リキッドステーキング「Lido」、出金プロセスにNFT活用

Lidoがアンステーキングの選択肢を拡大

リドファイナンス(Lido Finance)提供のリキッドステーキングプロトコル「リド(Lido)」の出金(アンステーキング)のプロセスに、NFTを活用する計画が3月29日発表された。リドファイナンスの公式YouTubeチャンネルで実施された「Node Operator Community Call #5」にて発表されている。

出金(アンステーキング)のプロセスにNFTを活用する計画とは具体的に、ユーザーがアンステークを要求すると出金量を表すNFTを受け取る。そしてこのNFTを使用して報酬を請求できるという2段階の工程となる仕組みを導入することである。

このプロセスにおいて発行されたNFTは取引が可能であり、これによりETHステーキング報酬を受け取る権利の譲渡や売買が可能になるという。なおリドファイナンスは、このNFTの2次流通によるロイヤリティは受け取らないとしている。

リドファイナンスは日本時間4月13日に予定されているイーサリアムの大型アップグレード「シャペラ(Shapella:Shanghai/Capella)」の実行に合わせてリドの新バージョン「リドV2(Lido V2)」をリリースすることを発表しており、アンステーキングは「リドV2」がリリースされたタイミングで可能になるという。

なお現在は「stETH」を市場で売却することでETHに交換ができるが、そうした場合ステーキング報酬を受け取れなくなる。

リキッドステーキングとは、プルーフオブステーク(PoS)を採用するブロックチェーンにおいてステーキングを行う際に、ロックした資産と「1:1」の割合で価値が担保されているトークンを発行することで、ロックされた資産に疑似的な流動性を与えることができるようになるサービスだ。

「リド」では、イーサリアム(Ethereum)のステーキングと引き換えに「stETH」と呼ばれるトークンを発行している。ユーザーは付与された「stETH」でDeFi(分散型金融)を利用して再度ETHに交換できる他、「stETH」をレンディングなどで運用を行えば利回りを得ることも可能だ。

なお「リド」ではイーサリアムの他にもポリゴン(Polygon)、ソラナ(Solana)のリキッドステーキングを提供しており、それぞれにおいてstMATIC、stSOLを発行している。

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参考:LidoYouTube
デザイン:一本寿和
images:iStocks/wacomka

参照元:ニュース – あたらしい経済

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