Terraform Labs(TFL)解散・活動終了へ|CEOが今後の予定について説明

Terraform Labs:CEOが今後の予定を報告

2022年5月に暴落したLUNA・UST(現:LUNC・USTC)の開発で知られるTerraform Labs(TFL)のクリス・アマニCEOは2024年6月13日に、TFLを解散してブロックチェーンの所有権をコミュニティに移す方針を発表しました。

Terraform Labs(TFL)は、仮想通貨LUNAを用いたアルゴリズム型ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」を展開していた仮想通貨企業であり、LUNA・USTの価格暴落後にはLUNA・USTが「LUNC・USTC」へと名称変更され、新しいTerra(LUNA)が展開されています。

TFLは米SECとの訴訟問題に直面していましたが、2024年6月13日には「TFLと元CEOであるド・クウォン氏が、不当利得返還金・判決前利息・民事罰金として米SECに44億7,000万ドル(約7,033億円)を支払うことで同意した」ということが報告されています。

今回の発表はこの和解について報告するもので、これにあわせて「TFLの今後の予定」について説明が行われています。

和解案が公開されましたので、TFLの今後の予定に関する詳細をようやくお伝えできるようになりました。

Terraform Labsの事業展開を完全終了

クリス・アマニ氏は今回の投稿で「TFLはいつか解散することを常に考えていたが、今がまさにその時期である」と述べており、今回の敗訴を機にTFLの事業展開を完全終了することを説明しています。

Terraform Labs(TFL)が米SECとの裁判に勝てば事業を加速できる可能性があったとのことですが、今回の裁判で負けたことによって事業を継続することはできなくなったとのことです。

LUNAの処分とチェーン主導権の移行

今後は「Terraform Labsが保有する未投資のLUNAを全てバーン(償却処分)するコミュニティ提案」も投稿されるとのことで、TFLのウォレットに残されているものは全てバーンされると説明されています。

また、Terraブロックチェーンについては「コミュニティがチェーンの主導権を引き継ぐ必要がある」と説明されていて、主導権を引き継ぐチームや開発者に関する情報はまもなくフォーラムで確認できるようになるはずだと報告されています。

ただし、TFLが展開していた各種製品は引き継ぎ期間中も稼働し続けるとのことで、今後は「Pulsar Finance、Station Wallet、Enterprise Protocol」の売却プロセスが進められると説明されています。

LUNA・LUNC・USTCの価格は下落

LUNCとUSTCは、新しいLUNAが誕生した頃からコミュニティが主導する形に変化していましたが、今回の報告が行われた後にはLUNA・LUNC・UST全ての価格が5%前後下落しています。

LUNC・USTCでは価格回復に向けたバーン運動などの取り組みも進められていたため、強気相場での価格上昇を期待する意見も出ていましたが、記事執筆時点では長期的な下落トレンドが続いているような形となっています。

記事執筆時点でも「Terra」や「Terra Classic」のブロックチェーンは稼働し続けていますが、今回の報告を受けて仮想通貨取引所で上場廃止が発表されたり、ネットワークを支えるバリデータの数が減少したりした場合には、価格やネットワーク自体にも影響が出る可能性があるため、LUNA・LUNC・USTCなどを保有している場合は今後のニュースや続報を注視する必要があると考えられます。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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