仮想通貨の冬もついに雪解け!強気の春を待ちわびて舞台は2024年へ
暗号資産(仮想通貨)業界にとって2023年は進化の1年であり、特に後半はビットコイン(BTC)のドミナンス上昇に導かれ、前半には見られなかった市場の成長が明確になりました。長かった仮想通貨の冬も終わりを迎え、市場は新たな局面を迎えそうです。
2023年最後に現れた強気のサイン
仮想通貨に対する興味は高まり、金融機関も再び注目し、重要なテクニカル指標やオンチェーンの価格モデルも強気傾向を示すなど、2022年から続く弱気のムードをついに脱して、強気市場到来のサインがようやく点灯しました。
2022年のビットコインは過去最高値から76%も下落し、一時は15,883ドル(約226万円)の底値に達しましたが、2023年はその弱気傾向を払拭するための修正期間だったといえます。グラスノード(Glassnode)のレポートによれば、業界内の楽観的な雰囲気を反映して、市場では大規模な構造変化が進行中とのことです。
まず、ビットコインはアメリカでの現物ETF承認への期待感から、長期的保有者の間での興味が大幅に高まっています。また市場での修正幅が小さかったことも、強気市場に移行する明確な指標といえるでしょう。これは価格の変動性の点において、仮想通貨市場がより安定的に成熟してきた証しとも考えられます。
2023年にビットコインが見せた最大の修正は、直前の高値からマイナス20%であり、過去のマイナス25~50%と比較してかなり小幅に終わりました。イーサリアム(ETH)も同様で、最大の修正は1月はじめのマイナス40%でした。
強気の2024年への準備は完了
2022年の実現時価総額では、弱気のためビットコインは純資産で18%、イーサリアムも30%が市場から流出しました。その流れが一変したのは2023年10月のことで、ビットコイン現物ETFのニュースがきっかけでした。その結果ビットコインはついに、30,000ドル(約426万9,000円)のライン突破に成功します。
その影響はアルトコインにも及び、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)、イーサリアムなどが新たな興味の対象になり、価格とDeFiの預かり資産(TVL)も上昇しました。グラスノードによると、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンの預かり総資産は60%増加し、現在120億ドル(約1兆7,080億円)を超えています。
またコインシェアズ(CoinShares)によれば、強気の心理はすでに各金融機関にも広がっているようです。デジタル資産投資ファンドには、10月から11週連続で多額の資金が流入しています。2023年の累計では、その流入資金は18億6,000万ドル(約2,646億8,000万円)に達しました。
2024年にはビットコイン現物ETFやイーサリアムETF、ビットコイン半減期などへの期待もあり、仮想通貨業界は驚くべき成長を遂げると見られています。イーサリアムを筆頭に、アルトコイン市場も急成長が予測されています。
12月21日の時点で、ビットコインは他の資産クラスを大きく上回るパフォーマンスを見せ、1年で159%上昇しています。一方イーサリアムは82%、ソラナは616%もの価格上昇を記録しています。
参考
・Renewed Hope For Crypto: 2023 Sets The Stage For A Monumental 2024
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