NFTやトークンの詐欺・盗難防止ツール「KEKKAI」5,000万円の資金調達
NFTやトークンの詐欺・盗難を防止する日本初のブラウザ拡張機能「KEKKAI 結界」を提供している株式会社KEKKAIは2023年2月22日に、Skyland Venturesを引受先とするシリーズPre-seedで5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
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事業拡大・組織体制強化に向けて資金調達
NFTやトークンの詐欺・盗難を防止するブラウザ拡張機能「KEKKAI 結界」を提供している株式会社KEKKAIは2023年2月22日に、Skyland Venturesを引受先とするシリーズPre-seedで5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
今回の資金調達は『すべての人が安心できるWeb3を』というビジョン実現を目指して、現在運営中のブラウザ拡張機能「KEKKAI」をはじめとした事業の拡大と組織体制の強化を目的としたものであり、『今後は組織体系の更なる強化を進めることで、KEKKAIモバイルアプリ版やWeb上のセキュリティダッシュボードの開発を進め、より多くのユーザーに安心できるWeb3体験を提供できるよう、より強固な体制を構築していく』と説明されています。
また、事業者や開発者向けにKEKKAIの詐欺検出機能をパッケージ化してAPIとしてリリースする準備も進めているとのことで、『セキュリティ面を強化したい他のプロジェクトや企業がKEKKAI同様に詐欺検出のアルゴリズムを使えるようすることで、業界全体のセキュリティ性向上に貢献していく』と説明されています。
NFT・FTの詐欺・盗難防止ツール「KEKKAI」とは?
「KEKKAI 結界」はNFTやFTの詐欺・盗難を防止するブラウザ拡張機能であり、MetaMask(メタマスク)などの仮想通貨ウォレットでトランザクションを実行する前にKEKKAIのシステム内で取引のシミュレートを行い、危険な操作やコントラクトが検出された場合には警告が表示される仕組みとなっています。
このブラウザ拡張機能は「chromeウェブストア」で既にリリースされていて、拡張機能をダウンロードするだけでウォレットなどの接続なしに無料で利用することが可能、KEKKAIを導入している場合にはトランザクションを実行する際に「取引のシミュレーション結果」や「安全であるか、危険であるか」が自動的に表示される仕様となっています。
KEKKAIのシミュレーションでトランザクションが危険だと判断された場合には「︎注意」の文字にあわせて「詐欺の可能性があり、トークンが盗まれる可能性がある」といった内容の警告を表示、トランザクションが安全である場合は「安全」の文字にあわせて「トランザクションの内容やガス代の見積もり」などが表示される仕様となっているため、仮想通貨に詳しくない場合でも簡単に取引の安全性を確認することができます。
ここ最近では人気プロジェクトの偽サイトなどを作成してユーザーから暗号資産を騙し取ろうとする詐欺行為が増えていますが、「KEKKAI」を利用すればトランザクション実行前に『その取引が安全であるかどうか』を確認することができるため、詐欺・盗難の被害に遭う可能性を下げることができると期待されます。
さらに、KEKKAIには「30分間機能をオフにする」という機能も搭載されているため、この機能を利用すれば「早押しミントイベント」などの際にも通常通りスムーズにトランザクションを実行できるようになっています。
各社代表者のコメント
【株式会社KEKKAI CEO:杜 瑪氏】
まずは起業初期段階より、私たちのビジョンや価値観に共感や支持、投資していただSkyland Ventures様、そしてKEKKAIを起業してからのこの一ヶ月間、諸々のご協力をいただいた方々に感謝の気持ちに絶えません。2022年の年間クリプト詐欺被害額が恐ろしいことに4,900億円もある中で、被害は私の周りの人にも出ていることから決して他人事ではありません。また、昨年からの成長が著しい日本のWeb3市場も、現在はチャンスとリスク両方に直面しています。業界の成長にとって障害となりうるこのような問題を解消することを目標に、ユーザーの自衛力の底上げと、日々使っているプロダクト自体のセキュリティ性向上という視点からアプローチしていきたいと考えています。
今後はKEKKAI Puluginをさらに強化した上で、新たなセキュリティプロダクトも開発し、同時にWeb3事業者サイドとの連携も加速させていきたいと考えております。
【Skyland Ventures CEO:木下 慶彦氏】
KEKKAIに投資支援できることを嬉しく思います。2022年は日本においてもグローバルにおいてもNFT元年と言える年になりました。他方でNFTの盗難額が1億ドルを超えたと言われており、世界中で大きな問題になっています。今後KEKKAIはNFT×セキュリティからプロダクト提供を始め、Web3×セキュリティ分野 のスタートアップとしての日本及びグローバルでの躍進を期待しています。
【Skyland Ventures キャピタリスト:Ethan氏】
Web3アプリケーションの普及に伴い、フィッシングやソーシャルエンジニアリングなど、無防備なユーザーを狙った悪意のある攻撃が拡大しています。Web3セキュリティ・ソリューションに対する市場ニーズは非常に大きく、KEKKAIのチームが日本でのマーケットシェアを早期に獲得することを確信しています。
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