「レイヤーゼロ」にグーグルクラウド・オラクル導入、チェーン間の全メッセージングが検証可能に
LayerZeroにグーグルクラウド・オラクル導入
クロスチェーンメッセージングプロトコル「レイヤーゼロ(LayerZero)」開発のレイヤーゼロラボ(LayerZero Labs)が、同プロトコル上のメッセージを保護する為に、グーグルクラウド(Google Cloud)と連携したことを9月12日発表した。
この連携により、チェーン間のメッセージングを保護する為のデフォルトの検証ツールとして、「レイヤーゼロ」上にグーグルクラウド・オラクル( Google Cloud oracle)が導入され、「レイヤーゼロ」上の全てのメッセージングを検証可能になったとのこと。
グーグルクラウド・オラクルは、クロスチェーンメッセージングのhttpsとして機能することを目的としており、ウェブサイトの正当性を証明する為に全てのhttps証明書を検証するのと同様に、「レイヤーゼロ」上のメッセージングを検証するという。
なお現在グーグルクラウド・オラクルは全ての「レイヤーゼロ」アプリケーションで利用可能となっており、今月19日より「レイヤーゼロ」上でデフォルトとして設定される予定とのこと。
またグーグルクラウド・オラクルでは、イーサリアム(Ethereum)やアービトラム(Arbitrum)、オプティミズム(Optimism)、ポリゴン(Polygon)、BNBチェーン、アバランチ(Avalanche)など15のチェーンのメッセージングを検証しているという。
さらに「レイヤーゼロ」は、クラウドベースのブロックチェーンノードホスティング(運用)サービス「ブロックチェーン・ノード・エンジン(Blockchain Node Engine)」をコアプロバイダとして利用し、毎月400億件を超えるリモートプロシージャコール(RPC)を処理できるようにシステムを拡張したとのこと。
なお「ブロックチェーン・ノード・エンジン」は、昨年10月よりグーグルクラウド(Google Cloud)が提供しているサービスで、ノード運用がグーグルクラウド上で行える。同サービスでは、ノードの管理や更新をグーグルクラウド側が担うことにより、利用者は必要最小限の負担でノードの導入・運用ができるとのことだ。
レイヤーゼロとは
「レイヤーゼロ」は、セキュリティを損なうことなく、ブロックチェーン間でのデータや資産、情報の転送などをシームレスにする相互運用性プロトコルで、毎月約1,000万件のメッセージを処理しているという。
「レイヤーゼロ」では「オムニチェーン相互運用プロトコル(Omnichain’ Protocol)」により、トークンやスマートコントラクトの複数のブロックチェーン間での相互運用を可能にするなど、シームレスなクロスチェーンメッセージングを促進するインフラを提供している。
開発者は「レイヤーゼロ」を利用することで、異なるブロックチェーン同士を介するための通信を行う仲介者を必要とせずに、複数のブロックチェーンにまたいだプロジェクトを構築できる。
現在「レイヤーゼロ」は、イーサリアム(Ethereum)、アバランチ(Avalanche)、BNBチェーン(BNBチェーン)、ポリゴン(Polygon)、アービトラム(Arbitrum)、オプティミズム(Optimism)、アプトス(Aptos)などのブロックチェーンに対応している。
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参考:レイヤーゼロ・プレスリリース
images:iStocks/metamorworks
参照元:ニュース – あたらしい経済