Bitcoin Ordinalsの開発者、BRC20に代わるビットコイン用プロトコル提案
BRC-20に代わるビットコイン用トークンプロトコルが提案
ビットコイン(BTC)ネットワークのトークン規格「BRC-20」に代わる新たなプロトコル「ルーンズ(Runes)」が提案された。
ビットコインネットワークのトークンプロトコル「ビットコインオーディナルズ(Bitcoin Ordinals)以下、オーディナルズ」の開発者ケイシー・ロダーマー(Casey Rodarmor)氏が、9月26日にブログにて公表した。
「BRC-20」は「オーディナルズ」を利用した代替可能トークンの規格。「オーディナルズ」はビットコインの最小単位である1satoshi(0.00000001BTC)に通し番号をつけ、ひとつのsatoshiに任意のデータを紐づけるプロトコル。2021年11月に実施されたアップグレードである「タップルート(Taproot)」を経て「オーディナルズ」は実現した。
「BRC-20」にはその仕組み上、ビットコインネットワーク上に「UTXO(Unspent Transaction Output)」の数を大きく増やしてしまうという問題が存在する。UTXOは未使用のトランザクション残高のことで、ビットコインネットワークでは口座のようなアカウントごとの残高データを管理せずUTXOの集計によって残高を算出する。
今回提案された「ルーンズ」は「UTXO」の利用を前提に作成されたプロトコルであるため、「UTXO」の数を不用意に増やすことなく、ビットコインネットワークのデータベース圧迫を軽減できるとのことだ。
またロダーマー氏はブログにて、現在ビットコインネットワーク上に存在する「RGB」や「オムニレイヤー(Omni Layer)」などのいくつかの代替可能トークンプロトコルを取り上げ、それぞれが独自の問題を抱えていると述べている。同氏が提案した「ルーンズ」は、それらについても解決をしているとのことだ。
なお「オーディナルズ」を利用したトークン規格は代替可能トークンだけでなく、NFT(非代替性トークン)のための規格も存在する。
またイーサリアム(Ethereum)上で米ドルペッグのステーブルコイン「USDS(StableUSD)」を発行するステーブリー(Stably)が、「BRC-20」を採用した初の米ドルペッグのステーブルコイン「#USD」の発行を行っている。
New terrible idea just dropped: Runes.
— Casey (@rodarmor) September 25, 2023
A worse-is-better fungible token protocol for Bitcoin.https://t.co/TPVrUvWxm8
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参考:Casey Rodarmor’s Blog
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BlackSalmon
参照元:ニュース – あたらしい経済