Magic Eden(マジックエデン)とは?使い方やNFTの購入・出品方法を解説
Magic Eden(マジックエデン)とは?
Magic Eden(マジックエデン)は、Solana(ソラナ)ブロックチェーンを基盤にしたNFTマーケットプレイスです。
Solana基盤のNFTにおいて、全体取引ボリュームの多くを占める重要なNFTマーケットプレイスと言えるでしょう。主な機能は『NFTの作成・販売・購入・売却』です。
Magic Edenは、オーストラリア出身のJack Lu氏とSidney Zhang氏を中心とした4名により共同開発され、2021年9月17日にリリースされました。現在では世界中にチームが点在し、総勢100名以上の規模で運営が行われています。
『ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)』を重視した開発がおこなわれており、NFTの設計から販売、コミュニティ管理まで一括でサポートする『NFTローンチパッド』や、好みのNFTを一括で検索できるフィルタリングシステム、フロアプライス(最低価格)のNFTを買い占める『Sweep機能』など、初心者からエキスパート、投資家まで、幅ひろい層のニーズを汲み取り、NFTを快適に楽しめる独自のサービスを展開しています。
Magic Eden(マジックエデン)の特徴
Magic Edenの特徴は、以下の3点です。
・SolanaチェーンNFTマーケットプレイスにおいてトップレベルのシェア
・低コストかつ早い処理速度を実現
・NFTゲーム領域への注力
順番に解説していきます。
1. SolanaチェーンNFTマーケットプレイスにおいてトップレベルのシェア
Magic Edenは、数あるSolana基盤NFTマーケットプレイスの中でも、大部分の取引ボリュームを占めています。
2021年9月の設立以来、SolanaにおけるNFTの日次取引量は一時、全体の95%を獲得。一強状態を見せました。また、2022年5月には当時世界最大の取引量を誇ったNFTマーケットプレイス、『OpenSea』を上回る一日の取引件数を記録します。
2023年5月時点では、Solana基盤NFTマーケットプレイスにおいて、トレーダーを巻き込む施策で怒涛の成長を見せるNFTマーケットプレイス『Tensor』に追随されるも、全体の44%のシェアを堅守しました。
公式サイトの情報では、月間ユニークユーザーは2,000万人以上、ウォレット接続数は1日10万件以上にのぼります。また、取扱いコレクション数として現在7,000タイトル以上が掲載されています。
2. 低コストかつ早い処理速度を実現
Magic Edenが基盤とするSolanaブロックチェーンの強みは『処理速度の速さと、コストの低さ』にあります。
Solanaでは、1秒間に3,000〜5,000件程度の取引が可能です。一方ビットコインは1秒間に6件、イーサリアムの場合15件程度の処理速度だと言われています。比較すると、Solanaの処理がいかに速いかが感じられると思います。
また、トランザクションを処理する際に掛かるガス代(手数料)の安さもメリットの1つでしょう。
イーサリアム基盤のOpenSeaでは、一度の取引に1,000円以上、場合によっては1万円を超えるガス代が請求されるケースもありました。その点、Solana基盤のMagic Edenでは約0.00025ドル。日本円に換算すると約0.03円と比べ物にならない価格を実現しています。
ブロックチェーンに由来したメリットが多いほか、Magic Eden自体の手数料も安価に設定されています。
NFTの発行手数料は無料、取引時手数料は2%。ロイヤリティ手数料は任意設定が可能であり、クリエイターと購入者双方に対し、メリットが多い設計と言えるでしょう。
3. NFTゲーム領域への注力
Magic Eden内の重要なコンテンツの1つとして『ゲーム』があげられます。
2022年3月に『Eden Games』というコンテンツプラットフォームが設立されました。Magic Edenの独自審査をクリアしたゲームタイトルのみが掲載されるスペースであり、体験版のプレイや、最新情報等ニュースの共有が行われてます。
NFTなど、ブロックチェーンの技術を用いたゲーム、いわゆるPlay to Earn(P2E)が今後のトレンドとして市場の重要性を増していくと考えられています。そんな中、Magic EdenではNFTゲームに加え、メタバース開発など、Web3ゲームの領域拡大に対して積極的に投資を行っています。
NFT要素を取り入れたゲームが増える中、『低コストかつ速い処理速度』を担保したSolanaブロックチェーン主体のMagic Edenは、ゲームのユースケースとして非常に優れていると言えるでしょう。
また、2022年7月12日には新たにWeb3ゲーム部門『Magic Ventures』の設立を発表。多くの有識者やプロゲーマーを招いての人員強化や、他プロジェクトとの提携も明らかにしました。
今後は、ユーザーエクスペリエンスを最優先とした最先端ツールやサービスの開発、提供を目指します。
Magic Eden(マジックエデン)の登録方法・始め方
Magic Edenは特定のウォレットを接続することで、使えるようになります。
まずは以下の手順で準備を進めましょう。
- Solana基盤のウォレットを用意
- Magic Edenにウォレットを接続
Solana基盤のウォレットを用意
Magic Edenでは、Solana基盤のウォレットが必要になります。
以下12種類のウォレットが利用可能です。
・Phantom
・Solflare
・Torus
・Sollet
・Ledger
・Slope
・Sollet(Extension)
・Solong
・MathWallet
・Glow
・Clover
・coin98
これからウォレットを作る場合、使いやすいと評判の『Phantom』がオススメです。
▼インストールは下記のリンクから行いましょう。
https://phantom.app/
作成手順は以下のとおりです。
- 拡張機能をダウンロード
- リカバリーフレーズを保存
- パスワードの設定
Magic Edenにウォレットを接続
Magic Edenではアカウント登録が不要です。
作成したウォレットを接続し、利用を開始します。
▼Magic Eden公式リンクはこちらをご利用ください。
https://magiceden.io/ja
TOP画面の右上『Connect Wallet』をクリックし、Phantomを選択して接続しましょう。
Magic Eden(マジックエデン)の使い方
つづいて、Magic Edenの基本的な利用方法を紹介します。
- Magic EdenでのNFTの買い方・購入方法
- Magic EdenでのNFTの売り方・販売方法
Magic Eden(マジックエデン)でのNFTの買い方・購入方法
特定のリンク、あるいは検索により購入するNFTを見つけたら、アイテムページを開き購入手続きを進めます。
Magic Edenでは『すぐ買う』『オファー』と2通りの購入方法があります。
『すぐ買う』は提示された金額を支払い、即購入手続きを行う方法。
一方『オファー』はこちらから希望金額を提示し、オーナーに価格交渉する方法です。
Magic Eden(マジックエデン)でのNFTの売り方・販売方法
販売方法は非常にシンプルです。
自身のコレクションから販売したいNFTのアイテムページを開きます。
画面右側の欄から販売設定を行いましょう。
1.『List Price』に希望売却額を入力
2.『List Now』をクリック
以上の手続きを行い、トランザクションが通れば出品完了です。
なお、売却が成立した際には『取引手数料(2%)』と『クリエイターへのロイヤリティ手数料』が引かれます。
Magic Eden(マジックエデン)でのNFT出品事例
この項ではMagic Edenで販売している人気NFTコレクションを3タイトル、紹介します。
- STEPN
- Trippin’ Ape Tribe
- Okay Bears
それぞれ紹介していきます。
1. STEPN
2021年12月にリリースされて以降、絶大な人気とムーブメントを引き起こしたNFTプロジェクトが『STEPN』です。
ゲームを通して、実際に収益が得られるP2Eの新しい形『Move to Earn』の先駆けとして登場しました。
STEPNはスニーカーを模したデザインのNFTコレクションであり、専用のアプリと連動させることで歩いた際の移動距離、スピード等に応じてトークンが付与されます。
トークンは靴のレベルアップや修理、アイテム獲得に使えるほか、現金への交換も可能。
トークンの価格高騰が後押しし、利用者が急増。リリースからわずか4か月で100万人を超えるプレイヤーを獲得しました。
大手スポーツブランド『アシックス』とコラボするなど、話題の尽きないプロジェクトです。
2. Trippin’Ape Tribe
Trippin’Ape Tribeは猿をモチーフにしたPFPプロジェクトです。
※PFPとは、SNSなどのアイコン利用を目的にしたプロフィールピクチャー(画像)が主体のコレクション。
独創的かつサイケデリックなデザインが特徴的な、10,000体の猿のNFTによって構成されています。
それぞれ背景、ボディ、服、アイテムが異なる唯一無二のNFTであり、コレクション性の高いプロジェクトとなっています。
世界的人気NFTプロジェクト『Bored Ape Yacht Club(BAYC)』を彷彿させるデザインも相まって、コアなファンを創出。
価格が一時高騰し、フロアプライス(最低売価)は51SOL(約29万円)を記録しました。
3. Okay Bears
Okay Bearsは2022年4月27日にリリースされたクマをモチーフにしたPFPプロジェクトです。
10,000体の独創的な熊のイラストで構成されています。
1点1.5SOL(約2万円)で販売を開始し、24時間でおよそ24億円もの取引が発生しました。
週間取引額ランキングでは『Bored Ape Yacht Club(BAYC)』を抑え、世界3位にランクイン。Solana基盤NFTにおいて、異例の大成功を収めました。
2023年5月時点ではフロアプライス49SOL(約14万円)で取引が行われています。
米国のエンターテイメントライセンス企業『IMG』と提携、NBA選手ロンゾ・ボール氏とコラボレートするなど、今なお話題を提供し続けています。
参照元:NFT Media