Open AIのサム・アルトマン氏による暗号資産プロジェクト「Worldcoin(ワールドコイン)」が、正式にサービス開始へ
OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が共同設立した暗号資産プロジェクトの「Worldcoin(ワールドコイン)」が、正式にサービスを開始したことがわかりました。
「Worldcoin(ワールドコイン)」の仕組みと特徴
ワールドコインは、「オーブ」と呼ばれるボーリング玉大のデバイスを使用して対面での虹彩スキャンを行い、認証の結果、本物の人間であることが確認されると、固有のWorld ID(ワールド ID)が生成される仕組みを設けています。このプロジェクトは、ベータ段階ですでに200万人のユーザーを獲得しており、2023年末までに20億人のユーザーを獲得することを目指しています。
また、今回の正式サービス開始により、オービングサービスを20カ国35都市に拡大するとしています。加えて、一部の国の新規ユーザーには、WLDが無料で配布されます。
ワールドコイン 公式サイト:https://worldcoin.org/
ワールドコイン Twitter:https://twitter.com/worldcoin
独自トークン「WLD」について
ワールドコインの正式発足に伴い、ワールドコインの独自トークンであるWLDが早速大きな注目を集めています。今週の取引開始早々、WLDの価格は最初の0.15ドル(約21円)から世界最大の取引所であるバイナンスで5.29ドル(約760円)のピークまで高騰し、取引量は2,510万ドル(約35億4,000万円)に達しました。
人間とAIを区別することで、詐欺を減らす
ワールドコインの共同設立者であるアレックス・ブラニア氏は、ChatGPTのような生成的AIチャットボットの時代におけるワールド IDの重要性を強調しており、実在の人間とAIボットを区別することでオンライン上のやりとりを強化し、詐欺を減らすことを目指しているとのことです。
「ユニバーサル・ベーシック・インカム」の分配モデルの導入により、所得格差への対処を目指す
ブラニア氏は、ワールドコインを生成的AIがもたらす経済の変化に対応する潜在的なツールとして想定しており、AIが今後、より多くの人間の仕事を引き継ぐようになれば、ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)が所得の不平等と闘うために不可欠になると考えています。実在の人物にのみ割り当てられるワールド IDは、ユニバーサル・ベーシック・インカムを効果的に実施するのに役立ち、支援が必要な人々に確実に所得が分配されるようシステム化されています。
アルトマン氏は、ユニバーサル・ベーシック・インカムのある世界の実現が遠い目標であることを認めながらも、ワールドコインがこの可能性への道を開く基盤になると考えています。そして、オービングがグローバルに拡大するにつれて、本物の人間とAIボットを区別し、所得格差に対処するための経済政策が、今後数年間で形成されると考えられています。
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参考記事:https://nftnewstoday.com/2023/07/25/worldcoin-launches-digital-passport-world-id-for-real-humans/
参照元:NFT Media