましたが、失業率は予測通りだったため「FRBが大幅に利下げする可能性は低い」とも考えられたようです(金利が下がると投資家はリスクの高い資産に資金を移す傾向があるため、仮想通貨などの価格は上昇する傾向があります)。

ビットコイン価格は雇用統計発表直後にやや上昇したものの、その後は52,500ドルまで下落し、現在はわずかな反発が見られています。

2024年9月1日〜7日 BTC/USDの30分足チャート(画像:TradingView)2024年9月1日〜7日 BTC/USDの30分足チャート(画像:TradingView)

BitMEX創設者は「50,000ドル割れ」を予想

ビットコイン価格は記事執筆時点で53,000ドル台まで回復しているものの、仮想通貨業界の著名人からはさらなる下落を予想する意見も出ています。

大手暗号資産取引所BitMEX(ビットメックス)の創設者であるアーサー・ヘイズ氏はBTCの下落を予想している人物の1人で、先日6日の午前10時時点で「ビットコイン価格は今週末に50,000ドル(約711万円)以下まで下落する可能性がある」との予想を語っています。

$BTCは重いです。今週末は50,000ドル以下を狙っています。ちょっとしたショートを仕掛けました。私の魂のために祈ってください、私はディジェン(*1)だから。


(*1)Degen(ディジェン):ハイリスク・ハイリターンな仮想通貨取引を行う、恐れを知らない人々を指す言葉。ギャンブラーのような意味。

アーサー・ヘイズ氏は短期的にはビットコイン価格の下落を予想しているものの、長期的な価格予想では大幅な上昇を予想しており、過去のブログ記事では「2025年に本格的な強気相場が始まり、BTC価格が100万ドルに達する可能性がある」との見解も示されています。

仮想通貨市場では下落・低迷が続いていますが、アナリストやトレーダーの間では依然として価格上昇を予想する意見が多く、現在の下落相場を「蓄積フェーズ」と捉える意見も多数投稿されています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=142.33円)

>>ビットコイン関連の最新ニュースはこちら


執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です